日本語教育能力検定試験問題の解説

日本語教師になるには過去問です。大学で日本語教育課程を専攻していない人が日本語教師になるには①日本語教師養成講座420時間コース受講か②日本語教育能力検定試験合格です。独学でも日本語教育能力検定試験に合格できます。日本語教育能力検定試験では似た問題が繰り返し出題されるので日本語教師になるには過去問に慣れることが大事です。本ブログではH23以降の日本語教育能力検定試験を分かりやすく解説しました

タグ:談話標識

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平成26年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題4は【教室談話】です。

問1 教室談話が、会議や雑談などと異なる構造を持つ理由を選ぶ問題ですが、選択肢が悩ましいです。
教室談話は、制度的談話制度的会話)と言われています。
wikipediaによると、
発言権は基本的に教師にあり、学生が発話するには教師に指名される必要があるなどの特徴があります。
研究社日本語教育辞典の142頁にかなり詳しい説明があります。
上記本によると、
「教室談話は、教師と学習者という分担された役割に基づいて、学校教育という社会的制度の中で目的に沿って行われる。そのやりとりは、役割による不均衡な力関係に基づいて、談話の構造が形成される」とあります。

1,ちょっと何を言っているのか分かりません。授業にしろ会議にしろその場その場での役割を参加者に割り振るってどういうことでしょうか。司会者が意見を求めたり、先生が学生に発言を求めるということでしょうか? でもそれが「役割を割り振る」という意味であれば、以降の選択肢に出てくる「役割」とは発言者と聞く人ということになってしまいますし、よく分かりません。
2,「参加者の役割関係」というものがいまいち分からなかったのですが、会議で言えば、司会者と参加者ということでしょうか? それとも部長とか課長とか役職のことでしょうか? 私は前者のことだと考えました。教室での参加者の役割関係とは何でしょうか。教師と学生ということでしょうか。日直とか学級委員でしょうか。発言者と聞く人でしょうか。教師と学生のことだと考えました。教師と学生の関係は授業以外でも持続されるから教室談話は会議や雑談等と異なる構造を持つ、なんていえないと思います。理屈が繋がりません。どうして関係が持続したら構造が異なるのでしょうか。
 教室談話と会議や雑談が異なる構造を持つのは、当たり前です。目的が異なるからです。これじゃだめでしょうか? だめなんですよね。選択肢にありませんもの。
3,「参加者の社会的役割」とは何でしょうか。会議でいえば、部長とか課長とか平社員のことでしょうか。でもそれは「社会的」というよりも「会社的」役割なのでしょうか。「社会的役割」とはなんぞや。労働者ということでしょうか。授業の参加者の社会的役割といえば、教師と学生でしょう。授業と会議では確かに参加者の社会的な役割が異なります。会議では皆、労働者という同じ役割を持つ等しい関係なのに対し、授業では教師(教える者)、学生(学ぶ者)、という異なる役割を持つ対等ではない関係なので、教室談話と、会議・雑談は異なる構造を持つといえそうです。
4,「社会的役割」を先ほどのように理解すれば、授業での社会的役割も決まっていると思います。
よって、3が正解です。


問2
教師が学生に対し、時間を聞いたり(2),名前を聞いたり(3)、「これは何?」(4)、と聞いたりすることはありそうですが、「どっちがいい?」とは雑談以外ではやらないですよね。雑談は、IRE/IRFではありません。
よって、1が正解です。


問3
自分が学生だった頃を思い出してみます。
1,3,4のような使い分けは想像できます。
2はどう使い分けるのかさっぱり分かりません。
よって、正解は2です。


問4
談話標識(ディスコース・マーカー)とは、談話の交通標識。談話の冒頭や境目に現れて、談話単位間の関係を示す。単一の品詞ではなく、「だから」「でも」などの接続詞、「やっぱり」「とにかく」などの副詞、「まあ」「なんか」などの間投詞、「それはさておき」などの慣用的な表現などがある。
よって、2が正解です。
なお、談話標識は、平成23年度 日本語教育能力検定試験Ⅲの問題12の問2にも選択肢の一つとして登場しています。


問5
「過激発言は誤り」というストラテジーを用いれば、IRE/IRFパターン・プラクティスなどのように現役で使われているものを、「学習者にとって有効とはいえない」と決めつけて、「排除できる」などと過激なことを言っている1が不適当であると分かります。
よって、1が正解です。



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平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題12は【非言語コミュニケーション】です。

問1
1,シンプトムは、徴候
2,サインランゲージは、手話など音声の代わりに指・腕・身振りを用いること。
3,シンボルは、象徴、記号
4,ソシュールは、人間の知覚できる表象をシニフィアン(能記)と呼び、それの持つ意味を、シニフィエ(所記)と呼びました。 例えば、言語記号のうち、音声はシニフィアン、意味はシニフィエとなります。
言語は記号なので、正解は3です。 


問2
1,パラ言語とは、声の質、話し方、フィラーなど言語の周辺部分のこと。
平成24年度日本語教育能力検定試験Ⅲの解説 問題2の問1もご参照ください。
2,言語コードについては、wikipedia参照
3,フィラーとは、言いよどみ。
4,談話標識とは、会話をスムーズにするために発するフレーズ。
よって、正解は1です。


問3
両手を左右に広げることによって、メッセージの内容を補足し、強調しているので、正解は2です。


問4
親指と人差し指の先を合わせて円を作り、手の平を上にするジェスチャー(エンブレム)は、「お金」を意味しているのだと、日本では言葉なしで分かります。
よって、正解は4です。


問5
高コンテクストと低コンテクストについては、
平成27年度 日本語教育能力検定試験Ⅲの解説 問題4の問5をご確認ください。
低コンテクスト文化では、考えをはっきりと言葉に出して表現することがよいとされています。
高コンテクスト文化では、口は災いの元とされています。
よって、正解は4です。



 

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