日本語教育能力検定試験問題の解説

日本語教師になるには過去問です。大学で日本語教育課程を専攻していない人が日本語教師になるには①日本語教師養成講座420時間コース受講か②日本語教育能力検定試験合格です。独学でも日本語教育能力検定試験に合格できます。日本語教育能力検定試験では似た問題が繰り返し出題されるので日本語教師になるには過去問に慣れることが大事です。本ブログではH23以降の日本語教育能力検定試験を分かりやすく解説しました

タグ:調音法

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どこよりも早い解答速報です。
平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題1は例年どおり、他と性質の異なるものの五肢択一です。

2016年12月18日追記
より詳しい解説と2017年の予想問題を日本語教師を職業にするブログに書きました。このページの解説は試験直後にスピード重視で書いたものなので、このページよりも日本語教師を職業にするブログの解説をお勧めします(こちらです)。職業とは生計を維持するために日常している仕事のことですが、日本語教師では生計を維持できないので日本語教師は職業ではないという意見を耳にしました。それは悲しいことなので、日本語教師で飯が食えるよう日本語教師を職業にするブログを始めました。日本語教師を職業にするブログでは、日本語を教えて生計を立てるためのあらゆる方法を検討します。

kyujin.nihongokyouiku.net



(1)【調音法】
平成23年度以来の調音法でした。
1,摩擦音
2,摩擦音
3,摩擦音
4,弾き音
5,摩擦音

よって、4が正解と思料します。


(2) 【「〜年(ねん)・〜月(がつ)」を付けた場合の読み方】
1,二年(にねん)、二月(にがつ)
2,四年(よねん)、四月(がつ)
3,六年(ろくねん)、六月(ろくがつ)
4,八年(はちねん)、八月(はちがつ)
5,十年(じゅうねん)、十月(じゅうがつ)

よって、2が正解であると思料します。


(3)【接辞の付加に伴う品詞変化】
実際に適当な語句にくっつけてみます。

1,〜がる
欲しい(形容詞)→欲しがる(動詞)

2,〜たち
あなた(名詞単数)→あなたたち(名詞複数)

3,〜さ
大きい(形容詞)→大きさ(名詞)

4,〜める
丸い(形容詞)→丸める(動詞)

5,〜的
意識(名詞)→意識的(形容詞)

以上より、名詞から変わっていない2が正解であると思料します。


(4)【ナイ形】
1,ける→けらない
2,みる→みない
3,はしる→はしらない
4,ある→あらない☓ ない
5,おきる→おきない
よって、4が正解であると思料します。

右記サイトに詳しい説明がありました。「ある」の否定は,なぜ「あらない」ではないか? 


(5)【連体詞】
1,「この」は活用できないので連体詞
2,「あらゆる」は活用できないので連体詞
3,「いろんな」は活用できないので連体詞
4,「わが」は活用できないので連体詞
5,「同じ」は活用できる。同じだ、同じに。→ナ形容詞
よって、5が正解であると思料します。 

アルクのサイトに「同じ」の解説がありました。 

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平成25年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題2は例年どおり【学習者の誤用と異なる種類の誤用】です。

(1) 
「しゃ」[ɕ/ ʃ ]無声歯茎硬口蓋摩擦音が、
「さ」[s]無声歯茎摩擦音になっているので、調音点の誤りです。
1,
「つ」[ts]無声歯茎破擦音が、 
「す」[s]無声歯茎摩擦音になっています。
2, 
「し」[ɕ/ ʃ ]無声歯茎硬口蓋摩擦音が、
「すぃ」[s]無声歯茎摩擦音になっています。
3,
 「しゅ」[ɕ/ ʃ ]無声歯茎硬口蓋摩擦音が、
「す」[s]無声歯茎摩擦音になっています。
4,
「じょ」[ʑ/ʒ]有声歯茎硬口蓋摩擦音が、
「ぞ」[z]有声歯茎摩擦音になっています。 
例と2,3,4は、調音点の誤りですが、1は調音法の誤りです。
よって、正解は1です。


(2) 「あたらしい(5拍)」を「あたらし(4拍)」で発音しているので、拍の長さの誤りです。
1,「9時」を「きゅうじ」と発音するのは読み方の誤りです。
2,「びょういん」を「びょいん」と発音しているので、拍の長さの誤りです。
3,「にほんの」を「にほの」と発音しているので、拍の長さの誤りです。
4,「みっつ」を「みつ」と発音しているので、拍の長さの誤りです。
よって、正解は1です。


(3) 「太郎は家に変えるまえに図書館に図書館に寄った」が正しい文です。従属節の中の述語におけるル形とタ形の使い方を間違えています。
ル形…従属節の出来事が主節の後。
例:飼い猫に噛まれるまえにお腹をなでた。
タ形…従属節の出来事が主節の前。
例:飼い猫に噛まれたので悲しくなった。

1,「私は本を買うため書店に行った」が正しい文です。 従属節の中の述語におけるル形とタ形の使い方を間違えています。
2,「肉がやわらかくなったらすぐに火を消してください」 が正しい文です。 接続助詞の選択を間違えています。「て」☓→「たら」○
3,「花子はご飯を食べたあと歯を磨く」 が正しい文です。 従属節の中の述語におけるル形とタ形の使い方を間違えています。
4,今日のテストに合格できるように昨日はたくさん勉強した」 が正しい文です。 従属節の中の述語におけるル形とタ形の使い方を間違えています。
よって、正解は2です。
なお、従属節の中の述語におけるル形とタ形については、ヒューマンアカデミー著『日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド第3版』104頁に詳しい説明があります。


(4)「息子も、もう大きくなりました」が正しい文です。イ形容詞の活用を誤っています。
1,「白く塗ります」が正しい文です。イ形容詞の活用を誤っています。
2,「甘くしました」が正しい文です。イ形容詞の活用を誤っています。
3,「薄く伸ばします」が正しい文です。イ形容詞の活用を誤っています。
4,「きれいでかわいいです」が正しい文です。ナ形容詞の活用を誤っています。
よって、正解は4です。
「きれい」がイ形容詞に紛れ込んでいる罠には、よく遭遇します。お気をつけてください。
きれい」や「きらい」は「い」で終わりますが、イ形容詞ではありません。ナ形容詞です。「きれいな」「きらいな」


(5)「漢字が読めません」が正しい文です。「読める」は可能動詞なので、「れ」は不要です。
同じように「れ」を抜いてみます。
1,電気が消えません。「消える」
2,卒業式に行けません。「行ける」
3,お酒が飲めません。「飲める」
4,試験前で遊べません。「遊べる」
1だけ可能動詞ではないことが分かります。「消える」の可能動詞は「消せる」です。
1,電気が消せません。が(できないことを表したい場合)正しい文となります。
よって、正解は1です。



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平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅱの問題3は【単音に関する学習者の発音上の問題点】です。
日本語教育能力検定試験に出てくる口腔断面図は、以下のように見分けることができます。

調音点
歯茎尖った舌先歯に近いところ。
歯茎硬口蓋盛り上がった舌が斜め前に向かっています。
硬口蓋盛り上がった舌が真上に向かっています。
軟口蓋盛り上がった舌が斜め後ろに向かっています。

調音法
鼻音のどの奥の上の部位(口蓋帆)が開いており鼻腔へ空気が通るようになっています。
摩擦音・半母音舌と口蓋に隙間があります(半母音の方が隙間が広い)。のどの奥の上の壁(口蓋帆)は閉じています。
破裂音・破擦音・弾き音舌と口蓋がくっついています(弾き音は弾くために舌が反り返っています)。のどの奥の上の壁(口蓋帆)は閉じています。


図がないと分かりづらいという方は、日本語教育能力検定試験に合格するための音声23のp.210-211に、口腔断面図付き国際音声記号表があります。


1番 平成24年度日本語教育能力検定試験Ⅱの問題3の問3と同じ誤りです。
「すごい」を「しゅごい」と発音しています。
[s]無声歯茎摩擦音が、
[ ɕ / ʃ ] 無声歯茎硬口蓋摩擦音になっています。
[ ɕ / ʃ ] 無声歯茎硬口蓋摩擦音の口腔断面図は、歯茎硬口蓋に舌が近づいているが狭い隙間があるd。
よって、dが正解です。


2番
「しんよう」を「しんにょう」と発音しています。
[ j ]有声硬口蓋半母音が、
[ ɲ]有声(歯茎)硬口蓋鼻音になっています。
[ ɲ]有声(歯茎)硬口蓋鼻音の口腔断面図は、舌が歯茎硬口蓋にくっついて息が鼻に流れているa。
よって、aが正解です。


3番
「きょうかしょ」を「ちょうかしょ」と発音しています。
[k]無声軟口蓋破裂音が、
[ ʨ / ʧ ] 無声歯茎硬口蓋破擦音になっています。
[ ʨ / ʧ ] 無声歯茎硬口蓋破擦音の口腔断面図は、舌が歯茎硬口蓋にくっついているb。
よって、正解はbです。


4番
「さんねんめ」を「さんにぇんめ」と発音しています。
[n]有声歯茎鼻音が、
[ ɲ]有声(歯茎)硬口蓋鼻音になっていますので、調音点の誤りです。
よって、正解はaです。


5番
「やくそく」を「ざくそく」と発音しています。
[ j ]有声硬口蓋半母音が、
[z]有声歯茎摩擦音になっていますので、調音点と調音法の誤りです。
よって、正解はcです。


6番  平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅱの問題3の4番と同じ誤りです。
「つづき」を「 つづぎ」と発音しています。
[k]無声軟口蓋破裂音が、 
[g]有声軟口蓋破裂音になっていますので、 声帯振動の誤りです。 

よって、正解はcです。


7番
「じゅぎょう」を「じぎょう」と発音しています。
[ɯ/u](非)円唇後舌高母音が、
[ i ]非円唇前舌高母音になっていますので、舌の前後位置が誤っています。
よって、正解はbです。


8番
「みていたから」を「みて○たから」と発音していますので、母音が脱落しています。
よって、正解はaです。

 

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試験Ⅰの問題1は例年どおり、他と性質と異なるものの五肢択一です。

⑴ は【声帯振動】です。
1,[ɸ]無声両唇摩擦音
2,[ ɲ]有声硬口蓋鼻音
3,[ts]無声歯茎破擦音
4,[ɕ]無声歯茎硬口蓋摩擦音
5,[k]無声軟口蓋破裂音
選択肢のうち、2だけが有声音なので、正解は2になります。


⑵は【二つの子音の調音法】です。
選択肢のうち、 1は破擦音と破裂音、2は破裂音(鼻音)と破裂音、3は破裂音と破裂音、4は破裂音と破裂音、5は破裂音と破裂音なので、正解は1になります。


⑶は【母音の無声化】です。
各選択肢を実際に発音してみると、選択肢5の最後、「しき」を発音するときに、声帯が震えていないことに気づきます。母音の無声化です。よって、正解は5となります。
母音の無声化のルールは複雑らしく、参考書を読んでも難しくて頭に入りません。そこで私は実際に発音して答えを出しています。でもよく考えたら、静かであろう本試験で選択肢を発音することなんてできるのであろうか。
致し方ないので基本ルールだけ、以下に書きます。

・母音が無声化する条件
1,[ i ][ɯ]が無声子音に挟まれている。
例:しき
2,[ i ][ɯ]が無声子音の後で、語句の終わり。
例:です。

他にも色々例外ルールがあるようですが、ややこしいので、私は上の二つのルールだけ覚えることにします。
今回の問題は1のルールによって解けます。


⑷は【漢語の構造】です。
選択肢はいずれも、前の語が後ろの語を修飾する関係になっています。
1…進む→路
2…予め→知る
3…晴れた→天
4…産まれた→地
5…造られた→花
このうち、選択肢1,3、4、5は修飾語(前の語)が動詞、被修飾語(後の語)が名詞になっています。
一方で、選択肢2は修飾語(前の語)が副詞、被修飾語(後の語)が動詞になっています。
よって、正解は2になります。

wikipediaの熟語(漢字)の熟語の構造と分類が参考になります。


⑸は【接頭辞と品詞の変化】です。
『はじめて学ぶ言語学』(下記参照)49頁によると、
否定を表す接頭辞は、名詞について『ナ形容詞』を作ることが多いそうです。
本問を見てみると、
選択肢1,2,3,4,は、接頭辞『不』を除くと名詞になります。
1…利益(『利益な』とは言わない)
2…注意(『注意な』とは言わない)
3…都合(『都合な』とは言わない)
4…規則(『規則な』とは言わない)
一方、選択肢5は、接頭辞『不』を除いてもナ形容詞になります。
5…満足な
よって、正解は5になります。

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