平成26年度 日本語教育能力検定試験Ⅰの問題5において、先行シラバスと後行シラバスの特徴として最も適当な組み合わせを選ばせる問題が出題されていますが、両者の中間形態であるプロセス・シラバス(可変シラバス)もありますので、ここでシラバスについてまとめておきます。

ヒューマンアカデミー著『日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド第3版』では、177頁〜178頁になります。


○シラバスの分類は2種類あります。
1,確定時期による分類。
2,項目の内容による分類。


1,確定時期による分類
・先行シラバス…コース開始前に確定
・後行シラバス…コース終了後に確定
可変シラバスプロセスシラバス)…コース開始時に緩く設定しておき、コース進行中に適宜変更を加えながら、最終的にはコース終了時に確定する(アルク『増補版 日本語教育能力検定試験 合格するための問題集』241頁(以下、アルク問題集という)  
 CD付 増補版 日本語教育能力検定試験 合格するための問題集 

2, 項目の内容による分類…『例』(アルク問題集より)。

○文法シラバス…『名詞文』

○構造シラバス…『〜は〜です』
オーディオリンガル・メソッドで用いる。文法項目を基礎から体系的に学習できる。インテンシブ・コースには向かない(以上、ヒューマンアカデミー著『日本語教育能力検定試験 合格問題集第2版』139頁より)。

○場面シラバス…『郵便局で』
実際のコミュニケーションですぐに使える表現が学べる。

○機能シラバス…『依頼する』
コミュニカティブ・アプローチで用いる。機能シラバスに基づく指導では、与えられた状況で、どういう行為を、どのような言語形式を用いて遂行するか、に重きが置かれている(平成24年日本語教育能力検定試験Ⅲの問題4の問5より)。

○話題シラバス(トピックシラバス)…『日本の教育』
ナチュラル・アプローチで用いる。

○技能シラバス(スキルシラバス)…『レポート作成』

○課題シラバス(タスクシラバス)…『アパートを借りる』

○概念シラバス…『時間の表現』
言葉を使って表現したい意味(概念)をもとにしたシラバス。ウィルキンズが提唱。コミュニカティブ・アプローチで用いる。

○折衷シラバス(複数のシラバスを組み合わせたもの)
 

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