日本語教育能力検定試験問題の解説

日本語教師になるには過去問です。大学で日本語教育課程を専攻していない人が日本語教師になるには①日本語教師養成講座420時間コース受講か②日本語教育能力検定試験合格です。独学でも日本語教育能力検定試験に合格できます。日本語教育能力検定試験では似た問題が繰り返し出題されるので日本語教師になるには過去問に慣れることが大事です。本ブログではH23以降の日本語教育能力検定試験を分かりやすく解説しました

タグ:聴解教材

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平成24年度日本語教育能力検定試験Ⅱの問題5は【日本語学習者向けの聴解教材】です。
この問題も音声が1回しか流れないので、先に選択肢を読んで、聴くべきポイントを把握しておく必要があります。

1番
問1
「角をいくつ曲がりますか」という質問なので、角に関係ない橋は聞き逃しても支障ありません。
よって、正解はbです。

問2
問いは「男の人はさくら駅に行くために角をいくつ曲がりますか」ですが、課題遂行に必要なのは、「どこの角をどちらに曲がるか」です。
会話の中心的な課題遂行に必要な情報を問うていません。
よって、正解はdです。


2番
問1
会議のあと資料をどうするか、というのは長い会話の一部に出てきます。よって、情報を取捨選択する技能が必要です。含意をくみ取る必要はありません。発話から予測する技能も必要ありません。情報の論理関係を見抜く技能も不要です。
よって、正解はcです。

問2
会議のあと、資料はシュレッダーにかけて、必要な人にはメールで送るといっているので、複数の正答が考えられます。
よって、正解はdです。


3番
新幹線のホーム場内アナウンスを聴いて、自由席のうち煙草を吸ってもいいのは何号車かを答える問題です。
求められている情報をアナウンスから特定する必要がありますので、
問1の正解はbです。
現実に近い状況の中でアナウンスを聞き取る練習になっていますので、
問2の正解はaです。

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平成24年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題5は【聴解指導】です。
難しかったです。
聴解とは、文章を聞き取り、その内容を理解すること。

問1  聴解が認知的で創造的な過程と言われる理由を探す問題です。
1,聴解は、単なる音のまとまりに意味を付与します。また、音の意味だけではなく話し手の意図を推測します。
2,音の表記のバリエーションを考えるのは聴解ではありません。
3,形態素を組み合わせて語を造るのは聴解ではありません。
4,言語行動と非言語行動を区別するのは、聴解ではありません。
よって、正解は1です。


問2 聴解指導における前作業の目的を選ぶ問題です。聴解指導の本作業に役立つのか、という視点で各選択肢を見ます。
1,教材のトピックについて話し合うことで、本作業で聞く内容 の背景知識を活性化でき、聴解に役立ちます。
2,教材のトピックを話し合うことと、音声への集中力を高めることはあまり関係ありません(高まる場合もあれば低まる場合もある)。例えば、聴解教材が料理番組だった場合、料理番組に関する話し合いが熱中するあまり、お腹が減ってきて集中力が 低下するかもしれません。
3、短期記憶に保持しても聴解指導の役に立ちません。
4,聞く前に新出語句をチェックすることが聴解指導に役立つとは思えません。聴解指導を重視するのであれば、聞いた後にチェックするべきではないでしょうか。私が昔聞いていたNHKラジオ英会話でも、まずは二人の会話を聞いて、その後に新出語句のチェック、という流れでした。


問3 聴解指導における、内容を理解するための本作業についてです。内容を理解させるための聴解指導になっているか、という視点で各選択肢を見ていきます。
1,聴解教材を何度か聞かせ内容を理解させることは、聴解指導になります。
2,表現を問う穴埋め問題は、文章を聞き取っているだけなので、聴解の定義の後半部分(その内容を理解すること)とは関係がなさそうです。
3,聞いた話の大筋を理解させるのは聴解指導です。
4,途中まで聞かせ、その後の話の展開を予測させることは、まさに聴解の認知的で創造的な作業です。
よって、正解は2です。


問4  テキストについて理解したことを自分の言葉で話す「再話」の目的を選ぶ問題です。
1,聞き逃したり聞き取れなかったりした内容を推測するのは、内容を理解するための本作業でやるべきことだと思います。
2,推測した内容と聴解教材の内容の相違の検証するのも、内容を理解するための本作業なのではないでしょうか。発展的とは思えません。
3, 内容を細部にわたって理解させるのであれば、教材を何度も聞いたほうが良いのではないでしょうか。自分の言葉で話すと細部は異なってしまうと思われます。
4,自分の言葉で話すことで記憶が定着します。発展的な学習です。私がこの解説を書いているのも同じ理由からです。
よって、正解は4です。


問5  初級レベルの聴解能力を測るテストを作成する際の工夫として不適切なものを選ぶ問題です。
1,聴解能力に関係なくなってしまうので、この工夫は大事です。
2,聴解能力を測るためにこの工夫は大事です。
3,聴解テストに含まれる語句や表現は、学習したものに限定する必要はありません。聴解とは文章を聞き取り、その内容を理解することであって、一言一句全ての言葉を知っている必要はありません。私が英語の勉強をしていたときもリスニングテストには知らない単語がいくつも出てきました。
4,初級レベルの人へのサポートですね。
よって、正解は3です。 

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