日本語教育能力検定試験問題の解説

日本語教師になるには過去問です。大学で日本語教育課程を専攻していない人が日本語教師になるには①日本語教師養成講座420時間コース受講か②日本語教育能力検定試験合格です。独学でも日本語教育能力検定試験に合格できます。日本語教育能力検定試験では似た問題が繰り返し出題されるので日本語教師になるには過去問に慣れることが大事です。本ブログではH23以降の日本語教育能力検定試験を分かりやすく解説しました

タグ:直接引用

Sponsored Link

平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題10は【明示的知識と暗示的知識】です。

問1
明示的知識とは、誰かに習ったり本を読んだりして意識的に得た知識。
暗示的知識とは、自然と習得した知識。
1,明示的知識と暗示的知識の違いは、習得方法の差であって、言語運用に関わる知識かどうかとは関係ありません。明示的知識(学校で習った発音・文法・語彙)にも暗示的知識(自然習得した発音・語彙)にも、正確で流暢な言語運用に関わる知識があります。
2,母語話者でも、国語の授業で覚えた漢字など明示的知識はいくらでもあります。
3,暗示的知識は、言語に対する直観的知識です。
4,暗示的知識は、自然と得られるものなので、演繹的に学習するわけではありません。
よって、正解は3です。


問2 
直接引用は、元の言葉を変えず、引用部分を「」 で囲みますので、1と2は誤りです。
例…昔の生徒が「翌月の私達の同窓会に先生も出席して頂きたいんです」と言ってきた。
間接引用は、「」を使いません。元発話の文体は普通体に変更されます。元発話のダイクシス表現は使われる場合もあります。
例…昔の生徒が翌週の自分達の同窓会に私も出席して欲しいと言ってきた。
よって、正解は3です。
なお、直接引用ダイクシスについては、平成24年度日本語教育能力検定試験Ⅲ 問題2の問6で出題されています。 


問3
1,引用節が引用動詞(ってった)に先行しています。
2,「って」という引用標識を使っています。
3,簡略化した言語形式です。
4,文要素の修飾構造は単純です。
よって、正解は3です。


問4
意味論は、語や文にどんな意味があるか論じる。
語用論は、どのようにコミュニケーションを行うかを論じる。
(日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド第三版46頁『意味論と語用論の違い』)



統語論は、語順などの観点から文の成り立ちや構造を論じる。
形態論は、意味を持つ最小単位形態素を対象に語の成り立ちを論じる。

自然習得環境では、コミュニケーション能力が向上すると思われます。
よって、正解は2です。
なお、平成23年度日本語教育能力検定試験問題7の問3では、【語用論的な適切さに関わる誤用】が問われていますので、要チェックです。


問5
自然習得環境の良い点は、談話の種類が豊富なことなので、正解は4です。


 

スポンサードリンク


日本語教育に関するブログ にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へにほんブログ村

Sponsored Link

平成24年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題2は【アカデミック・ジャパニーズ】です。

問1
メタ言語とは、言葉を使って言葉について考えること。
パラ言語とは、音声表現にまつわる周辺要素のこと。
例えば、「おはよう」と挨拶された場合、どのような調子で言われたのか(大きい声・小さな声など)によって、同じ「おはよう」でも、受け取るメッセージが変わります。この音声表現にまつわる要素がパラ言語です。

用語の説明や定義づけは、言葉をつかって言葉を説明しているのでメタ言語といえます。
よって、正解は1です。


問2 
話し言葉の「じゃ」 (アメリカじゃ)と
書き言葉の「では」 (アメリカでは)の違いは拗音の有無です。

選択肢2が同じように拗音の有無です。
話し言葉「ちゃう」 (食べちゃう)
書き言葉「てしまう」(食べてしまう)

よって、正解は2です。


問3はよく分かりませんでした。
正解は2です。

問4
1,「なぜならば」「というのも」は前の文の理由が後ろの文ですが、「つまり」は言い換えです。
○ お腹が減った。なぜならば、昨日から何も食べていない。
○ お腹が減った。というのも、昨日から何も食べていない。
× お腹が減った。つまり、昨日から何も食べていない。

2,「とはいえ」は逆接、「とすると」は過程の結果、「ただし」は補足。それぞれ働きが違います。

3,「したがって」「ゆえに」「そのため」は原因と結果をつないでいます。
○ 昨日から何も食べていない。したがって、お腹が減った。
○ 昨日から何も食べてない。ゆえに、お腹が減った。
○ 昨日から何も食べていない。そのため、お腹が減った。

4,「しかしながら」は逆接、「というのも」は理由の補足。「ところで」は話題の切り替え。それぞれ働きが違います。

よって、正解は3です。


問5
分裂文とは、単文の一部を強調するために抜き出した、コピュラ文を主節とした複文のこと。
3は、「両者に相関関係が認められることをここで確認したい」という単文から「両者に相関関係が認められる」ことを強調するために、「である」というコピュラを使って、複文を作っています。
よって、正解は3です。


問6 アカデミック・ライティングの指導に関する問題です。
1,使用語彙が理解語彙を上回る傾向にあるからといって、できるだけ多くの語を実際に使用する練習が重要とはいえない気がします。
2,論文と法律分は文体が違います。
3,直接引用では元の文をそのまま「」で囲んで引用しますので、ダイクシスも言い換えません。
4,原語が同一でも、異なる日本語訳がなされている学術用語はありそうです。
正解は4です。

問題2は難しかったです。


スポンサードリンク


日本語教育に関するブログ にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へにほんブログ村

↑このページのトップヘ