日本語教育能力検定試験問題の解説

日本語教師になるには過去問です。大学で日本語教育課程を専攻していない人が日本語教師になるには①日本語教師養成講座420時間コース受講か②日本語教育能力検定試験合格です。独学でも日本語教育能力検定試験に合格できます。日本語教育能力検定試験では似た問題が繰り返し出題されるので日本語教師になるには過去問に慣れることが大事です。本ブログではH23以降の日本語教育能力検定試験を分かりやすく解説しました

タグ:発話行為

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平成25年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題12は【母語話者と非母語話者のコミュニケーション】です。

問1 ネウストプニーが指摘した母語話者と非母語話者がコミュニケーションを行う接触場面の特徴に関して、非母語話者はよく行うが、母語話者は通常行わない行動の具体例を選ぶ問題です。
4,基礎的な文法の誤りを母語話者はしませんので、それを自分で修正するようなモニター行動もしません。
よって、正解は4です。


問2 フォリナートークを誘発する可能性のあるものとして不適当なものを選ぶ問題です。
フォリナートークとは、母語話者が非母語話者に使う簡単な言葉のことです。
1,フォリナートークは母語話者が使う言葉ですので、非母語話者の判断は関係ありません。
よって、正解は1です。


問3
1,談話分析(ディスコース分析)とは、「文」より大きな言語単位である「談話」を分析する手法。言語とその使用文脈の関係、構造、表現、制約・規則を明らかにします。言語とその言語使用に関わる社会的、文化的ルール、言語表現の意味、言語行為、言語に現れる人間関係等を研究する分野です(研究社日本語教育事典146R)。

2,発話行為とは、発話によって遂行される行為(言語行為)のこと。オースティンは、言語行為を①発語行為発語内行為発語媒介行為に分けました(ヒューマンアカデミー著『日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド第3版』49頁)。
発話行為は、平成24年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題4に出題されていますので、そちらも要チェックです。

3,言語管理といえば、ネウストプニーです。言語に関する行動全てのこと、だそうです。異文化接触におけるコミュニケーション問題、言語の男女差など。詳しくは、ネウストプニー先生のお話をご参照ください。

4,言語接触とは、二種類以上の言語が互いに影響を及ぼしあうこと(wikipedia)です。

以上より、正解は3です。
 

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平成26年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題3は【発話行為】です。

問1
隣接ペアについては、平成27年度 日本語教育能力検定試験Ⅲ問題4でも問われていますので、要チェックです。
挿入連鎖(Insertion Sequence)と隣接ペア(Adjacency Pair)については上記平成27年度の解説をご参照ください。
3,TRP(Transition Relevance Place)(移行適格場所、遷移関連場所)は、話者交代が起こりうるポイント。
4,FTA(Face Threatening Acts)(フェイス侵害行為)は、相手の顔(メンツ)を脅かす行為。 
フェイスについては、平成27年度 日本語教育能力検定試験Ⅲの解説 問題12 の問5を参照。

前の発話によって後の発話が決まる、その最小単位を隣接ペアといいますので、正解は2です。


問2
1,ありえる解釈ですね。
2,ありえる解釈ですね。
3,卑屈すぎて笑ってしまいました。
U「洋子ちゃん、おはよう」
Y「……」
U「ごめんね」
Y「え? どうして?」
U「もうお昼だから。朝の挨拶「おはよう」は間違ってるよね」
Y「……(どうしちゃったの)」
となりますよね。
よって、3の解釈は不適当なので、正解は3です。


問3
平成27年度 日本語教育能力検定試験Ⅲの問題12の問2でも出題された優先構造(「受け入れ」優先応答(肯定的対応)、「断り」非優先応答(否定的対応))に関する問題です。
1,理由や説明を繰り返し述べるのは、非優先応答(否定的対応)の場合です。
2,「依頼」の発話が終わったあとに、すぐに開始されることが多いのは、優先応答(肯定的対応)です。
3,ターンの後方に現れることが多いのは、非優先応答(否定的対応)です。
4,発話の中に、沈黙や言いよどみが現れることが多いのは非優先応答(否定的対応)です。
よって、正解は2です。


問4
相反する二つの行為が反応として可能になるのは、誘い、依頼、忠告、苦情、などです。
例…「早く帰った方がいいよ」
1,受け入れる場合「分かりました」
2,拒否する場合「うーん、そうしたいのは山々なんですけど、明日の朝までにやらなければいけない仕事がまだ残ってまして……」
よって、正解は4です。


問5
1,「知ってる?」といえば、「何か言いたいことがあるんだな」と思うので、その後の自分が行う発話行為を予測させる機能を果たします。
2,「あの犬、かわいいですね」に対し、相手が何と応えるかは分かりませんので、自分が次に行う発話行為を予測させる機能は果たしていません。
3,「時間ありませんか」といえば、「何かお願いがあるんだな」と思うので、その後の自分が行う発話行為を予測させる機能を果たします。
4,「聞いてよ」といえば、「何か言いたいことがあるんだな」と分かるので、次に自分が行う発話行為を予測させる機能を果たします。
よって、正解は2です。



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平成24年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題4は【発話行為】です。

問1
発語行為とは、伝えるために何かを言う行為。
例…「iPhone7買って」とキャバ嬢がお客さんに
言うこと

発語内行為とは、発語行為と同時に遂行される行為。
例…「
iPhone7買って」とキャバ嬢がお客さんに言うことでおねだりすること

発語媒介行為とは、発話によって達成される行為。
例…「iPhone7買って」とおねだりした結果、お客さんがiPhone7買ってくれること

よって、正解は2です。



問2
「今度、国の料理をごちそうします」という発話は、依頼、命令ではないのは明らかです。
意志なのか? 約束なのか?
意志は一方行為、約束は双方行為といえます。
ごちそうするという行為は、相手が応じなければできません。双方行為です。
よって、正解は4です。


問3
間接発話行為とは、文字どおりとは異なる力を持つ発話行為のこと。

例…「iPhone7いいなー」とキャバ嬢がお客さんに言うことは、文字どおりの「感想」という機能とは別に「おねだり」という間接的な機能を持ちます。これに対しお客さんが「アップルが好きなの? 僕はXperia派だね。日本が好きだから」と答えた場合、発話の(間接的な)意図が伝わらなかったことになり、キャバ嬢が心の中で舌打ちします。


「寒いですね」という言葉の間接的な意図は、暖かくしましょうという「提案」です。
よって、正解は4です。 



問4
1,発話に間接的な意図はないと思われます。
2,「小銭ある?」という発話には、「小銭貸して?」という
間接的な意図があります。しかし、友人は、文字どおりの言葉しか返さなかったので、意図が伝わらなかったといえます。
3, 「明日は大雪だよ」という発話には、「遠足は中止かも」という間接的な意味があります。友人は「残念だなあ、楽しみにしていたのに」と答えているので、発話の意図はうまく伝わっています。
4,発話に間接的な意図はないと思われます。
よって、正解は2です。 


問5
当該コースで何を教えるかを
シラバスといいます。
機能シラバスでは、誘う、断る、謝る、お礼を言うなど、言語の持つコミュニケーション上の働きを中心に指導します。
よって、正解は1です。


以上の解説は例の本49頁、177頁を参考にしました。



 


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