日本語教育能力検定試験問題の解説

日本語教師になるには過去問です。大学で日本語教育課程を専攻していない人が日本語教師になるには①日本語教師養成講座420時間コース受講か②日本語教育能力検定試験合格です。独学でも日本語教育能力検定試験に合格できます。日本語教育能力検定試験では似た問題が繰り返し出題されるので日本語教師になるには過去問に慣れることが大事です。本ブログではH23以降の日本語教育能力検定試験を分かりやすく解説しました

タグ:現場指示

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平成26年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題3のCは【文章のまとまり】です。

(11)
「とても軽くて、よく飛んだ」と言われたら、「何が?」となります。つまり、動作の主体、主語が省略されています。
よって、正解は3です。


(12) 
文と文を関連づける仕組みを結束性といいます。
よって、正解は1です。


(13)
1,一文目は「彼女」のことを述べていないので、文が繋がっていません。
2,一文目は「彼女」のことを述べていないので、文が繋がっていません。
3,一文目は「彼」のことを述べている(友達)ので、文が繋がっており、代名詞「彼」が文と文の関係を表すのに使われています。
4, 一文目は「彼」のことを述べていないので、文が繋がっていません。
よって、正解は3です。


(14)
内の関係と外の関係については、平成27年度 日本語教育能力検定試験Ⅲの解説 問題3を参照。
現場指示と文脈指示については、平成23年度 日本語教育能力検定試験Ⅰの解説 問題1の(8)を参照。

前方照応は、前を照らします。
例…僕は猫を買っている。彼女はササミが大好物だ(「彼女」が前方の「猫」を照らしている)。
後方照応は、後ろを照らします。
例…僕が新しく買ったスマホはこれ。iPhone7です(「これ」が後方の「iPhone7」を照らしている)。
(平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題1(8)【指示詞の現場指示・文脈指示用法】の2も後方照応の具体例になります。)

以上より、正解は1です。


(15) 発話内の言語的要素ではなく、推論が談話のまとまりをもたらすものを選ぶ問題です。

1,Xの「熱」を、Yの「それ」が受けているので、言語的要素が談話にまとまりをもたらしています。

2,X「おなかすいた」
  Y「台所にカレーがあるよ」
という2つの文には言語的要素では、談話にまとまりをもたらしていません。
まとまりがある、と思う人は、すでに推論しています。
例えば、
X「おなかすいた」Y「晩御飯食べてないの?」であるとか、
X「食べ物何かある?」Y「台所にカレーがあるよ」であれば、言語的要素が談話にまとまりをもたらしています。
一方、
「おなかがすいた」と「台所にカレーがある」は言語的要素だけを見ればまとまりがないです。
しかし、普通の人は、「おなかすいた」と家の人が言えば、「何か食べ物ある?」という意味だと、「推論」します。だから、選択肢2の談話も違和感がないのです。
よって、選択肢2は、推論が談話にまとまりをもたらしているといえます。

3,Yの発話は、主語が抜けています(「(渋谷は)混んでるよ」)が、それは、その前の文を構成する要素に依存して解釈されるからです。問題文の初めの具体例(「とても軽くて、よく飛んだ」)と同じです。よって、言語的要素が談話のまとまりをもたらしているといえます。

4,Yの発話も主語が抜けています「(クマのぬいぐるみは)お子さんへのプレゼントですね」ですが、3と同じ理由です。言語的要素が談話のまとまりをもたらしているといえます。

よって、正解は2です。

 

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平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題1は、【他と性質の異なるものの五肢択一】です。

⑹【形容詞連用形の働き】
1,「真剣に」は動詞そのもの(考える)を形容しています。
一方で、2,3,4,5,は動詞そのものではなく、動詞の対象を形容しています。
2,「柔らかく」は聞こえる対象が柔らかい。
3,「若く」は見える対象が若い。
4,「不思議に」は思われる対象が「不思議」。
5,「涼しく」は感じる対象が「涼しい」。
よって、正解は1です。


⑺【複合動詞の意味】 
平成24年度日本語教育能力検定試験Ⅰ 問題3のD⒂で出題されたように、複合動詞には、複合要素の前項あるいは後項が実質的意味を失い接辞化しているものと、前項、後項とも実質的意味を残しているものがあります。
複合動詞の後項「上げて」がなくても、意味が同じになるか、を検討する問題です。
1,「くむ」「くみ上げる」→どちらも「すくいあげる」という意味。
2,「書く」「書き上げる」→「書き上げる」は最後まで書いて完成させることなので、意味が異なる。
3,「込む」「込み上げる」→どちらも「いっぱいになる」という意味。
4,「読む」「読み上げる」→どちらも「読む」という意味。
5,「取る」「取り上げる」→どちらも「取る」という意味。
よって、正解は2です。


⑻【指示詞の現場指示文脈指示用法】
1,「そんな」→「一緒に旅行に行った」という文脈を指している。
2,「こう」→「みんなで案を出して、一番いいのを投票で決める」という文脈を指している。後方照応です。平成26年度 日本語教育能力検定試験Ⅰの解説 問題3のCをご参照ください。
3,「この」→「私の友達の鈴木」という文脈を指している。
4,「ここ」→現場のボタンを指している。
5,「それ」→「今度の週末、みんなでカラオケ」という文脈を指している。
よって、正解は4です。


⑼【形容詞の種類】
形容詞には、感情形容詞属性形容詞があります。感情形容詞には、人称制限があり、「彼はふるさとが懐かしい」のように第三者の感情を表すことはできません。
1,「懐かしい」は感情形容詞です。
2,「古い」は属性形容詞です。
3,「おとなしい」は属性形容詞です。
4,「安い」は属性形容詞です。
5,「おいしい」は属性形容詞です。
よって、正解は1です。


⑽【「ために」の用法】
「AためにB」には、大きく分けて、①目的、②理由・原因、という二つの用法がありますが、①目的には、Aする(Aになる)ために(①のa)、という意味の他に、Aに貢献・恩返しするために(①のb)、という意味になる場合もあります。『日本語教師の広場』というウェブサイトに詳しい説明があります。

1,「出産するために」と言い換えられるので、①のaの意味。
2,「留学するために」と言い換えられるので、①のaの意味。
3,「仕事をするために」と言い換えられるので、①のaの意味。
4,「健康になるために」と言い換えら得るので、①のaの意味。
5,「両親する(になる)ために」とは言い換えられない。「両親に恩返しするために」と言い換えられる。①のbの意味。
よって、正解は5です。

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