どこよりも早い解答速報(解説付き)

平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題1は【可能表現とラレル】です。

問4
日本語の可能表現は動作主体による実現能力を表す場合に使えます
例1) 私はロシア語が話せます。

日本語の可能表現は動作主体によらない実現能力を表す場合には使えません。
例2) この薬を飲めば、病気はすぐに治れますよ。☓
→動作主体ではなく薬の実現能力。

しかし、動作主体によらない実現能力を表す場合にも可能表現が使える言語もあります。
可能表現が使える範囲は言語によって異なっており、これに起因する学習者の誤用(母語の干渉負の転移)が見られます。
その例を選べという問題ですから、正解は2であると思料します。


問5 動作対象の性質による可能を表す用法の例を選ぶ問題です。
動作とは、事を行うために体を動かすこと。(スーパー大辞林3.0)
対象とは、はたらきかけの目標や目的とするもの。めあて。(スーパー大辞林3.0)
性質とは、①その人に生まれつき備わっている気質。②他のもとと区別しうる、そのもの本来のありかた。(スーパー大辞林3.0)

1,「網棚」の性質による可能を表していますが、「網棚」は動作の目的地であり、動作対象は荷物です。
動作→置く
動作の対象→荷物

2,「この店の席」の可能を表していますが、「この店の席」は動作対象ではありません。
動作→吸う
動作の対象→タバコ

3,「この本」の性質による可能を表しており、「この本」は動作対象です。
動作→読む 
動作の対象→この本

4,泳ぐは自動詞なので動作対象がありません。
動作→泳ぐ
動作の対象→なし

以上より、3が正解であると思料します。

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