日本語教育能力検定試験問題の解説

日本語教師になるには過去問です。大学で日本語教育課程を専攻していない人が日本語教師になるには①日本語教師養成講座420時間コース受講か②日本語教育能力検定試験合格です。独学でも日本語教育能力検定試験に合格できます。日本語教育能力検定試験では似た問題が繰り返し出題されるので日本語教師になるには過去問に慣れることが大事です。本ブログではH23以降の日本語教育能力検定試験を分かりやすく解説しました

タグ:格助詞

Sponsored Link

平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題2は【学習者の誤用と異なる種類の誤用】です。

⑴ 直筆の「直」は、「ジキ」と読む場合と「チョク」と読む場合があります(どちらも音読み)。
a「チョクヒツ」…真実をありのままに書くこと。
b「ジキヒツ」…本人自身が直接書くこと。
ここでは、bの意味なので、「ジキヒツ」と読まなければならないのに、別の音読みである「チョクヒツ」と読んでいます。
1,「荷物」の「物」は「モツ」と読みますが、別の音読みである「ブツ」に間違っています。
2,「都合」の「都」は「ツ」と読みますが、別の音読みである「ト」に間違っています。
3,「楽器」の「楽」は「ガッ」と読みますが、楽の音読みは「ガク」や「ラク」 であり、「ガッ」はありません。「楽器」を「ガッキ」と読むのは、促音便になっているからです。
4,「正月」の「月」は「ガツ」と読みますが、別の音読みである「ゲツ」に間違っています。
よって、正解は3です。


⑵ 正しくは「引いたからです」過去形にする箇所を間違っています。
1,正しくは「帰ったらしですよ」過去形にする箇所を間違っています。
2,正しくは「送ったはずですが 」過去形にする箇所を間違っています。
3,正しくは「来ことがあります」過去形にする箇所を間違っています 。
4,正しくは「 行くつもりです」過去形にする必要はありません。
 よって、正解は4です。


⑶ 「話す」手段を表す格助詞」が抜けています。正しくは、「彼とは電話でしか話したことがない」です。
1, 副助詞「だけ」の使用の誤りです。ここでは、「たった」を使うべきです。「この花はたった200円だった。
2,「遊ぶ」相手を表す格助詞「と」が抜けています。正しくは、「彼女はペットの犬とばかり遊んでいる」です。
3,「くれる」対象を表す格助詞「に」が抜けています。正しくは、「親切な彼は私の妹にさえプレゼントをくれた」です。
4,「輸入する」起点を表す格助詞「から」が抜けています。正しくは、「石油はインドネシアからも輸入されている」です。
よって、正解は1です。 


⑷ 恋しい対象を示すため、ヲ格を使っていますが、正しくはガ格を使うべきです。「母の作ってくれる料理が恋しい」です。ガ格は、通常、動作の主体を表しますが、今回のように、動作の対象を表すこともあります。 
1,正しくは「車の運転できない」です。「できない」という対象を表すガ格を使います。
2,正しくは「許可要る」です。「要る」という動詞の対象を表すガ格を使います。
3,正しくは「痛みなくなった」です。「なくなる」は自動詞(他動詞は「なくす」)なので、「痛み」が動詞の主体になります。よって、主体を表すガ格です。
4,正しくは「旅行するの好きだ」です。「好き」の対象を表すガ格を使います。
よって、正解は3です。


⑸ 「〜したい」は願望を表しますが、凡人には他人の心を透視できませんので、そのまま三人称には使えません。「会いたいと言っています」などに変える必要があります。
1,同じく、「信じる」もそのままでは三人称に使えません。「信じていると思います」などに変える必要があります。
2,逆に、自分がこれからする行動に「思います」を使うのは変です。自分の考えは自分で分かっているのだから、「勉強します」「勉強するつもりです」「勉強するかもしれません」などに言い換える必要があります。
3,「疲れる」など感覚を表す動詞も、感じている本人にしか分からないことなので、そのままでは三人称に使えません。「疲れているようにみえます」などに変える必要があります。
4,「うらやましい」は感情形容詞なので、そのままでは三人称に使えません。「うらやましがっています」などに変える必要があります。
よって、正解は2です。

スポンサードリンク


日本語教育に関するブログ にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へにほんブログ村

Sponsored Link

平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題1は【授受動詞と待遇表現】です。

問1
求心とは、中心に近づこうとすること(スーパー大辞林3.0)。
遠心とは、中心から遠ざかること(スーパー大辞林3.0)。

「あげる」は、物が自分から遠くへ行くので「遠心的
例)僕は猫にササミをあげた。ササミ→

「くれる」「もらう」は、物が遠くから自分の方に来るので「求心的
例)猫は僕に虫の死骸をくれた。虫の死骸←

「あげる」「くれる」は与え手が主語
例)僕は猫にササミをあげた。
  猫は僕に虫の死骸をくれた。

「もらう」は受け手が主語
例)僕は猫から虫の死骸をもらった。

このように使い分けができます。
よって、正解は1です。


問2
格助詞の使い方が誤っているのは3だけです。この場合、物の移動を伴わないので、「私に」ではなく「私の」になります。
よって、正解は3です。


問3
1,恩恵の意味がありません。
2,雨が降るという恩恵。
3,手紙を出すという恩恵。
4,髪を切るという恩恵。
よって、正解は1です。


問4
3,補助動詞「てさしあげる」は、目上の人に直接対面して言う場合は使うべきではありません(Yahoo知恵袋参照)。 
よって、正解は3です。


問5
有情名詞とは、「いる」で存在を表す名詞。
無情名詞とは、「ある」で存在を表す名詞。 
2,「もらう」は恩恵的な意味が含まれますが、「受ける」は恩恵的な意味がふくまれていません。
よって、正解は2です。
 

スポンサードリンク


日本語教育に関するブログ にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へにほんブログ村

Sponsored Link

平成24年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題3のEは【場所を表す格助詞】です。

⒄ 「を」の働きに関する穴埋め問題です。
「はしごを上る」の「はしご」は「到達点」ではありません。「着点」でもありません。「期間」でもありません。「経路」です。
よって、正解は3です。


⒅ 「に」と「へ」を比較した穴埋め問題です。
1、「は」などの取り立て助詞の前に来ることができるのは「に」です。
例…東京には行きません(他の場所なら行くことを暗示)。
なお、取り立て助詞とは、文中のある要素について、文には書いてない情報を表す助詞です。
例…私「は」日本人です(日本人ではない人がいることを暗示)。
  彼「も」日本人です(他にも日本人がいることを暗示)。

2、「の」を伴って名詞を修飾することができるのは「へ」のみです。
例…天国への片道切符。

3、物理的な移動を伴わない動詞と組み合わせることができるのは「に」のみです。
例…東京に住んでいます。

4,方向を表す名詞と組み合わせることができるのは「に」と「へ」です。
例…西へ行く、西に港がある。

よって、正解は2です。 


⒆ 主体の存在場所を表す「に」の具体例を探す問題です。
1の「に」が表しているのは「凧の存在場所」ですが、「主体」は子どもたちです。
2の「に」が表しているのは「存在場所」ではなく、「目的地点」です。
3の「に」が表しているのは「存在場所」ではなく、「目的地点」です。
4の「に」が表しているのは、「主体」である弟の「存在場所」です。
よって、正解は4になります。


⒇ 動作や出来事が起こる場所を表す「で」の具体例として不適切なものを探す問題です。
1の「で」は健康診断という「出来事が起きた場所」が病院であることを表しています。
2の「で」は表彰式という「出来事が起きた場所」が警察であることを表しています。
3の「で」は遠足という「出来事が起きた場所」が学校であることを表していません。遠足という出来事が起きた場所は学校以外のどこかでしょう。遠足とは学校の外に行くことですから。ここの「で」が表しているのは「原因・理由」でしょうか。
4の「で」は停電という「出来事が起きた場所」が図書館であることを表しています。
よって、正解は3になります。

なお、格助詞「で」の働きについて詳しいサイトは、
格助詞「で」
に・で、の使い分け!
があります。

スポンサードリンク


日本語教育に関するブログ にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へにほんブログ村

↑このページのトップヘ