日本語教育能力検定試験問題の解説

日本語教師になるには過去問です。大学で日本語教育課程を専攻していない人が日本語教師になるには①日本語教師養成講座420時間コース受講か②日本語教育能力検定試験合格です。独学でも日本語教育能力検定試験に合格できます。日本語教育能力検定試験では似た問題が繰り返し出題されるので日本語教師になるには過去問に慣れることが大事です。本ブログではH23以降の日本語教育能力検定試験を分かりやすく解説しました

タグ:日本語教育能力検定試験に合格するための音声23

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平成27年度日本語教育能力検定試験の問題4は【談話】です。
平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題4は【どのように言うか】です。 

問1昔のハ行の発音に関する問題です。
日本語教育能力検定試験に合格するための音声23にハ行の歴史について詳しい説明がありました。楽に発声しようと唇が緩んでいったのだとか。
現代日本語のハ行音はかつては両唇破裂音であったと推定されるので、正解は1です。 
 (日本語教育能力検定試験に合格するためのシリーズ)
 

問2 ハ行転呼に関する問題です。
アルク『日本語教育能力検定試験に合格するための音声23』によると、 
奈良時代から平安時代後期にかけて、両唇摩擦音へと変化し、さらに、語頭以外の位置に現れる場合に、ワ行音の発音に近くなっていったと考えられますので、正解は2です。

問3
ハヘホは、無声声門摩擦音
バ行音は、有声両唇破裂音
なので、声帯振動の有無以外にも、調音点と調音法が異なります。

ハ…無声声門摩擦音
ヒ…無声硬口蓋摩擦音
フ…無声両唇摩擦音
なので、調音点が異なります。

よって、正解は3です。


問4「現代仮名遣い(昭和61年内閣告示)」に関する問題です。
文部科学省の「現代仮名遣い」に関する内閣告示及び内閣訓令についてによると、
「この仮名遣いは、「ホオ・ホホ(頬)」「テキカク・テッカク(的確)」のような発音にゆれのある語について、その発音をどちらかに決めようとするものではない。」とありますので、選択肢1は誤りです。

「この仮名遣いは、科学、技術、芸術その他の各種専門分野や個々人の表記にまで及ぼそうとするものではない。」とありますので、選択肢2は誤りです。

「この仮名遣いは、擬声・擬態的描写や嘆声、特殊な方言音、外来語・外来音などの書き表し方を対象とするものではない。」とありますので、選択肢3は誤りで、4が正解です。


問5 日本語の発音と表記に関する問題です。
1,助詞のヲを「お」ではなく「を」と表記する経緯は、wikipeidaが詳しいです。ハ行転呼の影響なのは、「ほ」→「を」ではないかと存じます。

よって、正解は1と思料します。 

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日本語教育能力検定試験対策本としてのオススメ度:★★★★ 
日本語教育能力検定試験に合格するための音声23 (日本語教育能力検定試験に合格するためのシリーズ) 

試験Ⅱ(聴解)対策に最も有効なのは、過去の試験Ⅱを繰り返し解くことですが、音声を基礎から学びたい、という方には是非おすすめの本です。音声に関連する用語の詳しい説明(一部を下記に列挙)がありますし、音声問題が多数収録されています。苦手な方が多いアクセント形式の問題(試験Ⅱの問題1)は特に充実しており、2拍、3拍、4拍、5拍と短い簡単な問題から徐々に長くなっていくので、自分のレベルを客観的に判定することができます。私は初め3拍レベルで間違えていましたが、繰り返し聞き取ることで拍が多くなっても分かるようになってきました。
また、巻末付録の口腔断面図付き音声記号一覧表は、試験Ⅱの問題3(口腔断面図)対策に最適です。私も拡大コピーして机の前に貼りました。


母音の無声化とは、「がせい」「っくら」の太字の母音のように、母音がササヤキ声のようになる現象。無声化がさらに進むと、「せんたっき(洗濯機)」「たいしょっきん(退職金)」のような促音化が生じることもある(18頁)。

・韓国語や中国語は、声帯振動の有無に意味の違いはない。/k/(イ)と/g/(イ) 、/t/(イ)と/d/(イ)のような区別がない(26頁)。

・韓国語、中国語、タイ語などでは、気息の有無で語の意味を区別する(27頁)。

・東京式・京阪式アクセントには、語の弁別力があるが、すべての語が同じ調子で発音される無アクセント方言もある(45頁)。

・アクセントの平板化(46頁)。

・句末・文末イントネーションの上昇調、平調、下降調の違い(55頁)。文末詞(「ね」「よ』)と文末イントネーション(56頁)。

文頭イントネーション…1拍目と2拍目の高さは常に異なるが、「疑い」「遠慮」「驚き」など平静の状態でないときは、上がり目のタイミングが前後にずれることがある。

・破裂音は調音が一瞬で終わる瞬間音。摩擦音は息が続く限り延々と聴音できる継続音(67頁)。

唇音退化ハ行転呼(83頁)。

・口蓋化(硬口蓋化)(105頁)。

・複合名詞は、後要素の名詞によってアクセントの型が決まる(144頁)。名詞+接辞類も、後要素の接辞類によってアクセントの型が決まる(145頁)。

・音節とモーラ(156頁)…経営は2音節4モーラ(拍)。

・相補分布(166頁)。

・音素と異音(176頁)。

学習者の誤りの傾向(192頁)。 

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五つ星の参考書、ヒューマンアカデミー著『日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド』でも重要マークがつけられている音節ですが、同本には、半ページ分の説明(400頁)しかありません(全試験範囲をカバーしているので浅くなるのは致し方ないことですが)。拍(モーラ)数と音節数の比較も5つの例のみで、428頁の確認問題も簡単なものばかりでした。
むむむ。
間違いやすい拍(モーラ)の数え方音節の数え方を確実に理解するには、いささか物足りませんぞ。
もっと難しい問題が解きたい! 
そんな知的欲求ほとばしる御仁のため、難問を用意致しました。


問 以下の語の拍数と音節数は何でしょう。

1,ウィーン
2,人生
3,凍った
4,絵入り
5,鋭利

※答えは続きをお読みください。

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