日本語教育能力検定試験問題の解説

日本語教師になるには過去問です。大学で日本語教育課程を専攻していない人が日本語教師になるには①日本語教師養成講座420時間コース受講か②日本語教育能力検定試験合格です。独学でも日本語教育能力検定試験に合格できます。日本語教育能力検定試験では似た問題が繰り返し出題されるので日本語教師になるには過去問に慣れることが大事です。本ブログではH23以降の日本語教育能力検定試験を分かりやすく解説しました

タグ:呼応

Sponsored Link

平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅱの問題6は【学習者の発話の誤り】です。

1番
「飽きません」と言うべきなのに「飽きられません」と言っています。
不要な助動詞「られる」を付加しています。
よって、正解はbです。

2番
「お返しします」と言うべきなのに「お返ししてあげます」と言っています。
なんか偉そうでイラっときますね。
本が自分から相手に移動するので、授受表現「あげる」を使ったのでしょうが…。
自分のアクションに「てあげる」を使うと偉そうに聞こえるので家族以外に使っちゃだめだよ
と私も学生にアドバイスしております。
よって、正解はdです。

3番
「違います」と言うべきなのに「違いです」と言っています。
「違う」は動詞だから「ます」を使うべきなのに、形容詞のように「です」をつけています(例…高いです、きれいです)。
形容詞と動詞を混同しています。
よって、正解はaです。

4番
「人(々)」と言うべきなのに「人たち」と言っています。
「人」「人たち」は名詞なので、名詞の用法の誤りです。
よって、正解はbです。

5番
「関するルール」と言うべきなのに「関するのルール」と言っています。
「公園の利用に関するルール」は、「ルール」という体言を「公園の利用に関する」が修飾している連体修飾です。
よって、正解はaです。

6番
「派遣されて」と言うべきなのに「派遣して」と言っています。
受身表現が使われていません。
よって、正解はbです。

7番
「食べないのはなぜかというと」に呼応させて「しているからです」と言うべきなのに「しています」と言っています。
よって、正解はdです。

8番
「友達と会います」と言うべきなのに「友達を会います」と言っています。
「会う」対象である「友達」を表す格助詞の誤りです。
よって、正解はcです。

スポンサードリンク


日本語教育に関するブログ にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へにほんブログ村

Sponsored Link

平成25年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題3のBは【副詞】です。

副詞は大きく3つに分けられます。
1,様態副詞(情態副詞)…動詞を修飾し、その動作を詳しく説明する。
2,程度副詞…状態性の概念を修飾し、程度を表す。
3,陳述副詞…話し手の気持ちなどを表す成分と呼応する。誘導副詞ともいう。

副詞の3分類については、ヒューマンアカデミー著『日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド第3版』81頁に詳しい説明があります。


(6)
1の「せっかく」は、話し手の気持ちを表す成分と呼応するので、陳述副詞です。
2の「さっぱり」は、分からない程度を表しているので、程度副詞です。
3の「ぐっすり」は、眠った様子を詳しく説明しているので、様態副詞です。
4の「ちょっと」は、すみませんの程度を表しているので、程度副詞です。
よって、正解は3です。
「ちょっと」は問題1の(3)に出てきました。このように本試験では同じ年度に同じワードが何度も現れることがあります。問題作成者の手抜き、ではなくて重要なワードを教えてくれる優しさに違いありません。  


(7)
1の「仰々しく」は、お辞儀の様子を詳しく説明しているので、様態副詞です。
2の「もしかすると」は、 話し手の気持ちを表す成分と呼応するので、陳述副詞です。
3の「ぎゅっと」は、抱きしめた様子を詳しく説明しているので、様態副詞です。
4の「ほとんど」は、食べなかった程度を表しているので、程度副詞です。
よって、正解は4です。


(8)
「話し手の伝達的態度や事態に対する認識、評価を表す」のは「陳述副詞」です。
よって、正解は1です。 


(9)
この問題の答えは、平成26年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題3のAの問題文にあります。
正解は3です。
なお、照応(しょうおう)は、代名詞や指示語を用いて何かを指すことです。平成26年度 日本語教育能力検定試験Ⅰ問題3のCの(14)で出題されました。


(10)
副詞と同様の働きを持つ「動詞のテ形」を探すには、副詞の働きを知らなければなりません。
副詞の働きとは、動詞や形容詞にかかって、その動詞や形容詞を詳しく説明することです。
1,「弾んで」が「長居」の理由として、単独で使われています。
2,「飲んで」が「歌った」と並列的に使われています。
3,「行って」が「行った」と並列的に使われています。
4,「黙って」が「見ていた」にかかり、「見ていた」様子を詳しく説明しています。
よって、4が正解です。

 

スポンサードリンク


日本語教育に関するブログ にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へにほんブログ村

Sponsored Link

平成26年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題3のAは【否定の形態と意味】です。

(1)
1,せわしない=せわしい
2,ありえない≠ありえる
3,さえない≠さえる
4,かかわらない≠かかわる 
よって、正解は1です。
どうして「せわしない」と「せわしい」は意味が同じなのだろうと気になった方は、国立国語研究所をお訪ねください。「ない」の別の意味がそこにあります。 


(2)
呼応とは、呼びかけて相手がそれに応えること。
否定呼応(否定「ない」を呼んでいる言葉)の例。
・あまり……ない。
・何も……ない。
・少しも……ない。
○否定呼応ではない(肯定文でも用いられるようになった)例。
・ほとんど…ない。→「ほとんどある」とも言うようになった(肯定文も呼ぶ)ので、否定呼応ではない。
・全然……ない。→「全然ある」とも言うようになったので、否定呼応ではない。

1,一人もあるとは言わない。
2,いつも来るとも言う。
3,絶対に行くとも言う。
4,ほとんど読んでるとも言う。
よって、正解は1です。


(3)
動詞の後に続く「ない」と形容詞の後に続く「ない」の違いについては、アルクのウェブサイトに説明があります。
正解は3です。


(4)
「まい」を使った具体例を考えてみます。
・(二日酔いがひどいので)もう酒は飲むまい。 →否定の意思です。
・過去問を解いてないだと! 彼は試験に受かるまい。 →否定の推量です。
よって、3が正解です。


(5)
1,低価値は、価値が低い。
2,反作用は、作用が反対。
3,誤変換は、変換を誤る。
4,未完成は、まだ完成してない
よって、「否定の意味を表す接頭辞」を含む語は、4です。



スポンサードリンク


日本語教育に関するブログ にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へにほんブログ村

↑このページのトップヘ