平成25年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題5は【初級中期クラスの授業〈動詞の可能形〉】です。

問1 文型練習(パターン・プラクティス)をする時の一般的な留意点として不適当なものを選ぶ問題です。
4,文頭から単語を区切って発話させると母語話者のような発音になりません。文型練習では、母語話者並みの正確で素早い反応を要求します(ヒューマンアカデミー著『日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド第3版』168頁)。
よって、4が正解です。


問2 変形練習をするにあたって、変形すると可能形の意味がほかと異なるものを探します。
1,図書館で2週間本を借ります。→図書館で2週間本を借りられます。
2,空港でお土産を買います。→空港でお土産を買えます。
3,鈴木さんは英語を上手に話します。→鈴木さんは英語を上手に話せます。
4,駅前に車を止めます。→駅前に車を止められます。
1,2,4の元の文は、動作を行おうとしているのに対し、可能形の意味は「できる」ことを示しているだけで、実際にその行為をするのかは分かりません。
3の文は、元の文も可能形の意味も「できる」ことを示しています。
よって、正解は3です。


問3 可能形とともに練習しておくとよい表現として不適当なものを選ぶ問題です。
可能形と相性の悪い表現を選びます。
1,「あまり」できない、「少し」できる、可能形と馴染みます。相性いいです。
2,「しか」できません、「だけ」できます、可能形との相性はいいです。
3,「どころか」できません、「ばかりか」できません、可能形と相性悪いです。
4,「ので」できます、「(すぎ)て」できません、可能形と馴染みます。
よって、正解は3です。


問4
4,タスク練習は、インターアクション(やり取り)における意味交渉によって習得を促進する手段(『研究社日本語教育事典』70R)なので、会話をすぐに止めるのではなく、学習者間のやり取りの中で誤りが修正されるのを見守ることも大事ではないでしょうか。
よって、正解は4です。


問5
 学習項目である「歌が歌えます」のフレーズを学習者が使えるような質問をすべきです。各質問によって、どんな答えが期待できるか確認します。
1,Bさんは何ができますか→Bさんは歌が歌えます
2,Bさんは何をしますか→Bさんは歌を歌います。
3,誰が歌を歌いますか→BさんとCさんとDさんです。
4,歌が歌えるのは誰ですか→BさんとCさんとDさんです。
よって、正解は1です。
 

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