日本語教育能力検定試験問題の解説

日本語教師になるには過去問です。大学で日本語教育課程を専攻していない人が日本語教師になるには①日本語教師養成講座420時間コース受講か②日本語教育能力検定試験合格です。独学でも日本語教育能力検定試験に合格できます。日本語教育能力検定試験では似た問題が繰り返し出題されるので日本語教師になるには過去問に慣れることが大事です。本ブログではH23以降の日本語教育能力検定試験を分かりやすく解説しました

タグ:使役表現

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平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題1は【他と性質の異なるものの五肢択一】です。

⒂【使役表現の用法】
日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド第3版96頁によると、使役表現には、使役(働きかけ)の意味と、使役以外の意味があります。
○使役以外の意味
・容認「黙って(朝からパチンコに行く夫を)行かせた」
・許可「iPhone7を使わせてください」
・誘発「大きすぎる期待に応えられず、みんなをがっかりさせたiPhone7」
・責任(原因)「戦争で子どもを死なせた」

1,2,3,4は使役(働きかけ)の意味ですが、5は原因です。
よって、5が正解です。
なお、平成24年度日本語教育能力検定試験Ⅲ 問題1の問1選択肢4でも「子どもを戦争で死なせ」ており、二年連続の悲劇になります。


⒃【動詞の性質によるタの解釈】 
動詞の分類にはいくつかあります(日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド第3版75頁)が、ここでは、動態動詞と状態動詞に分けてみます。
動態動詞は、動作、変化、出来事を表す。
例…曲がる、折れる、なる、解ける。
状態動詞は、状態を表す。
例…ある。

選択肢2,3,4,5の「タ」は、過去に出来事があったことを表しています。(その後何もなければ)その結果は現在も継続しています。
2,ノートは曲がっている。
3,木は折れている。
4,運動回は中止になっている。
5,雪は解けている。
一方で、選択肢1の「タ」は、過去の状態が現在とは違うことを表しています。
1,ここにお店があった。(今はない)
よって、正解は1です。

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平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅱの問題6は【学習者の発話の誤り】です。

1番
「決める」と言うべきを「決まる」と言っているので、自動詞と他動詞の混同で、cが正解です。

2番 
「分かります」を「分かられます」と言っているので、可能表現の誤りで、bが正解です。

3番 
「伺うのは」を「伺いのは」と言っているので、動詞の活用の誤りで、aが正解です。

4番
報告する場面では、「ものすごい」ではなく「著しい」などの言葉を使うべきなので、スピーチスタイルの誤りで、aが正解です。

5番
「卒業したら」と言うべきを「卒業すると」と言っているので、接続表現の誤りで、bが正解です。

6番
「私にとって」と言うべきを「私のために」と言っているので、複合助詞の誤りで、aが正解です。

7番
「休ませてもらいたいんです」と言うべきを「休んでもらいたいんです」と言っているので、使役表現の不使用で、cが正解です。

8番
「最も重要なのは毎日日本語を話します」と言っているので、主語と述語がねじれています。正しい述語は「話すことです」。
よって、cが正解です。
 
 

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