日本語教育能力検定試験問題の解説

日本語教師になるには過去問です。大学で日本語教育課程を専攻していない人が日本語教師になるには①日本語教師養成講座420時間コース受講か②日本語教育能力検定試験合格です。独学でも日本語教育能力検定試験に合格できます。日本語教育能力検定試験では似た問題が繰り返し出題されるので日本語教師になるには過去問に慣れることが大事です。本ブログではH23以降の日本語教育能力検定試験を分かりやすく解説しました

タグ:人的リソース

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平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題5は【学習観、教育観のパラダイム・シフト】です。

問1 
1,平24年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題7の問5にも出てくるモジュール型とは、目的に合わせて組み合わせ可能な構成部分のことです。ここでの意味は、ニーズに合わせてシラバスを組むことでしょうか。それが「クラス内の教師と学習者あるいは学習者間に新しい関係」を生んでいるとはいえないでしょう。

4,日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド第3版162頁の表のように、 学習の主体が教師から学習者に移り、教師の立場は教育者からチームの一員になりました。知識伝達型から活動参加型への移行という「学習観、教育観のパラダイム・シフト」が起こったからです。
よって、正解は4です。


問2
お互いを学習の人的リソース学習に利用する資源)とするのは、学習者同士がお互いに支援する形で学び合う手法といえます。
よって、正解は4です。


問3 
日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド第3版163頁によれば、
ピア・ラーニング(協働学習)とは、少人数のグループで学習者が互いに協力しながら(インターアクションしながら)学ぶ学習。自律性を高める効果がある。
よって、正解は4です。


問4
日本語教育能力検定試験に合格するための用語集138頁が参考になります。
1,学習者オートノミーとは、学習者自らが学習計画を立て、教材や学習環境を選び、学び、評価できる能力のこと。
2,学習者エンパワーメントとは、学習者に知識だけでなく社会を変えようという意欲をもたせること。「共生」「対話」を重視し、銀行型教育から問題提起型教育への移行を説いたパウロ・フレイレの『被抑圧者の教育学』が有名。『増補版 日本語教育能力検定試験 合格するための問題集』237頁には、『エンパワーメントは、自分の内なる力や可能性を全面的に発揮できるような環境や人間関係を構築していくこと』とあります。
3,セルフ・アクセスとは、学習者自身が、学習に必要なリソース(教材)にアクセスすること。近年、学習オートノミーの育成を目指した学習環境として、セルフ・アクセス・センターが増えている。
4,グループ・ダイナミクスとは、集団における様々な力学・行動原理。


問5 「学習者が自ら学びを構築していくこと」を成功させるための学習ストラテジーとして不適当なものを問題です。
2,自分の信念(ビリーフ)は間違っているかもしれませんので、他人の意見に影響されず貫くのは、失敗するおそれがあります。
よって、2が正解です。

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平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題5は【ある地域の日本語教室の学習者グループのニーズ・レディネス】です。
地域の日本語教室(背景が様々な学習者が集まる)に関する問題は、平成24年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題8でも出題されています。

問1
背景が様々な学習者が集まる日本語教室は、多様な学習者のレディネスやニーズに対応するため柔軟な運営が求められます。〈資料1〉の方針にも『教科書を使用せず、学習者のニーズを反映し、レディネスを生かした活動を行う』とあります。
よって、正解は3です。


問2
1,学用品の値段を調べてくる活動は、学校に関わりがない他のグループメンバーにとって有意義とは思えません。
2,Eメールで欠席や遅刻の理由を適切に伝える練習は、「漢字が苦手で、スマートフォンで練習している」Xにとっても有意義です。「日本語力が原因で」「技術職の仕事」「に就けずに困っている」Yにとっても有意義です。「Eメールは今まであまり使っていないが、書いて送れたら、職場の人とも連絡が取りやすくなると思う」Zにとっても有意義です。
3, 面談場面を想定した会話練習は、学校に関わりがない他のグループメンバーにとって有意義な活動とは思えません。
4, 学校からの手紙や案内を読む練習は、学校に関わりがない他のグループメンバーにとって有意義な活動とは思えません。
よって、正解は2です。


問3
4、「地域のグルメスポット」についてインターネットで情報を集め、発表することは、読むこと話すことの練習になり、話のタネにもなりますので、「先生や保護者とうまくコミュニケーションが取れるようになりたい」Wにとって有意義な活動です。また、飲食店で働いているYやZにとっても身近な素材であり、有意義な活動といえます。
よって、正解は4です。


問4
Yには、「高度な専門知識を生かし」た「技術職の仕事に就きたい」という目的があります。
1,2,3,はいずれも就職活動に役立ちます。
4は、現在の仕事で使う日本語ですが、現在の仕事で使う日本語に関しては求めていないので、4が正解になります。


問5
1,「峠」「辻」などの文字を居酒屋店員が使用する機会はあまりなさそうです。
2,夜遅くまで仕事があり、宿題をする時間はありません。
3,居酒屋は予約の電話対応などの仕事がありますし、「自分で書けると便利だと思っている」Zのニーズに適当な練習だと思われます。
4,夜遅くまで仕事があり、宿題をする時間はありません。
よって、正解は3です。
 

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