平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題13は【人称詞】でした。
平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題13は【コミュニケーションで生じる行き違いとストラテジー】です。

問1「ノイズなどで音声が正しく伝達されない」例
3,「お名前は?」「たまだです」「はまださんですね」のように取り違えることは、電話だとよくありそうですね。

よって、正解は3です。


問2「皮肉」の例
皮肉とは、意地悪く遠まわしに避難すること(スーパー大辞林3.0)。
4,怠けている子に「本当に勉強熱心だね」と言うのは、本当はそう思っていないので、意地悪いですし、遠回しに避難しています。

よって、4が正解と思料します。


問3「パラ言語に起因する行き違い」の例
今年も登場、パラ言語
本試験が大好きなキーワードの一つです。

パラ言語とは、声の出し方、質、間の取り方、イントネーションなど、言語の周辺部分のこと。

よって、正解は4(イントネーションというパラ言語に起因する行き違い)です。


問4
1,修辞的表現…言葉を効果的に使って、適切に表現すること。

2,行為指示表現…命令・依頼など聞き手に対し何らかの行為を支持するする表現。

3,交感的言語表現…あいさつや天気の話のように関係を築くための表現で、伝達機能をもたない。

4,メタ言語行動表現… 言語行動について表現する言語行動。

問題文では、「これは余談ですが」「これは個人的な感想ですが」などとこれから行う言語行動について注釈を添えているので、メタ言語行動表現といえます。

よって、正解は4です。


問5「行き違いを防いだり修正したりするための意味交渉の仕方」
ベストセラー1位の日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド 第3版267頁によると、
意味交渉とは、会話の相手とのコミュニケーションが滞ったときに、言っていることを互いに通じるよう工夫する対話のことで、相手の発言が不明確で理解できないときに、発言を明確にするよう要求したり(明確化要求)、相手の発言を自分が正しく理解しているか確認したり(確認チェック)、自分の発言を相手が正しく理解したか確認したり(理解チェック)することです。

1,「じゃあ、留学してたんですね」のように、自分の理解が正しいか確認するのは、意味交渉の確認チェックです。

2,「私の話、分かりましたか」のように、相手が理解できたか確認するのは、意味交渉の理解チェックです。

3、「よく分からなくて、すみません」のように、理解できなかったことを謝るのは意味交渉ではありません。

4,「どういうことでしょうか」のように、理解のためにさらに情報を求めるのは、意味交渉の明確化要求です。

以上より、正解は3です。

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