試験Ⅰの問題1は例年どおり、他と性質と異なるものの五肢択一です。

⑴ は【声帯振動】です。
1,[ɸ]無声両唇摩擦音
2,[ ɲ]有声硬口蓋鼻音
3,[ts]無声歯茎破擦音
4,[ɕ]無声歯茎硬口蓋摩擦音
5,[k]無声軟口蓋破裂音
選択肢のうち、2だけが有声音なので、正解は2になります。


⑵は【二つの子音の調音法】です。
選択肢のうち、 1は破擦音と破裂音、2は破裂音(鼻音)と破裂音、3は破裂音と破裂音、4は破裂音と破裂音、5は破裂音と破裂音なので、正解は1になります。


⑶は【母音の無声化】です。
各選択肢を実際に発音してみると、選択肢5の最後、「しき」を発音するときに、声帯が震えていないことに気づきます。母音の無声化です。よって、正解は5となります。
母音の無声化のルールは複雑らしく、参考書を読んでも難しくて頭に入りません。そこで私は実際に発音して答えを出しています。でもよく考えたら、静かであろう本試験で選択肢を発音することなんてできるのであろうか。
致し方ないので基本ルールだけ、以下に書きます。

・母音が無声化する条件
1,[ i ][ɯ]が無声子音に挟まれている。
例:しき
2,[ i ][ɯ]が無声子音の後で、語句の終わり。
例:です。

他にも色々例外ルールがあるようですが、ややこしいので、私は上の二つのルールだけ覚えることにします。
今回の問題は1のルールによって解けます。


⑷は【漢語の構造】です。
選択肢はいずれも、前の語が後ろの語を修飾する関係になっています。
1…進む→路
2…予め→知る
3…晴れた→天
4…産まれた→地
5…造られた→花
このうち、選択肢1,3、4、5は修飾語(前の語)が動詞、被修飾語(後の語)が名詞になっています。
一方で、選択肢2は修飾語(前の語)が副詞、被修飾語(後の語)が動詞になっています。
よって、正解は2になります。

wikipediaの熟語(漢字)の熟語の構造と分類が参考になります。


⑸は【接頭辞と品詞の変化】です。
『はじめて学ぶ言語学』(下記参照)49頁によると、
否定を表す接頭辞は、名詞について『ナ形容詞』を作ることが多いそうです。
本問を見てみると、
選択肢1,2,3,4,は、接頭辞『不』を除くと名詞になります。
1…利益(『利益な』とは言わない)
2…注意(『注意な』とは言わない)
3…都合(『都合な』とは言わない)
4…規則(『規則な』とは言わない)
一方、選択肢5は、接頭辞『不』を除いてもナ形容詞になります。
5…満足な
よって、正解は5になります。

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