日本語教育能力検定試験問題の解説

日本語教師になるには過去問です。大学で日本語教育課程を専攻していない人が日本語教師になるには①日本語教師養成講座420時間コース受講か②日本語教育能力検定試験合格です。独学でも日本語教育能力検定試験に合格できます。日本語教育能力検定試験では似た問題が繰り返し出題されるので日本語教師になるには過去問に慣れることが大事です。本ブログではH23以降の日本語教育能力検定試験を分かりやすく解説しました

タグ:モダリティ

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平成26年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題1は【他と性質の異なるものの五肢択一】です。

(11)【前項と後項の関係】
1,ボール遊ぶ。
2,アイロンかける。
3,水洗う。
4,カード払う。
5,炭火焼く。
よって、2が正解です。


(12)【「〜て」の用法】
1,2,3,5は、動作を同時に行っています。
1,裾を持ったまま階段を上る。
2,抱えたまま挨拶する。
3,入れたまま歩く。
5,曲をかけたまま勉強する。
4は、前の動作→ 後の動作、という流れです。
4,カバンを置いた後、部屋に入る。
よって、正解は4です。


(13)【「〜ばいい」の用法】
1は願望。
2,3,4,5は助言です。
よって、正解は1です。


(14)【「によって」の用法】
1,2,3,4は原因。
5は手段です。
よって、正解は5です。


(15)【「ことだ」の用法】
モダリティは、事に対するものと、人に対するものがあります。
それぞれの違いについては、平成27年度 日本語教育能力検定試験Ⅰの解説 問題3のAをご参照ください。
あるいは、ヒューマンアカデミー著『日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド第3版』105頁をご参照ください。
1,2,4,5は、他の人に忠告しています。
3は、「野菜を切ったり洗ったり」という事についての気持ちを表しています。
よって、正解は3です。



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平成26年度日本語教育能力検定試験Ⅱの問題6は【学習者の発話の誤り】です。

1番
「うでどけい」と連濁すべきなのに「うでとけい」と発音しています。
よって、aが正解です。


2番
「メールが届いたかどうか」とすべきなのに「メールが届けたかどうか」と発話しています。
「届く」を「届ける」に間違っているので、自動詞と他動詞を混同しています。
よって、正解はcです。


3番
「私に大切な本を貸してくれてありがと」とすべきなのに「私に大切な本を貸してありがと」と授受表現を使わずに発話しています。
 よって、正解はbです。


4番
「明日私は必ず行きます」とすべきなのに「明日私は必ず行くそうです」と他人事のように発話しています。
モダリティ表現の誤りなので、dが正解です。


5番
「スペインとても有名です」とすべきなのに「スペインとても有名です」としています。
よって、 正解はbの助詞の誤りです。


6番 
「眠そうでした」とすべきを「眠そうだったです」としているので、丁寧形の過去形の作り方を間違えています。
よって、正解はcです。


7番
「朝ごはんを食ないで」とすべきを「朝ごはんを食べていないで」としているのでアスペクトの誤りです。
よって、正解はdです。


8番
「11月に二十歳なります」とすべきを「11月に二十歳なります」としているので、助詞の誤りです。
よって、正解はbです。 

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平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題3Cは【語順】です。

⑿ 実際に具体例を考えてみます。
1,君に僕が借りる。→僕が君に借りる、のほうが普通。
2,野獣を王子に変える。→スッキリ。逆に、王子に野獣を変える、は違和感。
3,城に僕が行く。→僕が城に行く、のほうが普通。
4,城を僕が壊す。→僕が城を壊す、のほうが普通。
よって、正解は2です。


⒀ 
アスペクト的副詞とテンス的副詞の違いが分かりませんでしたが、モダリティ的副詞と、テンス・アスペクト的副詞にならば、分けることができました。
・モダリティ的副詞
「どうやら」「たぶん」「あいにく」
・テンス・アスペクト的副詞
「いつも」「すぐに」「あとで」「かつて」「いずれ」「いまに」「しだいに」「だんだん」「相変わらず」
両者を比べると、モダリティ的副詞が先に来ることがわかります。
よって、正解は4です。
なお、時の副詞について、三鷹日本語研究所に詳しい説明がありました。


⒁ 数量詞の位置が変わると意味が変わる場合については、にリンクしたサイトが参考になります。

50段の階段を上った←階段全体で50段。
階段を50段上った←階段の一部が50段。

よって、正解は2です。



名詞を修飾する要素が複数あるときは、長いものがより前に位置する傾向があります。
例…赤い本→新しい赤い本(△赤い新しい本)→日本語に関する新しい赤い本

よって、正解は3です。




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平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題3Aは【文法カテゴリー】です。

⑴ 形態素とは意味を持つ最小の単位のことです。分解して数えてみます。
1,使役の助動詞「せる」の「せ」
2,受身の助動詞「られる」の「られ」
3,接続助詞の「て」
4,補助動詞「いる」の過去形「い」
5,過去の助動詞「た」
6,推定の助動詞「らしい」
7,丁寧な断定の助動詞「です」
8,終助詞の「ね」

合計八つです。
しかし、公式の正解は、3(七つ)となっています。
どうしてだろうとインターネットの森を徘徊していたら、
日本語自動品詞分解ツールという素晴らしいサイトを発見しました。
こちらで試してみても、上と同じ八つになりました。
どうして七つなのでしょうか。どなたか教えてください。



アスペクト)とは、動作や出来事が、その動作中のどの時点にあるかという文法的概念。詳しくは、を参照。
テンス時制)とは、その動作や出来事が、発話時点と時間的にどのような関係(過去・現在・未来)にあるかという文法的概念(アルクの『日本語教育能力試験に合格するための用語集』213頁より)。


テンスを表すル形…明日、試験が行われる(未来を表している)
アスペクトを表すル形…今から食べる(未了(動作の開始直前)を表している)
テンスを表すタ形…昨日、試験が行われた(過去を表している)
アスペクトを表すタ形…もう食べた(完了を表している)

よって、正解は2です。

なお、「もう食べた」のように、動作動詞「食べる」のタ形は完了も表すので、選択肢3は誤りです。
また、「愛を感じる」のように、状態動詞「感じる」のル形は、現在も表すので、選択肢4は誤りです。



モダリティとは、話し手の心的態度聞き手への働きかけを表す表現です。ムードともいいます(ムードは述語のカテゴリー、モダリティは文のカテゴリーと分けて考える説もある)。
事に対するものと、他の人に対するものにわけられることがあります。
対事的モダリティ(事柄をどのように見ているか)
例…これが携帯電話らしい
対人的モダリティ(他の人にどう伝えるか)
例…iPhone7を買ってください
対事的モダリティ対人的モダリティはこの順番で接続します。
例…iPhone7は防水かもしれないよ(「かもしれない」が対事的モダリティ、「よ」が対人的モダリティ)

よって、正解は1です。


⑷ パズル問題です。各選択肢の三つの終助詞を並べ替えて、組合せ可能なセットを探します。
正解は、2の「ね」「よ」「わ」です。
「わよね」に組合せ可能(例…浮気しないって言ったわよね!)



1,サ入れ言葉になっています。正しくは、「もう帰らせていただきたいんですけど」
よって、正解は1です。 

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平成24年度日本語能力検定試験Ⅰの問題3のCは【形式名詞】です。
この問題は難しいですね。

⑼ モダリティ表現のうち形式名詞を含むものを選ぶ問題です。
モダリティとは、話し手の気持ちを表す表現です。ムードともいいます。
1「らしい」は推定の助動詞です。
2「べきだ」は当然の助動詞です。
3「だろう」は断定の助動詞「だ」の未然形+推量の助動詞「う」で、不確かな断定や推定の意を表します。
4「つもりだ」の「つもり」は形式名詞です。
よって、正解は4です。
形式名詞は他に「はず・わけ・よう・ところ・ほう・の」などがあります。
形式名詞についてのサイトに詳しい説明があります。


⑽ 形式名詞「こと」が「補足節」として使用されている例として最も適切なものを選ぶ問題です。
まず、補足節とは、従属節のうち、節全体が名詞となり(そのため補足節を名詞節と呼ぶ人もいる)、述語に対する補語(補足語)の役割を果たす節のことです(用語検索マンボウを参照)。
1は、述語「聞いた」の内容について、従属節「彼女が結婚すること」が名詞となり補足しているので、補足節になります。
2は、従属節「主役が来ないことには」が、主節「パーティーが始まらない」理由という情報を加えている(修飾している)ので、副詞節になります。
3の「こと」は主節です。
4の「こと」も主節です。
よって、正解は1になります。


⑾ 選択肢から適切な言葉を選ぶ穴埋め問題です。
1,連体修飾節とは、字のとおり、体言(名詞)に連なり修飾する節です。
例…みんなが集まる広場
2,主節とは、複文(述語が複数ある文)のうち、文末の述語を中心に、文全体をまとめる働きをする節です(用語検索マンボウを参照)。
3,従属節とは、接続節(複文を構成するのは主節と接続節)のうち、主節に従属的な節をいいます。補足節は従属節の一種です。
4,名詞節とは、字のとおり、名詞の性格を持った従属節のこと。補足節ともいいます。
問題文にある「とりあえず入学したものの」は「従属節」なので、正解は3になります。


⑿ 動詞が関わる文法化の例として不適当なものを選ぶ問題です。
本来の意味が薄れていない動詞を選びます。
1は「いう」という本来の意味が薄れています。
2は「する」という本来の意味が薄れています。
3は「したがう」という本来の意味どおりです。
4は「もつ」という本来の意味が薄れています。
よって、正解は3になります。


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