日本語教育能力検定試験問題の解説

日本語教師になるには過去問です。大学で日本語教育課程を専攻していない人が日本語教師になるには①日本語教師養成講座420時間コース受講か②日本語教育能力検定試験合格です。独学でも日本語教育能力検定試験に合格できます。日本語教育能力検定試験では似た問題が繰り返し出題されるので日本語教師になるには過去問に慣れることが大事です。本ブログではH23以降の日本語教育能力検定試験を分かりやすく解説しました

タグ:パターン化した記述問題の書き方

Sponsored Link

お待たせしました。

日本語教育能力検定試験Ⅲ 記述問題の書き方その5は【抽象論・一般論に加え、具体論・個別論も書く】です。

夜も遅いですから、今回はさっそく平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題17(記述問題)を使って、具体的に説明したいと思います。

前回までに書いた答案は以下のとおりです。

『私は今後もこのクラスでの活動にディベートを取り入れたい。論理的思考能力を高めるにはディベートが必要だと考えるからだ。
 確かに、自分の考えとは違う立場で意見を述べるのは、精神的に苦痛かもしれない。普段とは異なった視点で物事を考えなければならないからだ。』

このあと何を書きましょうか?

自説→その理由→反対説→その根拠→?

ときたら……


もちろん。
反対説の根拠を叩くのです。
反対説(の根拠)を潰すことで、自説が補強できます。

お好きなように反対説を鞭打ってください!
私は以下のとおり書きました。

『私は今後もこのクラスでの活動にディベートを取り入れたい。論理的思考能力を高めるにはディベートが必要だと考えるからだ。
 確かに、自分の考えとは違う立場で意見を述べるのは、精神的に苦痛かもしれない。普段とは異なった視点で物事を考えなければならないからだ。
 しかし、それこそがディベートの目的である。自分と違う意見を述べるには、まず自分を理屈で納得させなければならないので、いつもと違う視点で深く考えなければならない。すると、物事を多角的に見る力が身につき、論理的思考能力も高まるのである(←メインの問いに対する答えを論じながら、サブの問いに対する答えも補強しています)。日本語クラスにいるであろう他文化の人間との交流にも役立つはずだ。』

いけない。
記述問題対策を説明していたのを忘れて、最後まで書いてしまうところでした。
とりあえずここまでにいたします。
読み返して思ったのですが、無駄に字数を使いすぎていますね。
「普段とは異なった視点で物事を考えなければならない」
「いつもと違う視点で深く考えなければならない」
このあたりが重複しています。
完璧を求めるならばどちらかを削除して、論旨をスッキリさせたいところですが、
記述問題で大事な考え方の一つは、
完璧な答案を書こうとは思わないこと
なので、これでよしとします。

完璧な答案を書こうとすると、書けなくなってしまう・時間が足りなくなってしまうことが多いので、記述対策前三条で基礎を固めたあとは自由に書くことが大事なんですね。
多くの人が不十分な基礎固めさえしっかりできていれば、高得点は狙えます。
と言っても指針は必要だ。
そんなわけで、第5条の登場です。

【抽象論・一般論に加え、具体論・個別論も書く】

上記の答案を見てみると、抽象論・一般論・理想論が多いですね。
論理的思考能力が高まるだの、多角的な視点だの。
もちろん、抽象論・一般論も大事なんです。
しかし、それに加え、具体論・個別論という異なった視点から自説を補強することで、さらに説得力が増すんですね。
ここでも多角的な視点が大事なんです。

何も考えずに書いていると、抽象的なことばかり書くか、具体的なことばかり書くか、どちらかになりがちなので、第5条があります。

本問のように問題文が長い場合、自説を補強するための抽象論か具体論、いずれかのキーワードが問題文に紛れ込んでいることが多いのですが、この問題では前者です。

自説は、「ディベートを取り入れる」ということですが、
その抽象的(一般的)理由付け「論理的思考能力を高める」という文が問題文にありました。
問題文の言葉をなるべく使っていった結果、抽象論に偏っていました。
なので最後は具体論を書いて、バランス良く締めたいと思います。
ちなみに、さきほど書いた最後の一文は、ちょっと具体的ですね。

日本語クラスにいるであろう他文化の人間との交流にも役立つはずだ。』

ここでも問題文の言葉(太字部分)をさりげなく使って、問題文をしっかり読んでいることを採点者にアピールしました。
ただし、問われていることとは離れているので、字数が足りなければ削除すべき部分です。

さて、
最後の段落を書くにあたって、
一つの指針は具体的に書くことですが、
実はもう一つ、書くべきポイントがあります。
それは何でしょうか。
お考えの上、続きをお読みください。
続きを読む

スポンサードリンク


日本語教育に関するブログ にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へにほんブログ村

Sponsored Link

旧司法試験論文試験のために作成した論文六ヶ条を、
日本語教育能力検定試験記述試験のために一部修正しました。

記述問題6ヶ条
1,問いに応える。
2,問題文の言葉をなるべく使う。
3,反対意見の根拠に配慮する。
4,問題文の言葉を解釈する。
5,抽象論・一般論に加え、具体論・個別論も書く。
6,問題作成者・採点者の気持ちになる。

以上の順で、記述問題対策を書きたいと思います。
なお、私のオススメする記述問題対策は、
初心者・苦手な方向けパターン化した記述問題の書き方になりますので、
上級者の方、得意な方の参考にはなりません。
その点、ご了承ください。 

スポンサードリンク


日本語教育に関するブログ にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へにほんブログ村

↑このページのトップヘ