日本語教育能力検定試験問題の解説

日本語教師になるには過去問です。大学で日本語教育課程を専攻していない人が日本語教師になるには①日本語教師養成講座420時間コース受講か②日本語教育能力検定試験合格です。独学でも日本語教育能力検定試験に合格できます。日本語教育能力検定試験では似た問題が繰り返し出題されるので日本語教師になるには過去問に慣れることが大事です。本ブログではH23以降の日本語教育能力検定試験を分かりやすく解説しました

タグ:ノダ文

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平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題6は【国内の大学進学予備教育で行った論証型レポート作成の授業】です。
平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題6は【中級の日本語クラスで行ったインタビュー活動】です。

問1 「ブレーンストーミング」を行う際の留意点です。
ブレーンストーミングとは、参加者が自由に多くの意見を出しあうことによって、独創的なアイディアを引き出す集団思考法(スーパー大辞林3.0)。

1,吟味する時間があったら、自由に多くの意見を出してください。

2,自由に多くの意見を出すために、特定の人の発話に偏らないようにして、多くの人が発言できるように留意すべきです。

3,メモすることで独創的なアイディアが生まれるかもしれませんので、話し合いの最中にも取ってよいのではないでしょうか。メモがないと忘れちゃうかもしれませんし。

4,一つのアイデアごとに、賛否の判断をしていたら、自由に多くの意見を出しあうことができません。

よって、正解は2です。


問2「インタビューシート」を実際のインタビューで使う方法に関する問題です。
2,相手にシートを見せて、答えやすい質問を選んでもらうのは、会話の練習にならないので不適当だと思います。
よって、正解は2です。

問3「インタビューの練習」に関して学習者Pにアドバイスする内容です。
1,詰問に聞こえるので、疑問文で「〜ノダ」は使えないこと
ノダ文といえば、
平成25年度日本語教育能力検定試験Ⅰの解説 問題1の(7)【「のだ」の用法】

にも出てきました。
学習者Pの最初の疑問文がノダ文になっています。
「一番好きな科目は何なんですか」←「何なのですか」←「何なのだ
確かに詰問に聞こえるので、ここでは使うべきではないと思います。
しかし疑問文で「〜ノダ」が使えないわけではありません。
例)え、行かないんですか? 食べないんですか? 

2,相づちにも、丁寧体・普通体のスタイルによる使い分けがあること
学習者Pは「ああ、そうか」と普通体で相づちしていますが、それ以外は丁寧体を使っているので違和感があります。

3,「〜というのは」という形式で、相手の発話を引用すること
「日本文学史です」
「日本文学史というのはどうしてですか」
「古典に興味があるからです。昔、英語で『源氏物語』を読みました」
「『源氏物語』というのは何ですか?」
後者の「というのは」に違和感はありませんが、前者の「というのは」は、くどく感じます。自分にとって不明確な事柄を引用するときに「というのは」を使うのでしょうか。どうでしょうか。
「離婚協議中というのは本当ですか?」とリポーターが芸能人にマイクを向けている様子が目に浮かびました。
「〜というのは」の使用を限定せずにアドバイスするのは不適当だと思います。

4,相手の発話を指す文脈指示では、「これ」ではなく「それ」を使うこと
学習者Pは「これはどうしてですか」と言っていますが「それはどうしてですか」と言うべきです。

以上より、正解は1か3と思料します。


問4 学習者が評価のコメントを述べるときに留意させる点に関する問題です。
3,建設的な意見が大事なので、正解は3と思料します。

 
問5 授業のねらいに関する問題です。
1,「早く正確に書く力を身につける」のが目的であれば、インタビューよりディクテーションがいいと思いますので、正解は1です。 

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平成25年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題1は、【他と性質の異なるものの五肢択一】です。


(6)【「でしょう」の用法】

「と思う」に言い換えてみます。

1,間違ってはいないと思う○

2,成長すると思う○

3,引き受けてもらえないと思う○

4,気温も上がることと思う○

5,手を洗いなさいって言っていると思う☓

よって、正解は5です。

大辞林によると、「でしょう」には、

推量・疑問などの意を丁寧に表す。

②やわらかな断定を丁寧に表す。

などの意味があります。1から4が①の意で、5が②の意です。



(7)【「のだ」の用法】

1だけ「の」が「のもの」の意を表しています。

2から5はいわゆる「ノダ文」です。詳しくは『増補版 日本語教育能力検定試験 合格するための問題集』317頁をご参照ください。

よって、正解は1です。



(8)【「な」の用法】

3の「な」だけ、禁止の意味があります(気にしてはいけない)。

よって、正解は3です。



(9)【「なんか」の用法】

1,2,3,5の「なんか」は、ぼかしています。

4の「なんか」は、けなしています。

よって、正解は4です。

大辞林によると、「なんか」は、「など」と同じく、

①多くの事柄の中から、主なものを取り上げて「たとえば」の気持ちをこめて例示する。

②ある事物を取りあげて例示する。㋐軽んじて扱う場合。㋑叙述を弱めやわらげる場合。

などの意味があります。

1,2,3,5の「なんか」は②の㋑、

4の「なんか」は②の㋐、

だと思います。



(10)【「の」の働き】

1から4の「の」は連体修飾語をつくる「の」(連体修飾格)です。

5の「の」は主語を表す「の」(主格)です。「が」に置き換えられます。客が到着。

よって、正解は5です。
 


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