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平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題3Aは、【動詞の活用と分類】です。
追記 2017/1/17
解説を下記の記事に書き直しました。
(1)
取り出した形の末尾はそれぞれ
「切る」が「r」→子音
「着る」が「i」→母音
よって、子音語幹動詞と母音語幹動詞の組み合わせである2が正解であると思料します。
wikipediaの「語幹」ページ。
(2) サ変動詞の活用形が不規則なものを選ぶ問題です。サ変動詞の活用はwikipediaが詳しいです。
活用ということで、ナイをつけてみます。
1,愛さない、愛しない、愛せない。
2,失恋しない。
3,恋愛しない。
4,恋しない。
本来、サ変動詞は、ナイ形につくとき、「し」になるようですが、「愛する」だけ、五段活用動詞のように変化(愛さない)しています。「愛せない」も五段活用の可能動詞(下一段活用)と同じです。
よって、1が正解です。
(3) 動詞の分類方法の着眼点を知ることは「日本語教育における文法の考え方」の理解につながるそうです。しかしながら私は、「日本語教育」と「国語教育」における文法の考え方について、形容動詞をナ形容詞と呼ぶという名称の違いくらいしか知らないので、この問題はよく分かりませんでした。
1,「切ろう」「着よう」などの語形全体を活用形と考える。→どういうことでしょうか? 何度読んでもよくわからないので飛ばしました。
2,国語教育では、形容詞と形容動詞に分類していますが、日本語教育では、形容動詞も形容詞(ナ形容詞)としています。ともに連体機能を持つから形容詞として扱うということです。正しい気がします。
3,「〜て」に接続する形のうち音便が生じるものは別の活用形とする。そうなのですか?
4,国語教育で用いられる分類よりも、多くの活用形を立てる。
この問題はさっぱり分かりませんでしたが、いまwikipedia「日本語教育」を確認したところ、
日本語教育では、
五段活用を第1グループ。
上一段・下一段活用を第2グループ。
カ変・サ変を第3グループ。
に分けるとありました。
ということは、国語教育で用いられる分類よりも、活用形が少なくなるということでしょうか?
4が正解なのでしょうか?
追記)
コメントいただいたとおり、3が正解と考えます。
(4) 動詞の分類を確認するのに最も有効な方法を選ぶ問題です。
具体的に検討してみます。
五段活用「書く」
上一段「着る」
下一段「食べる」
カ変「来る」
サ変「する」
1,辞書形
→「る」がたくさん。
2,ナイ形
「書かない」
「着ない」
「食べない」
「来ない」
「しない」
3,バ形
「書けば」
「着れば」
「食べれば」
「来れば」
「すれば」
4,タ形
「書いた」
「着た」
「食べた」
「来た」
「した」
以上より、ナイ形の2が正解であると思料します。
(5)
1,(4)の具体例を見る限りでは、辞書系がルで終わらない動詞は五段動詞だけになっています。「活用語形の知識が不十分な学習者」にとっては簡単で分かりやすいルールです。
2,上一段動詞は「見る」「着る」など2拍語ばっかりですが、下一段は「食べる」のように3拍、4拍も多いです。
3,訓令式ローマ字を使うと活用形を正確に表記できるとして、それをどう利用すれば、「活用語形の知識が不十分な学習者」に対する別の判別方法となるのか分かりません。
4,五段動詞を連用形にすると様々な音便形が現れることをどう利用すれば、「活用語形の知識が不十分な学習者」に対する別の判別方法となるのか分かりません。
以上より、正解は1と思料しました。
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平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題3Aは、【動詞の活用と分類】です。
追記 2017/1/17
解説を下記の記事に書き直しました。
(1)
取り出した形の末尾はそれぞれ
「切る」が「r」→子音
「着る」が「i」→母音
よって、子音語幹動詞と母音語幹動詞の組み合わせである2が正解であると思料します。
wikipediaの「語幹」ページ。
(2) サ変動詞の活用形が不規則なものを選ぶ問題です。サ変動詞の活用はwikipediaが詳しいです。
活用ということで、ナイをつけてみます。
1,愛さない、愛しない、愛せない。
2,失恋しない。
3,恋愛しない。
4,恋しない。
本来、サ変動詞は、ナイ形につくとき、「し」になるようですが、「愛する」だけ、五段活用動詞のように変化(愛さない)しています。「愛せない」も五段活用の可能動詞(下一段活用)と同じです。
よって、1が正解です。
(3) 動詞の分類方法の着眼点を知ることは「日本語教育における文法の考え方」の理解につながるそうです。しかしながら私は、「日本語教育」と「国語教育」における文法の考え方について、形容動詞をナ形容詞と呼ぶという名称の違いくらいしか知らないので、この問題はよく分かりませんでした。
1,「切ろう」「着よう」などの語形全体を活用形と考える。→どういうことでしょうか? 何度読んでもよくわからないので飛ばしました。
2,国語教育では、形容詞と形容動詞に分類していますが、日本語教育では、形容動詞も形容詞(ナ形容詞)としています。ともに連体機能を持つから形容詞として扱うということです。正しい気がします。
3,「〜て」に接続する形のうち音便が生じるものは別の活用形とする。そうなのですか?
4,国語教育で用いられる分類よりも、多くの活用形を立てる。
この問題はさっぱり分かりませんでしたが、いまwikipedia「日本語教育」を確認したところ、
日本語教育では、
五段活用を第1グループ。
上一段・下一段活用を第2グループ。
カ変・サ変を第3グループ。
に分けるとありました。
ということは、国語教育で用いられる分類よりも、活用形が少なくなるということでしょうか?
4が正解なのでしょうか?
追記)
コメントいただいたとおり、3が正解と考えます。
(4) 動詞の分類を確認するのに最も有効な方法を選ぶ問題です。
具体的に検討してみます。
五段活用「書く」
上一段「着る」
下一段「食べる」
カ変「来る」
サ変「する」
1,辞書形
→「る」がたくさん。
2,ナイ形
「書かない」
「着ない」
「食べない」
「来ない」
「しない」
3,バ形
「書けば」
「着れば」
「食べれば」
「来れば」
「すれば」
4,タ形
「書いた」
「着た」
「食べた」
「来た」
「した」
以上より、ナイ形の2が正解であると思料します。
(5)
1,(4)の具体例を見る限りでは、辞書系がルで終わらない動詞は五段動詞だけになっています。「活用語形の知識が不十分な学習者」にとっては簡単で分かりやすいルールです。
2,上一段動詞は「見る」「着る」など2拍語ばっかりですが、下一段は「食べる」のように3拍、4拍も多いです。
3,訓令式ローマ字を使うと活用形を正確に表記できるとして、それをどう利用すれば、「活用語形の知識が不十分な学習者」に対する別の判別方法となるのか分かりません。
4,五段動詞を連用形にすると様々な音便形が現れることをどう利用すれば、「活用語形の知識が不十分な学習者」に対する別の判別方法となるのか分かりません。
以上より、正解は1と思料しました。
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