日本語教育能力検定試験問題の解説

日本語教師になるには過去問です。大学で日本語教育課程を専攻していない人が日本語教師になるには①日本語教師養成講座420時間コース受講か②日本語教育能力検定試験合格です。独学でも日本語教育能力検定試験に合格できます。日本語教育能力検定試験では似た問題が繰り返し出題されるので日本語教師になるには過去問に慣れることが大事です。本ブログではH23以降の日本語教育能力検定試験を分かりやすく解説しました

タグ:スキミング

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平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題6は、【読解】です。

問1「スキミング」の活動例を選ぶ問題です。
スキミング (走り読み)…スキム(skim)とは『すくいとる』という意味であるが、文章の読み方として用いる場合は、すくい読み走り読み斜め読み飛ばし読み大意読みなど様々な呼び方がある。教科書としては『中・上級のための速読の日本語』がある(研究社 日本語教育事典)。 
Rapid Reading Japanese: Improving Reading Skills of Intermediate and Advanced Students
 
よって、
「地方都市の過疎化に関する新聞記事に目を通し、大意を把握する」
3が正解であると思料します。


問2 クラスで行う読解活動の一つである「ジグソー・リーディング」の活動例を選ぶ問題です。
ジグソー・リーディングとは、学習者の持つ情報の差によって、語学力のレベルにかかわらず学習活動への参加度を高めるよう構造化された読解活動。クラスを数人のグループに分け、グループのメンバーそれぞれが一つの読解教材を分割した異なる部分を読んだ後、情報の交換をしながら協働学習を行う。情報の断片から全体を作り上げることで読解力を強化するねらいがある(日本語教育能力検定試験に合格するための用語集118頁)。

よって、
「グループのメンバーが短編小説の異なる部分を読み、互いに読んだ内容を報告して全体のストーリーを再構成する」
2が正解であると思料します。


問3「多読」のルールを選ぶ問題です。
NPO多言語多読によると、多読には以下のルールがあります。
①やさしいレベルから読む
②辞書を引かないで読む
③わからないところは飛ばして読む
④進まなくなったら、他の本を読む

よって、3が正解であると思料します。


問4 読解能力を測定する方法としても活用できる「クローズテスト」の説明を選ぶ問題です。
クローズテストとは、文章中の空所に適当な語や文字を入れて、意味の通る文章を完成させるテスト(研究社 日本語教育事典)。

よって、3が正解であると思料します。


問5 日本語能力試験の読解で出題される「統合理解」の説明を選ぶ問題です。
新しい「日本語能力試験」ガイドブックによると、
「統合理解」のねらいは「複数のテキストを読み比べて、比較・統合しながら理解できるかを問う」とあります。

よって、
「関連がある複数のテキストの内容を比較し理解する問題」
1が正解であると思料します。

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平成25年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題11は【言語理解の過程】です。

問3「トップダウン処理」がより必要とされる「スキャニング」の読み方に関する問題です。
スキャニングとは、自分にとって必要な情報のみを拾い出す読み方です。
よって、正解は3です。
なお、スキミングでは、段落ごとのトピックセンテンスのみを読む読み方や全体をざっと読み大意をとる読み方をします。


問4
でました。学習ストラテジーに関する問題。毎年出題されていますので、各用語の意味を正確に理解しておく必要があります。

1,認知ストラテジーは、学習する方法です。
例…認知ストラテジーの意味が分からないのでグーグル先生に訊ねよう。

2,間接ストラテジーは、学習を間接的に支え、習得のための条件を整えます。メタ認知ストラテジー、情意ストラテジー、社会的ストラテジーがあります。

3,メタ認知ストラテジーは、学習を管理する手段です。
例…一週間で一年ずつ過去問を解くぞ!

4,補償ストラテジーは、知識不足を補う手段です。
例…補償ストラテジーという単語の意味はわからないけれど、選択肢1から3が当てはまらないのは分かるので、正解は4の補償ストラテジーだな。

以上より、正解は4です。
 

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平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題5は【新聞読解の授業(上級)】です。

問1 新聞読解において読みたい記事の概要を素早く理解することはどのような活動に分類されるでしょうか。

スキミングは、全体をざっくり読む。大意をつかむ。
スキャニングは、知りたいとこだけ読む。知りたい部分を探す。

概要とは『物事のおおすじ。大体の内容』(スーパー大辞林3.0)なので、
概要→スキミングです。
よって、正解は1です。


問2 見出しの言語的構造から、記事の内容の展開が予測できるようになるというねらいに沿って「見出し一覧」を作成する際、取り上げる見出しの例として適当なものを選ぶ問題です。
1,主述関係が明示されていると、見出しで完結してしまうので、記事の中身を予測するのは難しいです。
例…「政府は国産技術を守れ」→何の国産技術を守れと言いたいのか見出し以上のことは予測しがたい。
  「署名100万人を越える」→何の署名が100万人を越えたのか、見出し以上のことは予測しがたい。
2,文化的含意があると、国籍や専門が異なる学習者には予測が難しいです。
3,言いさし文は、予測させるのに適しています。
例…「家事ロボット、実用化を視野に」→「今まで○○の問題でできなかったけれど、△△によってそれを乗り越えて、ついに実用化が目前です。実用化される××が便利になるけれど、□□な懸念もあります」などのように記事の内容を予測しやすいです。
4,読書投書欄は、他の新聞記事とは文章の構造が異なる(記者ではなく読者が書いている)ので、新聞記事の見出し一覧としては相応しくないと思います。


問3
ボトムアップ処理とは、単語→文→段落、と小さい部分から全体を理解していく処理。
トップダウン処理とは、まず予測を立て、全体を理解して細部に進む処理。
精緻化リハーサルとは、記憶ストラテジーの一種。既有知識と結びつけて覚える。
例…「猫」という言葉を新たに覚えるのに「いつも私を引っ掻いてくる生き物」という既有知識に結びつけて覚える。「猫」=「引っ掻いてくるやつ」
プロトコル分析とは、観察対象者の発話を分析して、観察対象者の認知過程を調べること。認知心理学の手法。
以上より、見出しから記事の内容を予測するのは、トップダウン処理なので、正解は2になります。


問4
学習者Xは、選手名やルールという自分が知っているキーワードを見つけて面白く読んでいますので、正解は4になります。


問5
この授業の狙いは、予測力を鍛えることです。予測しているのは選択肢3(内容から隠された見出しを考える)だけなので、3が正解になります。

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平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題6は【従来の教材と IT教材】です。

問1 紙媒体ではなくOHC(実物投影機)ならではの特性を生かした効果的な活用例を選ぶ問題です。
1,あえて投影させる必要はなく、紙媒体でもよさそうです。
2,紙媒体でよさそうです。
3,作成したものを、全体でシェアする方法としてOHCは役立ちます。 
4,紙媒体でよさそうです。
よって、正解は3です。


問2 著作権に対する配慮として不適切なものを選ぶ問題です。
2,引用部分は質的量的に「従」であり、自身が書いた部分が「主」である必要があります。
よって、正解は2です。


問3
4,ウェブ翻訳サービスをつかって全文要旨を作成しても、速読ができるようにはなりません。速読には、スキミングとスキャニングの技術を身につける必要があります。 


問4
2,著作権!
よって、正解は2です。

 

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