日本語教育能力検定試験問題の解説

日本語教師になるには過去問です。大学で日本語教育課程を専攻していない人が日本語教師になるには①日本語教師養成講座420時間コース受講か②日本語教育能力検定試験合格です。独学でも日本語教育能力検定試験に合格できます。日本語教育能力検定試験では似た問題が繰り返し出題されるので日本語教師になるには過去問に慣れることが大事です。本ブログではH23以降の日本語教育能力検定試験を分かりやすく解説しました

タグ:コーパス

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平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題3Dは、【「正しい」日本語】です。

(16)
「表現の正しさを重視」ときたら「形式」でしょうか。
「現実の使用実態を重視」ときたら「機能」でしょうか。
よって、正解は1と思料しました。

小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)によると、
『言語研究には、大きく分けて、形式主義的なものと機能主義的なものとがある。形式主義は、言語そのものの仕組みを明らかにしようとするもので、ソシュール、ブルームフィールド、チョムスキーの研究はここに属する。これに対して、機能主義は、言語が具体的な場面・文脈でどのように用いられるかを明らかにすることを目ざす。言語現象の総体を明らかにするためには、この両方の立場の研究がそろわなければならない。機能主義的な研究は、以前から少しは行われてきたが、1970年ごろから社会言語学、語用論の形で急に活発に行われるようになった』

追記)
このブログなどにあるように、
言語学には、
表現の正しさを重視する規範主義的な立場と現実の使用実態を重視する記述主義があるようです。
寡聞にして、存じませんでした。
正解を3に訂正いたします。
もうしわけございませぬ。


(17) 「表現の正しさを重視」するのか「現実の使用実態を重視」するのか判断に迷う例文を選ぶ問題です。
つまり、本当は正しくないけれど、現実に使用されている表現を探します。 
よって、1の「全然おいしかった」が正解であると思料します。


(18)
コーパスとは、言語調査や研究のためのデータベースで、実際に使用された言語資料を体系的に収集し、研究用の情報を付け加えたもの(ヒューマンアカデミー著『日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド第3版』226頁)。

2,コーパスを調べることで使用の傾向が把握できる、と思います。
よって、正解は2と思料します。


(19)
1,コノテーションとは、言語記号の潜在的な意味。
例…日の丸は「日本の国旗」であるが「右翼的図形」とも認識されうる。前者がデノテーション、後者がコノテーション

2,コロケーションとは、「一つの文の中で、一緒に用いられることが多い複数の語」(日本語教育のための文法コロケーションハンドブック『はじめに』より)
日本語教育のための文法コロケーションハンドブック
 

 4,コンタミネーション(混交)とは、「意味・形態の似た二つの語・句または文がまぜ合わされて、新しい語・句や文ができること」(スーパー大辞林3.0)

本問では「傘ーさした」が自然な組み合わせであると検討しているので、コロケーションについて考えていると思料します。
よって、2が正解です。


(20) 文体が統一されていないために不自然と判断される用例として不適切なものを選ぶ問題です。
4は文体の統一の問題ではなく、「ご参考されたい」という表現自体に違和感がありますので、4が正解と思料します。「参照されたい」?

2017/1/20 追記
解説を書き直しましたので下記もご参照ください。

kyujin.nihongokyouiku.net


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平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題6は【教育活動の組織・運営】です。

問1
言語教育のコースを始める前の準備作業については、平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題4問1で訊かれていますので、そちらもご確認ください。

目標言語調査では、学習者が実生活で遭遇する可能性のある場面で、母語話者がどんな日本語やストラテジーを使用しているかを調べます。
よって、正解は1です。
なお、コーパスとは、実際に使われた言語を体系的に集め、研究用の情報を付け加えたものです。


問2 コース内でコースの改善のために利用するテストを選ぶ問題です。
関連する問題として、平成23年日本語教育能力検定試験Ⅰの問題4問5では、「コースの途中段階で行い、その後の指導に役立てることを目的とする学習者に対して行う評価は何か」を訊かれています。
1,プレースメント・テスト組分けテスト)とは、入学時に行われるレベル判定試験で、クラス決めに使われます。
2,クローズ・テストとは、穴埋め問題のことです。
3,到達度テストアチーブメント・テスト)とは、一定期間における学習の到達状況を見るためのテストです。よって、正解は3です。
4,言語学習適性テストとは、言語学習に対する適性を測るためのテストです。
他にも、
プロフィシエンシー・テスト熟達度テスト)…認定基準に照らしてどのレベルかを測るためのテスト(例として、日本語能力試験、留学試験、プレースメントテスト)、などがあります。

以上の説明は、日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド203頁『テストの種類』を参考にしました。




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平成24年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題3は【類義語】です。

問1
1,二人の友情は実にきれい、とは言えないので使い分けがはっきりしています。
2,この写真は本当にきれい、とも言えるので使い分けがはっきりしません。
3,油で汚れた手を美しく洗った、とは言えないので使い分けがはっきりしています。
4,料理は美しくなくなった、とは言えないので使い分けがはっきりしています。
よって、正解は2です。


問2
命令形…慌てろ、急げ、変われ、変えろ
意向形…慌てよう、急ごう、変わろう、変えよう、
「慌てる」だけ命令形や意向形がおかしいので、無意志動詞であることが分かります。
よって、正解は2です。


問3
1,ヲ格の名詞を入れ替えてみます。
○掃除をサボる。×掃除を怠る。
×戸締まりをサボる。 ○戸締まりを怠る。
使い分けのポイントが見えてきました。

2,ガ格の名詞を入れ替えてみます。
僕がサボる。僕が怠る。
学生がサボる。学生が怠る。
使い分けのポイントがはっきりしません。

3,過去形にしてみます。
サボった。怠った。
使い分けのポイントがはっきりしません。

4,疑問形にしてみます。
サボったんですか? 怠ったんですか?
使い分けのポイントがはっきりしません。

よって、正解は1です。


問4
「自分で言ったため、最後まで頑張るつもりです」という文章は太字部分が不自然なので、他の言葉に変えてみます。
「自分で言ったので、最後まで頑張るつもりです」
自然になりました。
よって、正解は3です。


問5
1、問1や問3のとおり、どちらか一方の表現しか使えない例文を作ることで使い分けのポイントが見えてきます。
2、問1や問3のとおり、非文を作ることによって、使い分けのポイントが見えてきます。
3、実際に使用された言語資料を体系的に収集し、研究用の情報を付け加えたデータベースをコーパスと呼びます。
コーパスを使用する際は、そのコーパスの代表性を意識する必要があります。「日本語話し言葉コーパス」と「現代日本語書き言葉均衡コーパス」では代表性が異なります。
4、そのとおりです。
よって、正解は3です。







 

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