日本語教育能力検定試験問題の解説

日本語教師になるには過去問です。大学で日本語教育課程を専攻していない人が日本語教師になるには①日本語教師養成講座420時間コース受講か②日本語教育能力検定試験合格です。独学でも日本語教育能力検定試験に合格できます。日本語教育能力検定試験では似た問題が繰り返し出題されるので日本語教師になるには過去問に慣れることが大事です。本ブログではH23以降の日本語教育能力検定試験を分かりやすく解説しました

タグ:コード・スイッチング

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平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題12は【言葉の言い換え】でした。
平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題12は【コード・スイッチング】です。

問2 外来語「エンスト」と同じ造語法を選ぶ問題。「エンスト」は英語の「engine stall」を省略したもの。二つの単語の頭をつなげています。
1,リストラは、英語の「restructuring」の略。
2,ロケバスは、野外撮影のためのバス。英語で「location bus」とは言わないみたいなので和製英語でしょうか。
3,パトカーは、英語の「patrol car」の略ですが、「カー」は省略されていません。
4,デジカメは、英語の「digital camera」の略。二つの単語の頭をつなげています。 

よって、4が正解です。


問3「会話的・コードスイッチング」に関する問題です。 
コード・スイッチングの3つの種類については、研究社 日本語教育事典の124Lに詳しい説明がありますので、以下、引用します。

状況的コード・スイッチング(situational code-switching)
状況や場面の変化に応じたコード・スイッチング。日本在住の外国につながる子どもが、学校では日本語を、家庭では母語を用いる、といった場合など。切り替えの理由には、社会でのルール化、相手の言語能力に合わせる必要性、などがある。

隠喩的コード・スイッチング(metaphorical code-switching)
話題に応じて、親密さや共通の価値観などの心理的意味を隠喩的に伝えるコード・スイッチング。実際のことばで表現される内容以上の情報やニュアンスが付与される。例えば、アメリカ駐在の日本人家族の子供同士が親に内緒の話題を話す際に英語の若者言葉に切り替えると、兄弟間の親密度を高めると同時に親を疎外する機能も果たす。また、複数の言語共同体(speech community)に所属しているという自分たちの複合的なアイデンティティ(identity)を象徴し、連帯感(solidarity)を強める機能を果たす場合、象徴的(emblematic)コード・スイッチングとも呼ばれる。

会話的コード・スイッチング(conversational code-switching)
会話の流れを維持しながら行われるコード・スイッチング。会話のストラテジーの1つとして、新しい話題の導入、引用、対比、内容の繰り返しや明確化、などの機能を果たす。
研究社 日本語教育事典
 

よって、正解は3です。


問4「隠喩的コード・スイッチング」の例
上記、研究社 日本語教育事典の説明と同じなので、2が正解です。


問5 教師が日本語と媒介語を切り替えて、コード・スイッチングを行う場合
1,例文提示の前の文法説明で媒介語に切り替えるのは、演繹的な文法指導の場合だと思います。
目標言語で例文を多く与え、そのから共通のルールを導き出すのが、帰納的な文法指導ではないでしょうか。

よって、正解は1です。

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平成26年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題12は【言語接触によって生じる様々な言語使用状況】です。 

問4
1,イマージョンとは、浸すこと。集中訓練。
  イマージョン・プログラムとは、外国語の海に浸すことで、特別に指導しなくても外国語が習得できるプログラム。
  イマージョン教育については、 平成27年度 日本語教育能力検定試験Ⅲの解説 問題11を参照。
  イマージョンスクールについては、平成24年度日本語教育能力検定試験Ⅲの解説 問題15を参照。
2,スピーチスタイルシフトとは、一つの場面において、普通体と丁寧体や、標準語と方言を、切り替え・混用すること。
3,アコモデーションは、相手に応じて話し方を変えること。フォリナートーク、ベビートークなど。
4,コード・スイッチング は、言語を使い分けること。
アコモデーション、コード・スイッチング、スピーチスタイルシフトは、平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題3のDにも出ていますので、そちらも要チェックです。 
以上より、正解は4です。


問5 
達成型バイリンガリズム(継続バイリンガリズム)…子ども時代を過ぎてから二言語使用を開始。
獲得型バイリンガリズム…子ども時代に二言語使用を開始。
同時バイリンガリズム…子どもが早い段階で同時期に二言語を習得。
連続バイリンガリズム…子どもがある言語を習得してから、第二言語を習得。
よって、正解は2です。

 

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平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題3は【会話の秩序と会話の終わり方】です。

問1
1はポライトネスのことであり、会話の流れを作り出す秩序とは関係ありません。
2は相手が言いよどんでいるときに、自分がその部分を埋めることで、会話の流れを作り出します。
3は関係の公理(グライスの提案した協調の原理の一つ)っぽい気がします。どうして3が適当ではないのか分かりません。難しいです。
4は、会話の流れを作り出す秩序とは関係ありません。
正解は2らしいです。


問2
1,イメージ・スキーマとは抽象的な知識構造。
2,コード・スイッチングとは言語の切り替え。
3,ターン・テイキングとは話者交替。
4,スピーチ・アクト(発話行為)とは発話によって遂行される行為。詳しくは、平成24年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題4の解説を参照。 
よって、正解は3です。 


問3
会話(メールもチャットもLINEも)を終えたいとき、新たな話題の導入をやめます。それによって会話を終決させる流れにもっていきます。
よって、正解は2です。


問4 
敬語を使うことと会話の終わり方は関係ないので、4が正解です。


問5
会話が相互行為であることを意識させるには、会話の流れを学習者自身に作らせる必要があります。文型を使った応答練習では、会話の流れが決まっていますので、会話を相互行為として捉えた教育としては不適当です。
よって、正解は1です。 

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平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題7は【学習者の誤用】です。

問1
誤用は排除されるべきものという考え方から、誤用は習得過程のプロセスであり、必然であるという考え方に変わってきています。
よって、正解は3です。


問2
非文とは、文法的に正しくない文です。
よって、「おいしい」というイ形容詞を、ナ形容詞のように扱っている(「だ」をつけている)、1が正解です。


問3
語用論は、コミュニケーションの適切さに関係します。
つまり各選択肢のうち、文法的には正しいけれど、コミュニケーションとしてはおかしい文が「語用論的適切さに関わる誤用」といえます。
平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅲ 問題10問4では、意味論、語用論、統語論、形態論、の違いが問われていますので、要チェックです。

3,「わたしに対して」ではなく「わたしにとって」です。文法的な誤りです。
よって、正解は3です。


問4
ミステイク…ほんとは分かっていたのに疲れや気の緩みで犯した誤り。
エラー…分からなかった誤り。知らなかった誤り。
グローバル・エラー…意味が通じないエラー。
ローカル・エラー…意味は通じるエラー。

1,「行っただろうので」のように「から」と「ので」を混同しても、意味は通じるので、ローカル・エラーです。
2,「そうですか」の上昇調は、そうであることに疑問を持っている意味ですが、「そうですか」の下降調は、そうであることに納得した意味なので、これを混同すると、意味が通じなくなります。グローバル・エラーです。
3,「書きてください」と言われても意味は通じるので、ローカル・エラーです。
4,「こにちは」と言われても意味は通じるので、ローカル・エラーです。
よって、2が正解です。


問5
3,ロールプレイは、言語形式の正確さよりも言語による課題遂行に重点を置くものなので、3が正解です。


問6
1,回避とは、自信のない表現を避けること。
2,コード・スイッチングとは、言語を切り替えること。
4,スタイルシフト(スタイルシフティング)とは、初めての会った人なので丁寧語で話していたところ、同年齢であることが分かり、砕けた言葉になるようなこと。スタイルとは、場面や相手に応じて使い分ける言葉づかいのこと。
よって、正解は1です。


 

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