日本語教育能力検定試験問題の解説

日本語教師になるには過去問です。大学で日本語教育課程を専攻していない人が日本語教師になるには①日本語教師養成講座420時間コース受講か②日本語教育能力検定試験合格です。独学でも日本語教育能力検定試験に合格できます。日本語教育能力検定試験では似た問題が繰り返し出題されるので日本語教師になるには過去問に慣れることが大事です。本ブログではH23以降の日本語教育能力検定試験を分かりやすく解説しました

タグ:エンパワーメント

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平成25年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題6は【学習観の変遷】です。

問3 
1,「それまでの絶対的な知識観」が崩壊した結果、経験による学習が中心で、学習者が中心となりましたので、逆です。
よって、正解は1です。


問4
学習者が自身の学習について反省・洞察などを行うといえばメタ認知なので、正解は4です。
メタ認知は頻繁に登場しますので、確実に理解しておく必要があります。他の学習ストラテジーとまとめた頁を作りましたので、ご参照ください。
メタ認知とは、認知を認知することです。学習においては学習を学習すること。具体的には、学習するものを予習したり、学習したものを復習したり、学習について計画したり、学習について内省したりすることです。

1,情報リテラシーとは、情報を活用する能力です。情報が氾濫するインターネット社会においては必須の能力だと言われています。

2,演繹的思考とは、一般的・普遍的な前提から、個別的・具体的な結論を導く思考です。三段論法が有名です。
例…(大前提)猫は僕を噛む。(小前提)花子は猫だ。→(演繹的思考)→花子は僕を噛む。

逆に、帰納的思考では、個別的・具体的事実の積み重ねから一般的・普遍的な結論を導きます。
例…飼い猫は僕を噛む。近所の猫は僕を噛む。猫カフェの猫は僕を噛む→(帰納的思考)→猫は僕を噛む。

3,拡散的思考収束的思考は、アメリカの心理学者ジョイ・ギルフォードが提唱した概念。
拡散的思考は、既知の情報から様々な考えを巡らせて(拡散させて)、新しいアイディアを生み出す思考。
収束的思考は、既知の情報から、論理的に思考して、唯一の正解に辿りつく思考。


問5
ヒューマンアカデミー著『日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド第3版』162頁の図のように、
・1950年代〜 『行動主義』教師は教育者。
・1960年代〜 『認知主義』教師は支援者。
・1980年代〜 『構成主義』教師はチームの一員。
と教師の位置づけが変遷しています。
1の「学習者にモデルを示しトレーニングを行う」のは、教師が教育者だったころの役割なので、変化する前です。
よって、正解は1です。
なお、
エンパワーメントとは、自信を与えること、力をつけてやること、自己決定する力の獲得、社会を変えようという意欲を持たせること、本来持っている生きる力を湧き出させること、など。詳しくは、『日本語教育能力検定試験に合格するための異文化理解13』178頁以下の『フレイレの教育理論』をご参照ください。
コーディネーターとは、物事が円滑に行われるように、全体の調整や進行を担当する人(大辞林)。
ファシリテーターとは、活動そのものには参加せず、中立的な立場から活動を援助する人。 

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日本語教育能力検定試験対策本としてのオススメ度:★★★★ 
 
[日本語教育能力検定試験に合格するためのシリーズ]日本語教育能力検定試験に合格するための異文化理解13   

「異文化理解」の参考書ですが、私にとって最も役立ったのは、134頁以下の教授法の歴史でした。
基本テキストとして使用すべき参考書『日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド』では、164頁以下に各教授法が載っているのですが、それぞれの教授法の関係が分かりにくくて自分の中で整理できていませんでした。参考書『異文化理解13』の『9教授法の歴史を知る』を読むことでストンと、腑に落ちました。
教授法は毎年、試験Ⅰの問題4で出題されますので、理解を確実にしておく必要があります。

また、本試験で何度か出てきた「エンパワーメント」という何だかよくわからない(グーグル検索してもよくわからない)単語についても、178頁以下の『フレイレの教育理論』を読むことでスッキリと、理解できました。

メインとなる異文化理解についても、著者の体験談含め様々な具体例を通じて書かれていますのでイメージが浮かびやすかったです。出題頻度が高い超重要キーワードの一つである高・低コンテキスト文化の違いについても、50頁以下に詳しい説明がありました。

全般にわたって平易な文章で書かれていますので、読みやすく理解しやすい参考書です。読んでいてストレスを感じることはなく、今までモヤモヤを消し飛ばしてくれます。夏場に清涼飲料水を飲んだときのような爽快感がありました。
 

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