日本語教育能力検定試験問題の解説

日本語教師になるには過去問です。大学で日本語教育課程を専攻していない人が日本語教師になるには①日本語教師養成講座420時間コース受講か②日本語教育能力検定試験合格です。独学でも日本語教育能力検定試験に合格できます。日本語教育能力検定試験では似た問題が繰り返し出題されるので日本語教師になるには過去問に慣れることが大事です。本ブログではH23以降の日本語教育能力検定試験を分かりやすく解説しました

タグ:アクセント

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平成26年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題11は【パラ言語情報と非言語情報】です。

問1 パラ言語情報に含まれないものを選ぶ問題です。
パラ言語繰り返し出題されていますので、超重要キーワードの一つです。
平成23年度 日本語教育能力検定試験Ⅲの解説 問題12
平成24年度日本語教育能力検定試験Ⅲの解説 問題2
平成27年度 日本語教育能力検定試験Ⅰの解説 問題13

パラ言語情報とは、声の出し方、質、間の取り方など、言語の周辺部分に関する情報のことです。

1,プロミネンスは、声の大きさ、高さ、など言語の周辺部分に関する情報なのでパラ言語情報です。
2,アクセントは、言語情報そのものです。
例…アメ(低高)→飴。アメ(高低)→雨。
3,ポーズは、声を出し方という言語の周辺部分に関するパラ言語情報です。ポーズなしで喋るより、適切なポーズをとって喋ったほうが自信があるように聞こえます。
4,イントネーション(抑揚)は、声の出し方という言語の周辺部分に関するパラ言語情報です。

よって、正解は2です。


問2
1の「…」は沈黙(ポーズ)を表しているので、パラ言語情報が記号等で補完されているといえます。
よって、正解は1です。


問3
エンブレムとは、語彙の代用になるものです。
例…親指と人差指で丸を作って、手のひらを上に向ければ「お金」
  首を横に振れば「いいえ」
  口の前に人差し指を立てて「静かに」

よって、正解は3です。


問4
この問題の公式正解は3ですが、私は納得できません。
3,日本人は親しい人との間でも広くとる。
取り立て助詞が使われていますので、「日本人は知らない人との間も広くとる」という意味が含まれていると思います。
しかしながら、満員電車や日本の家の狭さを考えれば、日本人のパーソナル・スペースが広いとは思えません。
私はタイにしばらくいましたが、タイの方は多少混雑しているだけでBTSの乗車を諦めていましたし、並ぶ時も人と人との距離がかなり離れていて、日本人の私からすれば並んでいるのか分からない状態でした。また、アメリカ人はタイでも日本でも広い家に住もうとする傾向がありましたが、日本人は広さよりも利便性を重視していました。一方で、インドに旅行したときは、人が近いな、と思いました。
さて、日本人のパーソナル・スペースは広いのでしょうか?
単に、ハグなどをする習慣がないから、広くみえるだけではないでしょうか。一概に広いとは言えないと思います。


問5
インドネシアは国民の多くがイスラム教の国ですが、イスラム教では、「左手」が不浄の手とされているので、左手で物を渡してはいけません。
よって、正解は4です。

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平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題3のAは【形式と意味】です。

⑴ 
2,「エクスプレス/エキスプレス」は、異なる形式ですが、どちらも「速い」という同じ意味です。
よって、正解は2です。


⑵ 
1,音素とは、意味を区別する機能を持つ最小の音の単位。例えば、[kasa][kana]というミニマル・ペア(一つの音だけ違う対)は、意味が異なる。つまり[s]と[n]は別の機能を果たすので、異なった音素に属するといえる。

2,とは、仮名一文字で示される発音上の単位。モーラともいう。
 
3,音節とは、ひとまとまり発音される単位。 
例…あくしゅ(3拍3音節)、シーツ(3拍2音節)、オリンピック(6拍4音節)。

4,形態素とは、意味を担う最小の単位で、それ以上分けられないもの。例えば、「雨傘」は「雨」と「傘」に分けられるが、それをさらに/a/と/me/、/ka/と/sa/に分けたら、意味をなさない。つまり、{ame}と{kasa}が形態素である。
以上より、正解は1です。


単音のレベルとプロソディー韻律)のレベルの音声について分かりやすいのは、試験Ⅱの問題2と問題3の違いです。毎年、試験Ⅱの問題2で【学習者のプロソディーレベルの発音上の問題点】が、問題3で【学習者の単音レベルの発音上の問題点】が、出題されています。

1,アクセントは語に固有の音声的特徴であり、雨(高低)、飴(低高)のように、語を弁別する働きを持ちます。鶏(低高高高)と二羽鳥(高低低高)のように、統語的な構造の違いを表す働きもあります。

2,文末のイントネーションは、平叙文・疑問文の違いを表す働きをしますが、話者の発話態度にも関係します。詳しい説明は、日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド第3版423頁にあります。

3,文中でのポーズは発話の息継ぎのために必要なものですが、どこでポーズを入れるかは文の統語構造とも関係します。
例…美しい、海の女→美しい女が海にいる。
  美しい海の、女→美しい海に女がいる。

4,格助詞は名詞に後接して格関係を表す付属語です。格助詞の音の高さが変わることで文の情報構造が変わることがあります。
例1…猫僕を引っ掻いた。「が」を高く発音すると、僕を引っ掻いたのが猫であることが強調されます。「この傷どうしたの?」という質問の答えとして適切でしょう。
例2…猫が僕引っ掻いた。「を」を高く発音すると、猫が引っ掻いたのが僕であることが強調されます。僕とは仲が良かったはずなのにどうして? という気持ちを表現できます。

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