平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題2は【初級の学習項目に現れるモダリティ形式】でした。 
平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題2は【主題を表す形式】です。

問3の解説に入る前にお知らせです。
問1の私の解説は間違っていたと判断し、追記しました。ご迷惑おかけしました事を謹んでお詫び申し上げます。

問3「は」以外の主題を表す形式に関する問題です。
1,
基礎日本語辞典のp870-871によると、
「話題の提示の『なら』は、文法的には係助詞『は』に相当する。相手によって引き出された話題をテーマとしてことばを受け継ぐ表現である。」
例)ササミなら、いくらあっても構わないよ。
基礎日本語辞典

2,
「なんか」は、話し言葉で主題に対する主観的評価を表すときに用いられると思います。
例)あれなんか良さそう。

3,
スーパー大辞林3.0によると、
「としては」の意味は「…の場合には。…の立場では。」
例)「私としてはお引き受けできません」
  「彼としてはそう言わざるをえなかったのだろう」
このように、「としては」は、言葉を定義する文の主題を表すときではなく、立場を表すときに用いられます。

4,「ったら」は条件節をつくりますが、主題になるのは主節ではないでしょうか。
例)雨が降ったら、運動会は中止になるだろう。(主題:運動会)

以上より、正解は1と思料します。


問4
助詞の省略については、ヒューマンアカデミー著『日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド第3版』86頁に説明があります。

強い格(ガ格、ヲ格)の特徴
話し言葉では格助詞を省略することが多い。
例)お腹(が)減った。
  解説(を)書いてます。


弱い格(ト格、デ格、カラ格など)
格助詞を省略しないのが普通。

よって、3が正解と思料します。


問5「各言語における主題の表示方法とその用法」に関する問題です。
1,英語は強弱アクセントを持つ言語ですが、格成分であれば主題化できるという意味が分かりませんでした。英語は主語優勢言語なので、基本的に主題と主語が一致するのではないでしょうか。

2,韓国語は日本語と同じ膠着語であり、主題を表す助詞を持ちます。

3,スペイン語の話題を表す手段は動詞の活用語尾だと思います(wikipedia「話題」参照)。

4,中国語の主題を表す手段は語順です(wikipedia「話題」参照)。

以上より、正解は2です。

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