日本語教育能力検定試験問題の解説

日本語教師になるには過去問です。大学で日本語教育課程を専攻していない人が日本語教師になるには①日本語教師養成講座420時間コース受講か②日本語教育能力検定試験合格です。独学でも日本語教育能力検定試験に合格できます。日本語教育能力検定試験では似た問題が繰り返し出題されるので日本語教師になるには過去問に慣れることが大事です。本ブログではH23以降の日本語教育能力検定試験を分かりやすく解説しました

カテゴリ: 日本語教師おすすめ本

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日本語教師になりたいと思ったあなたはGoogleを頼る。
『日本語教師 資格』『日本語教師になるには』『日本語教師になるにはどうしたらいい』などのキーワードで検索する。

上位表示されたサイトをクリックすると、
1,現在、日本語教師が足りていないこと
2,日本語教師になるには420時間の日本語教師養成講座がおすすめであること
3,ヒューマン・アカデミーの420時間養成講座が一番人気であること
などが列挙されている。
あなたは、自分が必要とされているように感じる。日本語を習いたいと考える外国人の役に立ちたいと想う。新しいことにチャレンジする自分にワクワクし、420時間養成講座に申し込む。日本語教師になり、世界で活躍する明るい未来を思い描く。

現実の闇を知らずに。


恐ろしすぎる。
数ヶ月前の自分です。
どうして
『日本語教師 資格』とか『日本語教師になるには』とか『日本語教師になるにはどうしたらいい』で表示されるサイトには、日本語教師の実態が書かれていないのでしょうか。
せいぜい
日本語教師の給料は安い
くらいです。

しかし
日本語学校業界の闇は果てしなく深いことを、
私はこの本で知ってしまいました。



不穏な空気が漂うタイトルからすれば、技能実習制度の問題点について書かれた本、と考えるかもしれません。
違います。
『実習生』以上に悲惨なのは日本語学校の『留学生』である
ことが書かれています。
『第1章 ベトナム人留学生という"現代の奴隷"』の冒頭を引用します。
所持金「2000円」の留学生
 東京都北区から埼玉県に入った辺りの住宅街の一角。最寄り駅から20分ほど歩いたところに、ある日本語学校が借り上げたアパートが建っている。
 見た目は何の変哲もない古びた3階建ての物件だ。道路から見上げると、狭いベランダにカラフルなTシャツやズボンなど洗濯物がどっさり干してある。このアパートでは、ベトナム人留学生ばかり30人以上が暮らしているのだ。
 1階の入り口で靴を脱ぎ、階段を上がっていった先の2階と3階が寮になっている。各階に4〜5部屋ずつあって、1つの部屋の広さは6畳ほどだ。そして、それぞれの部屋に3〜4人の留学生が詰め込まれている。 
 トイレやシャワー、台所は各階に1つあるだけだ。家具らしいものは粗末な二段ベッドがL字形に2つあるだけで、机すら置かれていない。そんな一室で、フーンさん(20歳)は、同じベトナム出身のルームメイト2人と暮らしている。
「カイシャ(日本への留学を斡旋するブローカー)に騙されました……」
 部屋で話を聞いていると、フーンさんが拙い日本語でつぶやくように言った。今にも泣き出しそうな表情である。(引用終わり) 
現在、日本語学校から次々とベトナム人留学生が失踪し、犯罪集団と化していることが『ルポ ニッポン絕望工場』には書かれています。
ベトナム人は在日外国人全体の7パーセントにも満たないが、犯罪に関しては4分の1近くを占めている。その中心にいるのが留学生、そして実習生として入国した者たちだ。(ルポ ニッポン絕望工場158頁より)
近い将来、失踪した日本語学校「留学生」による犯罪が大きな社会問題となる可能性が高いです。そうなるとベトナム人「留学生」は締め出され、多くの日本語学校がつぶれ、非常勤日本語教師は路頭に迷うでしょう。それが、「『奴隷』たちの逆襲」(ルポ ニッポン絕望工場第6章)ということでしょうか。

日本語教師になろう、
日本語教師に転職しよう、
と考えたら、
420時間養成講座を受講する前に、
日本語教育能力検定試験を受験する前に、
『ルポ ニッポン絕望工場』を読むことをおすすめします。
日本語学校の現実を知った上で、日本語教師になろうという覚悟が必要だからです。

ルポ ニッポン絶望工場 (講談社+α新書)  

以下、『ルポ ニッポン絕望工場』裏表紙より引用

・日本語学校によるボッタクリ
・あるベトナム人留学生の過労死
・六本木ヒルズに集った奴隷労働者
・"偽装留学生"が不法滞在者に
・"ピンハネ" のピラミッド構造
・「台湾化」する介護現場
・派遣切りで4割が失業
・「ユニクロ窃盗団」事件の闇
・犯罪都市「NY化」する日本

それでも日本語教師、やりますか? 

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あと1日

12月16日金曜日
平成28年度日本語教育能力検定試験の合否結果が、通知される。
平成28年度日本語教育能力検定試験の正解が、日本国際教育支援協会(JEES)のWebサイトで公表される。

試験を受けてからの2ヶ月弱。
日本語教師の求人を精査し、スカイプ面接に立ち向かったが、敗北した。
地域の日本語ボランティア教室に登録したが、連絡はない。
進まぬ日常に焦りを感じた。
無知な己を恥じ、日本語業界に関するサイトを漁った。
日本語教師の養成学校を出て4年間も就職活動をした人を知り、愕然とした。
自分は日本語教師になるのに、何年かかるだろうか。
不安にかられた私は、現実逃避を試みた。

進撃の巨人(21) (講談社コミックス)

漫画で泣いたのは、初めてかもしれない。
数年前に読んだとき、嵌りすぎて先が気になりすぎて日常生活に支障をきたした。
並の麻薬よりも中毒性のある漫画だ。
どうにかこうにか他のことに目を向けて進撃の巨人を止めることができたのだけれど、また手を出してしまった。
ついに、物語最大の謎が明かされた、と聞いたからだ。
一巻から読み直した。ページをめくる手が震えた。
どうしたらこんなにも面白い漫画が書けるのか、全く理解できない。
諫山創は人間なのだろうか。
完全に神っている。
至福の時が過ぎ、私のちっぽけな悩みは霧散したが、新たな問題が生じた。
進撃の巨人中毒である。
様々なサイトをまわって進撃の巨人の情報を貪った。
どれだけ進撃の巨人のエキスを取り入れても、
もっとよこせ、もっとよこせ、と脳が要求してくるのだ。
完全にジャンキーである。
ようやく我に返った時、日本語教育能力検定試験の結果通知は、明日に迫っていた。
なんということだろう。
求人を調べたり、勉強会に参加したり、日本語教授法をまとめたり、日本語教育能力検定試験の見直しをしたり。
やりたいことがたくさんあったのに。
だが、過ぎた日は取り戻せない。
できることからやるしかない。

というわけで今日は、
『日本語教師になりたいあなたへ』を読んだ。

日本語教師になりたいあなたへ

外国人に日本語を教える秘訣とは?
日本語教育の第一人者が30年以上の経験をもとに、「外国語としての日本語を教える」ための教授法を詳しくアドバイス! 日本語を外国人に教えたいあなたのための、必携の一冊 (帯より)

第二章 英語で考える日本語表現
英語を媒介語に日本語を教える場合は必読の章であると感じた。現在のところ、英語で日本語を教える予定は無いので、将来、その必要が生じた場合は再読したい。
留学生を収集するときも、私は必ず文章の最後にpleaseをつけることにしている。いつだったか、スージーに「日本人って人にものを頼むのに、プリーズをつけないのですね」と言われたことがあるからだ。(42ページ)

第三章「日本語のアクセントって自信ないな」
外国人に日本語を指導するときに気をつけたいのは、文末のイントネーションだ。英語では疑問視「who/whose/what/which」などで始まる文は文末を下げて発音するのが通例だ。(63ページ)

第四章「曖昧」表現の指導法

具体例として出てくる「ちょっと」の様々な意味は、日本語教育能力検定試験の問題1でも使われそうである。他にも、「確か」と「確かに」の使い分け(90ページ)、「〜のおかげ」と「〜のせい」はどう違うの?(96ページ)、など学習者に質問されそうな事項が豊富に掲載されているので何度も読み返したい。

 
日本語教師になりたいあなたへ

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かっこいい猫の画像

最近、日本語教育に従事する方のブログを手当たり次第に漁っていた。

「落ちたと思ったのに、なぜか面接受かってた」
「420時間の途中なのに非常勤として働き始めた」
「まだ半年足らずの新人なのに、専任にならないかといわれた」
「教師が足りなすぎるのに学生がどんどん増える」

どのブログの記事を見ても、日本語業界が未曾有の売り手市場であることは明らかであった。
私は嬉しかった。
面接に落ちたなんていう記事は見当たらなかったからだ。
一週間前に受けたスカイプ面接、確実に落ちた手応えだったけれど、自分も受かっているのかな。
微かに期待してきた。
いや、かなり期待していた。
今日、連絡が来ることになっていた。
早朝、パソコンを立ち上げ、ブラウザでGメールを確認した。
メールはすでに来ていた。
つばを飲み込み、クリックした。
字が飛び込んでくる。

「残念ですが、今回は……」

反射的に『command+w』を押して、ウィンドウをそっと閉じた。

泣いた。心のなかで私は泣いた。
超売り手市場の日本語教師業界で、面接に落ちるなんて、自分くらいなんじゃないか。
自分が、どうしようもないダメ人間に思えてきた。
やるせない気持ちを紛らわせようと、隣の猫様専用椅子で微睡んでいるソラ(雌猫、3歳)のお腹の毛をモフモフした。
噛まれた。
うちの猫はセクハラに厳しい。
お腹をサワサワすると、前足ホールドによって逮捕され、噛みつき&後ろ足連打でボコボコにされるのだ。
制裁を加えて満足したソラは、ギラついた瞳で私を見ていた。
かっこいい猫の画像
「諦めたらそこで試合終了だぞ」
と言っている気がした。

そうなのだ。
私には知識も経験も足りなすぎる。
420時間を受けておらず模擬授業をしたことがない私を採用するなんて、学校側からすれば博打だ。
落ちて当たり前なのだ。
もっと貪欲に学ばなければ。
決心した私は、YouTubeで日本語授業の動画を探し求めた。
そして、ついに出会ったのだ。
最強の日本語教師と。




笈川幸司先生の講演は衝撃的だった。
こんなにも熱血な日本語教師が、この世に存在したなんて。
私はあまりにも無知すぎた。

あっという間に引き込まれた私は笈川先生の本も入手した。

 
以下は本の抜粋である。

相手が求める十倍の量をこなせば、利用されない人間になれる(8頁)
ときとき僕は、「あんた、中国人に利用されているだけだよ。気をつけな」と忠告を受ける。ただ不思議なことに、僕はこの十数年ゴミのように捨てられた覚えはない。仲のよい人からは「周囲の方々に大切にされているね」とよく言われるし、自分自身そう感じている。それで過去を振り返って分析をして出した結論は、「相手が求める十倍の量をこなせば、利用されない人間になれる」ということ。
具体的にいえば、友だちに「一万円貸してくれ」と言われて、すぐに一万円を貸す人は利用されてしまうかもしれない。しかし、「じゃ、はい」と十万円を手渡す人を、上手に利用できるほど器の大きな人間はこの世にそれほどいないということだ。

学生たちの名前を覚え、名前で呼びかける(25頁)
授業をする日は、朝四時四十分に起きた。往復四時間のスクールバスで、全教え子五二八名の顔写真と名前のついたリストの名前を隠して名前当てゲーム。半年続けてようやくマスター。「趙さん、こんにちは。林さん、郭さん、王文さん、こんにちは!」廊下ですれ違いざまに学生たちに声をかけると、みな悲鳴をあげて驚いた。

地獄の後の天国(51頁)
人は、環境がよくないと勝手に自分で思い込み、不満を持ち続けなばら生きてゆく生き物なのかもしれない。しかし、自分をさらに追い込み、耐えきれないほどひどい環境におき、しばらくしてから元に戻すとどうだろう。
一人悩むとき、僕は現状よりもひどい状況に自分を追い込む。仲間が悩んでいるとき、僕の経験談を話してから一緒に自分たちをひどい状況に追い込む。スランプのときは、最悪の状況に追い込んだ後、一気に元の状況に戻してみよう。

人との出会いで人生は変わる。実力や経験で人生が変わるわけじゃない(99頁)
人との出会いでキーとなるのは、熱意や謙虚さだ。

強引に引っ張っていく力がなければ、本気で中国人と付き合うのは難しい(116頁)
『みんなの日本語』『新日本語の基礎』『標準日本語』に出てくるセンテンスをすべて「気の利いた日本語」に直し、学生たちに教えている。
「それは何ですか?」→「あっ、可愛いですね。それ、何ですか」
「これは筆箱です」→「あっ、ありがとうございます。これ、筆箱なんですよ!」
前置きがポイントの「気の利いた日本語」に直した瞬間、それを聞いた日本人が、「おっ、この学生はひとあじもふたあじも違う。もしかしたら面白い学生かも」と興味を抱いてくれるかもしれない。

その道には、必ず先人がいて、その世界に大きな貢献を果たしてきた人たちがいる。その道を究めたいなら、その道を究めた人の話を聞く(129頁)。

僕は授業中ほとんど話をしない(140頁)。
授業以外の時間を大切にした。

どんな学生に対しても最初からやさしく接していこう(151頁)。

握手授業(157頁)※握手しながら話すペアワーク
握手しながら相手と話をすると、周りの雑音が聞こえなくなる。
毎回学生たちにこんな指示を出す。「今日は異性としか握手してはいけません!」と。学生たちは一斉に、「えー!」と驚いたり困ったりするが、僕は彼らの心のうちを知っている。男子学生なら女子学生と握手をしながら日本語を勉強したいはずだ。上手になれば、女子学生たちが尊敬のまなざしを向けてくれる。だから予習もかかさない。僕の授業を休む男子学生はまずいなかった。
ある学生が僕に教えてくれた。「先生のおかげで彼女をつくることができました。僕たちは今年結婚します。こんなチャンスを与えてくれた先生にありがとうと言いたいです。本当にありがとうございました!」
その授業では、遅刻する学生がほとんどいなかった。僕が教室に入っていくと、みんな隣同士仲良くおしゃべりをしていたし、授業が終わってすぐに帰る人がほとんどいなかった。いつまでもいつまでも笑い声の絶えないおしゃべりが続いていた。
こうして僕は自分の生き方を見つけた

熱い日本語教師に、私もなりたい。

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