日本語教育能力検定試験問題の解説

日本語教師になるには過去問です。大学で日本語教育課程を専攻していない人が日本語教師になるには①日本語教師養成講座420時間コース受講か②日本語教育能力検定試験合格です。独学でも日本語教育能力検定試験に合格できます。日本語教育能力検定試験では似た問題が繰り返し出題されるので日本語教師になるには過去問に慣れることが大事です。本ブログではH23以降の日本語教育能力検定試験を分かりやすく解説しました

カテゴリ: 平成28年度日本語教育能力検定試験問題の解説

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平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題3のBは、【状態性の述語】です。

追記 2017/1/17
解説を下記の通り書き直しました。

kyujin.nihongokyouiku.net



(6) 状態性の述語を選ぶ問題です。
状態動詞など、動詞の分類に関してはヒューマンアカデミー著『日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド第3版』75ページ以降に詳しい説明があります。
CD付 日本語教育教科書 日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド 第3版 (EXAMPRESS)
 
選択肢のうちだと、「見える」が状態動詞なので、正解は4と思料します。


(7) 英語と日本語で似た意味を表していても品詞が異なる例として不適当なものを選ぶ問題です。

1,want→動詞、   欲しい→形容詞

2,need→動詞、   要る→動詞

3,sick→形容詞、    病気だ→名詞+断定の助動詞

4,different→形容詞、   違う→動詞

以上より、正解は2と思料します。

 
(8)
1,3項型の文型ってなんぞやと思いましたが、選択肢4で「格を取らない0項型」とありますので、格を3つ取る動詞のことかな、と理解しました。そういえば、日本語教育能力検定試験に合格するための文法27で、1項動詞、2項動詞なんてワードが出てきた記憶があります。 
問題文に載っている状態動詞「ある」で具体的に考えてみましたが、3項は無理そうです。

2,同じく「ある」で考えてみましたが、場所を表すヲ格を取る具体例が思い浮かびませんでした。

3,「あそこに船がある」
例文ができました。
「(ニ格ー)ガ格」の文型を
「ある」は取るようです。 
「見える」でも 試してみます。
「あそこに船が見える」
できました。

4,選択肢3のとおり格を取りましたので、0項型ではありませぬ。

以上より、正解は3と思料します。


(9)
状態動詞は、主節においてル形で「現在」を表し、非状態動詞はル形で「未来」を表す、と思います。 
状態動詞の例…あそこに船が見える。(現在)
非状態動詞の例…来年の春、ニューヨークに行く。 (未来)
よって、正解は1と思料します。


(10) 存在を表す「ある」の非状態動詞の用法であり、ル形のテンスの解釈が異なる例を選ぶ問題です。
状態動詞の用法ではル形が「現在」を表すことを、さきほどの問題で確認しましたので、
ここでは、ル形が「現在」を表していない例を探します。
4,今度、村の伝統的な祭りがある。→ 「未来」を表しています。
よって、4が正解であると思料します。 

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平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題3Cは【日本語の音変化】です。
日本語は、ア行以外は子音+母音という構造になっています。

2017/1/17 追記

解説を下記のサイトで書き直しました。

kyujin.nihongokyouiku.net



(11)
日本語の子音には、有声/無声の対立がありますので、1が正解であると思料します。


(12)
異音とは、意味が変わらない別の音。
自由異音とは、異音が現れる条件が決まっていない異音。
条件異音とは、異音が現れる条件が決まっている異音。

1,2,3は「直後の音によって」という条件があるので条件異音ではないでしょうか。
よって、4が正解であると思料します。


(13)
母音が無声化する条件については、平成24年度日本語教育能力検定試験Ⅰの解説 問題1の⑴から⑸までをご参照ください。
私は試験会場において、蚊の鳴くような声で実際に発音してみました。
その結果、「した」が正解と思料しました。
近くにいらした方、もし聞こえていましたら、ご迷惑おかけして申し訳ございません。

平成24年度解説に記載した条件をいま確認してみても、選択肢のうち、「無声化」が生じやすいのは、4ではないかと存じます。

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(14)
連声(れんじょう)とは、漢語において、先行する拍の子音が後の音節の頭の母音(もしくは半母音+母音)に影響し、後の音節が変化する現象。後の音節がア行・ヤ行・ワ行であるなら、後の音節はナ行(観音:かん+おん→かんのん)の音に変化する(ヒューマンアカデミー著『日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド第3版』413頁コラム『同化そその他の音変化』より)。

よって、正解は2です。

kyujin.nihongokyouiku.net



(15)
1,イ音便の具体例を考えてみます。
「書いて」→「書きて」kakite(語幹末尾の音素はk、弾き音ではない)
語幹末尾の音素が弾き音の具体例を考えてみます。
「切る」
「切って」→促音便。
 
2, 語幹末尾の音素が破擦音の具体例がよく分かりませんでした。テ形がウ音便の動詞も思い浮かびませんでした。

3,語幹末尾の音素が両唇音の具体例を考えます。
「噛む」
「噛んで」→撥音便 
「死ぬ」
「死んで」→撥音便。
むむむ。この選択肢は正解の香りがします。

4,「切って」は促音便ですが、 語幹末尾の音素が弾き音でした。他にも促音便の動詞を考えてみます。
「買って」→「買いて」kawite
「待って」→「待ちて」matite
摩擦音ではありません。

以上より、3が正解と思料します。 
 

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平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題3Dは、【「正しい」日本語】です。

(16)
「表現の正しさを重視」ときたら「形式」でしょうか。
「現実の使用実態を重視」ときたら「機能」でしょうか。
よって、正解は1と思料しました。

小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)によると、
『言語研究には、大きく分けて、形式主義的なものと機能主義的なものとがある。形式主義は、言語そのものの仕組みを明らかにしようとするもので、ソシュール、ブルームフィールド、チョムスキーの研究はここに属する。これに対して、機能主義は、言語が具体的な場面・文脈でどのように用いられるかを明らかにすることを目ざす。言語現象の総体を明らかにするためには、この両方の立場の研究がそろわなければならない。機能主義的な研究は、以前から少しは行われてきたが、1970年ごろから社会言語学、語用論の形で急に活発に行われるようになった』

追記)
このブログなどにあるように、
言語学には、
表現の正しさを重視する規範主義的な立場と現実の使用実態を重視する記述主義があるようです。
寡聞にして、存じませんでした。
正解を3に訂正いたします。
もうしわけございませぬ。


(17) 「表現の正しさを重視」するのか「現実の使用実態を重視」するのか判断に迷う例文を選ぶ問題です。
つまり、本当は正しくないけれど、現実に使用されている表現を探します。 
よって、1の「全然おいしかった」が正解であると思料します。


(18)
コーパスとは、言語調査や研究のためのデータベースで、実際に使用された言語資料を体系的に収集し、研究用の情報を付け加えたもの(ヒューマンアカデミー著『日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド第3版』226頁)。

2,コーパスを調べることで使用の傾向が把握できる、と思います。
よって、正解は2と思料します。


(19)
1,コノテーションとは、言語記号の潜在的な意味。
例…日の丸は「日本の国旗」であるが「右翼的図形」とも認識されうる。前者がデノテーション、後者がコノテーション

2,コロケーションとは、「一つの文の中で、一緒に用いられることが多い複数の語」(日本語教育のための文法コロケーションハンドブック『はじめに』より)
日本語教育のための文法コロケーションハンドブック
 

 4,コンタミネーション(混交)とは、「意味・形態の似た二つの語・句または文がまぜ合わされて、新しい語・句や文ができること」(スーパー大辞林3.0)

本問では「傘ーさした」が自然な組み合わせであると検討しているので、コロケーションについて考えていると思料します。
よって、2が正解です。


(20) 文体が統一されていないために不自然と判断される用例として不適切なものを選ぶ問題です。
4は文体の統一の問題ではなく、「ご参考されたい」という表現自体に違和感がありますので、4が正解と思料します。「参照されたい」?

2017/1/20 追記
解説を書き直しましたので下記もご参照ください。

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平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題4は、【コミュニケーション能力の育成を重視した教授理念】です。


問1「コミュニカティブ・アプローチ」の背景となる考え方を選ぶ問題です。

1,学習の初期段階では理解優先とし、目標言語で発言することへの心理的圧迫を避ける。→「理解優先」とくれば「コンプリヘンション・アプローチ」ではないでしょうか。詳しくは、平成26年度 日本語教育能力検定試験Ⅰの解説 問題4の問1をご参照されたい。

2,目標言語の音声や文法を習慣づけることで、母語の干渉をなくすことができる→「習慣」「母語の干渉」というキーワードからして、オーディオ・リンガルメソッドでしょうか。

3,言語学習は単なる習慣形成ではなく、学習者自らが帰納的に文法規則を見つけるものである。→学習者のアウェアネス(気づき)なしに真の習得は起こらないとするサイレント・ウェイでしょうか?

4,会話の中で意味交渉が生じることによって、言語習得が促進される。→実際のコミュニケーションを重視し、意思疎通ができるようになることを目的としたコミュニカティブ・アプローチでしょうか。

以上より、正解は4と思料します。


問2 現実のコミュニケーション場面に基づいた教材を使用し、実践的な言語活動を行う際に、必要とされる条件を選ぶ問題です。
現実のコミュニケーションといえば、
①インフォメーション・ギャップ(情報差)
②チョイス(選択権)
③フィードバック(反応)
の3点です。
詳しくは、ヒューマンアカデミー著『日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド第3版』169頁。

1,対話の相手から否定証拠が与えられること→③フィードバック
2,発話者に情報の選択権があること→②チョイス
3,対話者間に情報の格差があること→①インフォメーション・ギャップ
4,対話者間のやり取りに真正性があること→何のことなのかよく分かりません。

よって、正解は4であると思料します。

追記)
コメントいただいたとおり、正解は1に訂正します。


問3「タスク中心の教授法」に基づく学習活動として不適当なものを選ぶ問題です。
4,パターン・プラクティスといえば、オーディオリンガル・メソッドじゃないですかー。
よって、4が正解であると思料します。 

追記 2017/1/21
 解説を新たに書きましたので下記のブログもご参照ください。

kyujin.nihongokyouiku.net


 

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平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題4は、【コミュニケーション能力の育成を重視した教授理念】です。

追記 2017/1/22
解説を新たに書きましたので、宜しければ下記リンク先もご参照ください。

kyujin.nihongokyouiku.net




問4 コミュニケーション・ストラテジーの例として不適当なものを選ぶ問題です。コミュニケーション・ストラテジーといえば、ヒューマンアカデミー著『日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド第3版』の262頁と298頁に一覧表が載っています。
CD付 日本語教育教科書 日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド 第3版 (EXAMPRESS) 
1,言語上の問題が起こったら、話題を違うものに変える
→コミュニケーション・ストラテジーの「回避」と存じます。 

2,難しい言語形式の使用を避けたり、言いたい内容を省略したりする。
→ コミュニケーション・ストラテジーの「回避」と存じます。 

3,母語を直訳したり、母語の語彙をそのまま使ったりする。
→コミュニケーション・ストラテジーの「言語交換」と存じます。

4,言語上の問題が起こっても、気にしないように自分を励ます。
→頑張れ! 頑張れ自分! 眠気に負けるな!→情緒や態度をコントロールするのは、情意ストラテジーではないでしょうか?

以上より、4が正解であると思料します。 

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