日本語教育能力検定試験問題の解説

日本語教師になるには過去問です。大学で日本語教育課程を専攻していない人が日本語教師になるには①日本語教師養成講座420時間コース受講か②日本語教育能力検定試験合格です。独学でも日本語教育能力検定試験に合格できます。日本語教育能力検定試験では似た問題が繰り返し出題されるので日本語教師になるには過去問に慣れることが大事です。本ブログではH23以降の日本語教育能力検定試験を分かりやすく解説しました

カテゴリ: おすすめの参考書・問題集

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日本語教育能力検定試験対策本としてのオススメ度:★★★ 

日本語教育能力検定試験に合格するための社会言語学10
   

下記に列挙したように試験に出た(出そうな)テーマが広く浅く網羅されていますので、社会言語学関連に不安のある方は一読の価値がある参考書です。
もっとも、最近の「社会」は移り変わりがとても早いので、166頁以降の「ケータイと言語」(携帯電話の絵文字について説明されているが、現在はスマホとLINEである)など、情報が古いかな、という部分もありました。

・ポリティカル・コレクトネス(34頁)
・女のことば・男のことば(35頁)
・新方言とネオ方言(71頁)
・サピア=ウォーフの仮説(78頁)
・高低コンテキスト文化の違い(83頁)
・メタファーとメトミニー(89頁)
・日本人のコミュニケーションの特徴(94頁)
・協調の原理(115頁)
・ポライトネスの原理(117頁)
・やさしい日本語(138頁)
・外来語(152頁)
・言語政策(172頁)
・留学生受け入れ30万人計画(220頁)
・外国人居住者と日本語教育(240頁)
 

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アルクの日本語教育能力検定試験に合格するためのシリーズは、
『基礎知識50』
『記述式問題50』
『異文化理解13』
『聴解問題10』
『世界と日本16』
『社会言語学10』
『語彙12』
『教授法37』
『言語学22』
『日本語の歴史30』
『文法27』
『音声23』
『用語集』
の合計13冊も出ている大シリーズなのですが、その中でも2番目の売上を誇るのが『日本語教育能力検定試験に合格するための文法27』です。
なぜ『文法27』が売れるのか? 
日本語教育能力検定試験では文法関連がもっとも多く出題されるからです。
巷では「文法を制するものは日本語教育能力検定試験を制す」と言われています。
そのため分野ごとの本は買わないという人でもこっそり文法の本は持っていたりするのです。ですが正直に言いますと、文法はつまらない、というか難しい。退屈で難解で読み進めるのが困難で、勉強が嫌になってしまう本もあるのです。その点『文法27』は、
留学生に日本語を教える中で、どのように文法を説明すればよいのかを考え続けました。その答を本書にまとめました。
(藤原雅憲著『日本語教育能力検定試験に合格するための文法27』4頁より)
というように、基本書を読むというよりは、文法入門講座を受講しているような流れになっていますので、比較的取り組みやすい文法書になっています。
また、英語など外国語と日本語を比較しながら文法を説明していますので日本語教師として日本語文法を外国人に教える際には本書の説明をそのまま使えます。日本語教師になってからも役立つのです。

日本語教育能力検定試験対策本としてのオススメ度:★★★

日本語教育能力検定試験に合格するための文法27 
 

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この記事は日本語教育能力検定試験対策におすすめの参考書というカテゴリですが、正直に言います。私が『日本語教育能力検定試験に合格するための教授法37』を読んだのは、日本語教育能力検定試験受験後です。受験前には読みませんでした。教授法に関しては、『おすすめテキスト 日本語教育能力検定試験に合格するための異文化理解13の感想』に書いたとおり、『日本語教育能力検定試験に合格するための異文化理解13』で学んでいたので不要だろうと思っていたのです。
間違いでした。
もちろん、最低限の労力で、受かることだけを考えるならば、五つ星の本である『過去問』と『日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド』だけでよいのですが、より高みを目指すならば、『日本語教育能力検定試験に合格するための教授法37』も必要だったのです。
具体的にいうと、『モジュール型教材』です。
モジュール型教材というのは、日本語教育能力検定試験が好きなワードの一つで過去問にも何度か登場していました。なのに私はあいまいな理解のまま本試験に臨んでしまい、間違えてしまいました。解説も間違えてしまいました。

nihongokyouiku.net


『日本語教育能力検定試験に合格するための教授法37』の111頁を読んでおけば、こんな過ちを犯すことはなかったのです。
日本語教育能力検定試験では、試験Ⅰの問題4で教授法が、問題5で教材・シラバスが、毎年出題されます。

kyujin.nihongokyouiku.net

  

kyujin.nihongokyouiku.net 
 

試験Ⅲでは、実践的な教室活動に関する出題もあります。
『日本語教育能力検定試験に合格するための教授法37』を読めばそれらの問題に対応できるのです。
私は「教授法」という言葉から、文法翻訳法、ナチュラル・メソッド、ベルリッツ・メソッド、フォネティック・メソッドなど外国語教授法について書かれた本だと思っていたのですが間違いでした。
もちろんそれらの外国語教授法についての説明もありますが、最終章第5章170頁以降にすぎません。
『日本語教育能力検定試験に合格するための教授法37』における「教授法」とは、もっと広い意味での教授法でした。「日本語を外国人にどう教えるか」という意味の教授法でした。
具体的には、
第1章 コース・デザイン
第2章 教室活動
第3章 教材・教具
第4章 評価
第5章 外国語教授法と日本語教育
という構成になっています。
これらはいずれも日本語教育能力検定試験において重要な分野です。
私は残念ながら受験後に気づいたのですが、『日本語教育能力検定試験に合格するための教授法37』はなかなか良い本です。おすすめします。

日本語教育能力検定試験に合格するための教授法37 (日本語教育能力検定試験に合格するためのシリーズ)  

日本語教育能力検定試験対策本としてのオススメ度:★★★★

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日本語教育能力検定試験を今年受験する人が羨ましい
本気で日本語教師を目指す人の入門書 日本語教育のスタートライン』を一読して、そう思いました。
私が日本語教育能力検定試験の受験勉強をしていたときには、まだ発売されていなかったのです。
はっきり言います。
私は、過去問と完全攻略ガイド以外の本を、五つ星にするつもりは全くありませんでした。
過去問と完全攻略ガイドを繰り返すだけで日本語教育能力検定試験に十分合格できると思っていたからです。
今でもその気持ちは変わりません。
ですが、過去問と完全攻略ガイドを繰り返す勉強法には、2つの欠点がありました。
1つめ、
つまらないことです。
完全攻略ガイドは試験に必要な知識が必要最小限の文章で網羅されているため無味乾燥でつまらないのです。
正直飽きますし、読んでいてなかなか頭に入ってこない部分もあります。
2つめ、
授業に役立てる方法が分からないことです。
完全攻略ガイドは、日本語教育能力検定試験にはこれが出題される! という観点のみで編集されているため日本語教育能力検定試験対策としては最適なのですが、
完全攻略ガイドの知識が日本語教師としてどう役に立つのか、という視点に欠けているのです。
試験のための勉強、になってしまうのです。
でも、
どうせ勉強するならば、
日本語教師としての将来に役立つ勉強がしたい。
そのための本が、
本気で日本語教師を目指す人の入門書 日本語教育のスタートライン
になります。
しかも、文章がとても分かりやすいので、読んでいると良質の講義を受講しているようような幸せな気分に浸れます。
私は不思議に思い、著者『荒川洋平』の名前でAmazon検索しました。
結果を見て納得しました。
著者の荒川洋平先生はなんと!
『もしも…あなたが外国人に「日本語を教える」としたら』の著者でした。

もしも…あなたが外国人に「日本語を教える」としたら (クロスカルチャーライブラリー)

10年以上前に発売されたのにいまだに売れ続けている本です。
私はこの本を先に読みましたが、
全くの素人がマンツーマンで外国人に日本語を教える場合の方法が徹底して具体的に説明されています。めちゃくちゃ分かりやすい文章で。
はっきり言います。
日本語教育の分野で、荒川洋平先生の本ほど分かりやすく実践的な本を私は知りません。
話がそれてきました。
つい語りたくなってしまうほど、荒川洋平先生の本は熱いんですよ。
本気で日本語教師を目指す人の入門書 日本語教育のスタートライン』の話に戻します。
荒川洋平先生は、「まえがき」ではっきり言っています。
「本書は検定に合格するための本ではない」と。
それでも私が本書を日本語教育能力検定試験対策本として五つ星にするのは、
1,例題が多く分かりやすくて面白いのでスラスラ読めて頭に入ってくる
2,日本語教師として「楽しくて分かりやすい授業」をするための勉強ができる
からです。

今から一から日本語教育能力検定試験の勉強をしようという人へ、
本気で日本語教師を目指す人の入門書 日本語教育のスタートライン
おすすめします。

日本語教育のスタートライン 本気で日本語教師を目指す人のための入門書

日本語教育能力検定試験対策本としてのオススメ度:★★★★★ 

合格率23%の日本語教育能力検定試験を合格率50%にする方法とは?

 

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先日、日本語教師実習コースが終わり、4月から働く日本語学校も決まった。
あとは日本語教師デビューに向けての準備ということで、日本語教師実習コースでお世話になったベテランの先生に私は訊ねた。
「新人日本語教師におすすめの本を一冊教えてください」
ベテランの先生は即答した。
「大関先生が書かれている日本語を教えるための第二言語習得論入門ですね」
家に帰った私はさっそく、大関宏美著日本語を教えるための第二言語習得論入門を入手した。
読んだ。
懐かしさに、頬が緩んだ。
日本語を教えるための第二言語習得論入門を読んだのは初めてだ。
なのにノスタルジーを感じたのは、日本語を教えるための第二言語習得論入門に日本語教育能力検定試験で勉強したことが頻繁に登場したからである。
日本語教育能力検定試験問題のネタ本かと疑うくらい、
「あーこれ試験で見たぞ」
という単語、文章が散見されたのだ。
アウトプット仮説、イマージョン・プログラム、インターフェイス、インテイク、インプット、エラー、オーディオリンガルメソッド、外発的動機づけ、内発的動機づけ、統合的動機づけ、道具的動機づけ、学習スタイル、学習ストラテジー、肯定証拠、否定証拠、強制アウトプット、グローバルエラー、コミュニケーション・ストラテジー、敷居仮説、自動化モデル、情意フィルター仮説、正の転移、負の転移、ティーチャートーク、中間言語、直接法、同時バイリンガル、ノン・インターフェース、発達相互依存仮説、場独立、場依存、肯定的フィードバック、否定的フィードバック、プロンプト、リキャスト、ワーキング・メモリーなどなど。

ほとんどのページが日本語教育能力検定試験に直結していて、
「あー試験前にこの本を読んでいれば、もっと理解が深まった状態で試験に臨めたのになあ」
と私は読みながら歯ぎしりしていた。
しかもこの本はもともと
日本語教育能力検定試験対策向けの本ではなく、
日本語教師にとって必要な第二言語習得の考え方をやさしく解説した本だから、
実際に日本語を教えるときにどう役立つのかという観点から日本語教育能力検定試験の勉強ができるすぐれものなのだ。
各章の終わりには練習問題もあり、本で学んだことを実際の授業に活かす方法を考えるきっかけになる。

さらに、だ。

第二言語習得論というのは日本語教育にだけ役立つものではない。
日本人にとっての外国語、英語などの勉強にも役立つのが第二言語習得論なのである!

日本語教育能力検定試験対策に最適で、
新人日本語教師が授業を組み立てる際の参考書になり、
英語などの外国語を学ぶ際にも役立つという、
一石三鳥の本なのだ。

世の中にはまだまだ素晴らしい本がたくさんあるんですねえ。
己の無知を恥じました。
以下、目次を引用。

第1章 第二言語習得論とは
第2章 中間言語:学習者独自の言語体系
第3章 学習者の母語は第二言語習得にどう影響するか
第4章 習得には決まった順序があるのか
第5章 必要なのはインプットかアウトプットか
第6章 文法を教えることに効果はあるのか
第7章 教室で何ができるのか
第8章 言語習得に及ぼす年齢の影響
第9章 言語習得に及ぼす個人差の影響(1)
第10章 言語習得に及ぼす個人差の影響(2)
第11章 まとめ:教室で私たちにできること


  日本語を教えるための第二言語習得論入門

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