日本語教育能力検定試験問題の解説

日本語教師になるには過去問です。大学で日本語教育課程を専攻していない人が日本語教師になるには①日本語教師養成講座420時間コース受講か②日本語教育能力検定試験合格です。独学でも日本語教育能力検定試験に合格できます。日本語教育能力検定試験では似た問題が繰り返し出題されるので日本語教師になるには過去問に慣れることが大事です。本ブログではH23以降の日本語教育能力検定試験を分かりやすく解説しました

カテゴリ:平成29年度日本語教育能力検定試験の対策 > 予想問題

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平成23年度は【調音法】
平成24年度は【声帯振動】
平成26年度は【調音点】
平成27年度は【唇の丸め】
以上のように、すでに解いたH23,H24,H26,H27の1問目は全て音声記号で、
他とは異なるものを1〜5の中から一つ選べ、という問題でした。
私は首を傾げました。

なぜなら、音声記号の五肢択一は、上の4テーマで出尽くしたと思ったからです。

子音の分類は、①声帯振動、②調音点、③調音法の3点ですが、
それぞれ、
①声帯振動は、平成24年度に出題、
②調音点は、 平成26年度に出題、
③調音法は、 平成23年度に出題、
となっています。

母音の分類は、④円唇性(えんしんせい)(唇の丸め)、⑤舌の前後位置、⑥舌の高さの3点ですが(『日本語教育能力検定試験に合格するための音声23』124頁によると、母音は子音と違い調音器官による気流の妨げが起こらないので、分類法が変わるようです)、
④唇の丸めは、平成27年度に出題されています。
そして、
⑤舌の前後位置と⑥舌の高さは、日本語のアイウエオだけでは、五肢択一が作れません。

ではいったい平成25年度は何が出たのでしょう?
子音の分類であれば、テーマは同じでも違う問題がいくつも作れますから、
【調音法】【調音点】【声帯振動】のいずれかがまた出たのだろうか?
あるいは、日本語の発音にはない音声記号を加えて、⑤【舌の前後位置】や⑥【舌の高さ】問題だろうか?
とても気になっていたのです。
だから平成25年度試験が届く予定の10月10日体育の日を待ち焦がれに焦がれて、会いたくて会いたくて震えるというのは大げさですが、会ったらどうしよう、すぐに開こうか? いや、一晩寝かせて本試験と同じスケジュールでやろうか、最後なんだし大切にしないとな、永久保証はないけれど、と胸を高鳴らせていたのにAmazonからメールで振られて半べそかいていたところを、さるブログ読者の方に救われました。
平成25年度の1問目を見せていただいたのです。

想定の範囲外でした。

音声記号じゃないのです。
二字熟語の【音読み・訓読み】でした。
(追記:平成25年度が音声記号じゃなかったのは、大問(問題3)で音声記号を扱ったからだと思います。冒頭には出てこないものの、例年(1点)よりも平成25年(5点)は音声記号が重要だったのです)

ということは、平成28年度の1問目も、音声記号以外で「発音・読み」を問われる可能性があります(パターン1)。
(追記:平成25年度は音声記号問題を大問に移していただけでした。平成28年度も音声記号を大問に移すかもしれません。その場合、冒頭は「発音・読み」に限らないでしょう)

例えば、
促音の発音】(条件異音。増補版 日本語教育能力検定試験 合格する問題集244頁参照)
撥音の発音】(条件異音。ヒューマンアカデミー著『日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド第3版』31頁参照)
長音の発音】(増補版 日本語教育能力検定試験 合格する問題集286頁参照)
片仮名語特有の音節】(増補版 日本語教育能力検定試験 合格する問題集257頁参照)
などが考えられます。

音声記号が出るなら、すでに出題されたテーマ(【調音法】【調音点】【声帯振動】)が再び登場すると思いますが(パターン2)、今までとは違う観点から聞かれるかもしれません(パターン3)。
例えば、次のような問題です。

(1)【 】内に示した観点から見て、他と性質の異なるものを、1〜5の中から一つ選べ。

(1)【鼻腔の関与(口蓋帆)
1[b] 2[m] 3[p] 4[ʥ] 5 [ɸ]



※答えは続きをお読みください。
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平成24年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題1の⑴では、音声記号から声帯振動の有無を見分ける問題が出題されています。

また、試験Ⅱ(聴解)の問題3【学習者の発音上の問題点】では、選択肢の一つとして声帯振動毎年登場します。
よって、声帯振動の有無の見分け方(聴き分け方)については、マスターしておく必要があります。


声帯振動有りは有声音。
声帯振動無しは無声音。

清濁の
対立がない子音(ナ・マ・ヤ・ワ行)は、有声音です。
清濁の対立がある子音は濁音(ガ・ザ・ダ・バ行)が有声音、
清音(カ・サ・タ・ハ行)と半濁音(パ行)が無声音

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過去問を何年か解いてみて、驚いたことがあります。

そうです。
試験Ⅱ(聴解)は毎年パターンが同じなんです。 
これは問題作成者の手抜き、ではなくて受験生に対する優しさに違いありません。
過去問を何度も解けば、本試験も解けるようになっているのです。
パターンが同じ上に、
範囲が膨大な他分野と違って、聴解問題の範囲は限られています。
調音法、調音点、声帯振動、子音の脱落、母音の脱落、口腔断面図、プロミネンス、句末・文末イントネーション、アクセント、拍の長さ、など。
覚えれば必ず解ける問題がいくつもあります。
試験Ⅱ(聴解)は、ボーナスステージです。
平成23年度(平成22年度以前の聴解問題は未確認)以降の聴解問題を、ほとんど解けるようになるまで繰り返し解けば、本試験でも高得点が期待できます。
繰り返し解く際は、年度ごとに解くのではなく
問1【アクセント形式】の各年度。
問2【プロソディーに関する学習者の発音上の問題点】の各年度。
問3【単音に関する学習者の発音上の問題点】の各年度。
というように、テーマごとにまとめて解くようにしてください。
そうすれば、パターンが身につきますし、同じ誤りが繰り返し問われていることに気づきます。

過去問買ったけど全部解く時間がない。
という人は、
試験Ⅱだけでも解いてみてください。

平成28年度(2016年)の試験Ⅱ(聴解問題)も、平成27年度以前と同じであると予想します。

 

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