日本語教育能力検定試験問題の解説

日本語教師になるには過去問です。大学で日本語教育課程を専攻していない人が日本語教師になるには①日本語教師養成講座420時間コース受講か②日本語教育能力検定試験合格です。独学でも日本語教育能力検定試験に合格できます。日本語教育能力検定試験では似た問題が繰り返し出題されるので日本語教師になるには過去問に慣れることが大事です。本ブログではH23以降の日本語教育能力検定試験を分かりやすく解説しました

カテゴリ:平成26年度日本語教育能力検定試験問題の解説 > 試験Ⅰ

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平成26年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題12は【言語接触によって生じる様々な言語使用状況】です。 

問1 
1,リンガフランカ(共通言語)とは、非母語話者同士の共通言語。
リンガ・フランカは、 平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題13にも出てきましたので、そちらも要チェックです。
2,スラングとは、隠語。
3,スティグマとは、他者や社会手段によって個人に押し付けられた負の表象・烙印。
スティグマは、平成27年度 日本語教育能力検定試験Ⅰ 問題12 にも出てきましたので、そちらも要チェックです。
4,ドメインとは、言語や方言の使用領域。フィッシュマンは、①家庭、②友人関係、③宗教、④教育、⑤雇用関係、と5つのドメインを挙げて、多言語社会で選択される言語はドメインという変数によって決定されると主張しました。 
よって、正解は1です。


問2 ピジンの特徴として不適当なものを選ぶもんだいです。
ピジンは、上記平成23年度にも出題されていますので、そちらも要チェックです。

ピジンは、複数の言語が接触してできた混成言語。文法が単純で語彙が少ないという特徴があります。語彙が少ないので一つの単語の意味範囲は広くなります。
よって、正解は3です。


問3
1,バリエーション(言語変異)とは、機能や意味が同じ、複数の異なる言語形式。
例…「ないです」と「ありません」
  バラエティ(言語変種)とは、標準語、方言、レジスター、スタイル(文体)など。言語の変種。
2,レジスター言語使用域)とは、状況による言語変種
例…法律文、ベビートーク、ティーチャートーク、フォリナートーク。
レジスターは、平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題3のDにも出てきますので、そちらも要チェックです。
3,ダイグロシア(二言語併用社会)は、2つの言語あるいは言語変種が、機能や評価を異にしながら同時に使用されている状況。社会的バイリンガリズムともよばれます。
ダイグロシアは、上記平成23年度及び平成27年度にも出てきますので、そちらも要チェックです。
4,ダブルスタンダートは、二重規範。
以上より、威信の高い言語と低い言語が共存している状態は、ダイグロシアなので、3が正解です。
 
 

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平成26年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題12は【言語接触によって生じる様々な言語使用状況】です。 

問4
1,イマージョンとは、浸すこと。集中訓練。
  イマージョン・プログラムとは、外国語の海に浸すことで、特別に指導しなくても外国語が習得できるプログラム。
  イマージョン教育については、 平成27年度 日本語教育能力検定試験Ⅲの解説 問題11を参照。
  イマージョンスクールについては、平成24年度日本語教育能力検定試験Ⅲの解説 問題15を参照。
2,スピーチスタイルシフトとは、一つの場面において、普通体と丁寧体や、標準語と方言を、切り替え・混用すること。
3,アコモデーションは、相手に応じて話し方を変えること。フォリナートーク、ベビートークなど。
4,コード・スイッチング は、言語を使い分けること。
アコモデーション、コード・スイッチング、スピーチスタイルシフトは、平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題3のDにも出ていますので、そちらも要チェックです。 
以上より、正解は4です。


問5 
達成型バイリンガリズム(継続バイリンガリズム)…子ども時代を過ぎてから二言語使用を開始。
獲得型バイリンガリズム…子ども時代に二言語使用を開始。
同時バイリンガリズム…子どもが早い段階で同時期に二言語を習得。
連続バイリンガリズム…子どもがある言語を習得してから、第二言語を習得。
よって、正解は2です。

 

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平成26年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題13は【言葉の性差】です。

問1
話し手の性別による言語変種(バラエティについては、アルクの『日本語教育能力検定試験に合格するための社会言語学10』の37頁に詳しく載っています。

 
接続詞、指示代名詞、取り立て詞の性別による違いは思いつきませんが、終助詞ならたくさん思いつきます。
例…「だぜ」「だぞ」「わよ」「なの」「かしら」
よって、正解は4です。


問2
「性差を固定する表現」が見直された例も、『日本語教育能力検定試験に合格するための社会言語学10』に詳しく載っています。
看護が看護に見直されたので、正解は1です。


問3
性別が関係するのは、2と3ですが、3は苗字の問題なので、正解は2の男女雇用機会均等法の制定です。


問4 政治的に正しい表現を選ぶ問題です。
ポリティカル・コレクトネス(political correctness)についても、『日本語教育能力検定試験に合格するための社会言語学10』の34頁に詳しい説明があります。
2,「後進国」という言葉は侮蔑的なので、「発展途上国」が使われるようになりました。しかしながら、『日本語教育能力検定試験に合格するための社会言語学10』では、発展途上国という言葉も、「先進国」からの一方的な見方ではないかと批判されています(93頁)。
正解は2です。


問5 男女の役割を固定化しないよう配慮するという観点から不適当な指導の例を選ぶ問題です。
1,彼の料理が上手くても、男女の役割を固定化することにはなりません。
2,男性とは異なる女子の話し方を指導することで、役割を固定化しています。
3,画家、弁護士といえば男性が多いですが、あえて女性を使うことで、男女の役割が固定化しないよう配慮しています。
4,性差によるバリエーション(言語変異)を提示するだけでは、固定化することにはなりません。
よって、正解は2です。



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平成26年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題14は【日本語教育に関する体制整備と日本語能力試験・日本語留学試験・BJTビジネス日本語能力テスト】です。

問1
インドネシア政府派遣技術研修生の受入れが開始されたのは、1953年なので、正解は1です。


問2
答えは、日本語能力試験のウェブサイトにあります。
正解は、3です。小学生も受験しています。


問3
新設されたN3は旧試験の2級と3級の間に相当するので、正解は4です。


問4
1,法務省入国管理局のウェブサイトによると、高度人材ポイント制の優遇措置の加点対象(15点)となるのは、日本語能力試験(JLPT)のN1と、BJTの480点以上です。
2,日本留学試験は、元私費外国人留学生統一試験であり、国費外国人留学生選考の参考にはされません。
3,日本留学試験の結果を利用して来日前に入学許可を出す大学もあります。
4,日本留学試験(EJU)のウェブサイトによると、海外実施場所は以下の14カ国(17地域)です。アメリカはありません。
インド(ニューデリー)、
インドネシア(ジャカルタとスラバヤ)、
韓国(ソウルとプサン)、
シンガポール、
スリランカ(コロンボ)、
タイ(バンコク)、
台湾(台北)、
フィリピン(マニラ)、
ベトナム(ハノイとホーチミン)、
香港、
マレーシア(クアラルンプール)、
ミャンマー(ヤンゴン)、
モンゴル(ウランバートル)、
ロシア(ウラジオストク)

よって、正解は3です。


問5
BJTビジネス日本語能力テストのウェブサイトによると、正解は2です。

 

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平成26年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題15は【国内外の日本語教育の現在の動向】です。

国際交流基金(JF)の「2012年度日本語教育機関調査」によると、
問1の正解は4,問2の正解は1,問3の正解は3です。

問4
1,「みんなの教材サイト」内容をみると「児童」とありますので、「児童」にふさわしいのサイト名は「かすたねっと」(カタカナではなく、あえてひらがなで柔らかさを出している)ではないかと推測できます。
2,「NIHONGO eな」サイト名・内容を見ても、違和感はないので、保留。
3,「かすたねっと」中等教育機関で学ぶ学習者向けにしては「かすたねっと」という名称は幼い印象を受けます。
4,「同声同気」サイト名から中国の香りがしますが、内容を見ても、中国人を対象に(限定して)はしていません。
以上より、2以外は違和感がありましたので、正解は2であることが分かります。


問5 
3,ASEAN諸国に日本語教育・学習活動に協力する人材を3,000人以上派遣するのは、日本語パートナーズ派遣プログラムです。
よって、正解は3です。 
日本語パートナーズは、平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題15の問5にも出てきます。

 

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