日本語教育能力検定試験対策について書いてある個人のブログや資格学校のウェブサイトを見ていると、
「過去問は直近3年分解きましょう」という台詞が、談合したんじゃないかしらと疑いたくなるくらい出てきます。 
なぜ?
2年でも4年でもなくて、3年なのか。
私はアベノミクスと同じ理由なのではないかと思っています。
インパクトがあるから。
それだけ。
2だと頼りないし、4だとちょっと多い。
3つの組合せって、頭に入って来やすいんですよね。
つまり、分かりやすいように、読んでいる人(受験者)に迎合しているだけで、
何の根拠もないのでは? と私は思っています。
3年より昔の問題は今年の試験には出ない。
3年前に試験問題の傾向が変わったからそれ以前はやってもあまり意味がない。
などの根拠が提示されていれば納得できるのですが。
過去問3年分と言っている人たちのなかで、その根拠を示している人の存在を、私は寡聞にして知りません。
過去3年分から除外されたかわいそうな、平成23年度、平成24年度の試験問題。
解いてみましたが、ほとんど平成27年度と同じでした。
試験Ⅱの問題2が「日本人と学習者」→「教師と学習者」に変更(問題のある箇所は言い直すようになった一方で、誤りが一つとは限らなくなった)
これくらいしか、私は違いに気づけませんでした。
問題の出し方も、答えの傾向も、平成27年度と変わりません。
なのにどうして。
彼らを省くのか。かわいそうではないか。
彼らの復権のため、ここに主張したい。
過去問は平成23年度と平成24年度も解くべきであると(平成22年度以前は今の試験とは傾向が異なるらしいですし表紙がお洒落じゃないのでいらない)。
少しでも多くの過去問を解くことによって、試験の癖(頻出分野、出題方法、誤った選択肢の言い回しの傾向、正しい選択肢の言い回しの傾向など)が次第に分かってきます。
特に、日本語教育能力検定試験は資格学校が出す解答速報でも答えがわれることが多いので、試験の癖を身につけることはとても大事です。

私は様々な問題集、参考書を買ったり借りたりしましたが、
過去問と同じくらい役立つと思ったのは、一冊だけでした。
日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド第3版です。

1,攻略ガイドをざっと読む。
2,平成23年度から過去問を解く。分からないところは攻略ガイドで調べる(載っていないことはインターネットで調べるか参考書を図書館で借りる)。その際、関連するページも読み込む。
3,平成27年度まで解き終わったら、平成23年度、2週目に入る。以下、ループ。

知識ゼロからの独学の場合、このシンプルなやり方が、一番だと思っています。
特に試験Ⅱなんて、毎年同じタイプの問題なのだから過去問を多く解いた人はそれだけ有利になれます。
まだ本試験を受けたこともない一受験生が生意気言って本当に申し訳ございませんでした。

 

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