日本語教育能力検定試験問題の解説

日本語教師になるには過去問です。大学で日本語教育課程を専攻していない人が日本語教師になるには①日本語教師養成講座420時間コース受講か②日本語教育能力検定試験合格です。独学でも日本語教育能力検定試験に合格できます。日本語教育能力検定試験では似た問題が繰り返し出題されるので日本語教師になるには過去問に慣れることが大事です。本ブログではH23以降の日本語教育能力検定試験を分かりやすく解説しました

カテゴリ:平成23年度日本語教育能力検定試験問題の解説 > 試験Ⅰ

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平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題4は【外国語教育のコースデザインやシラバス、教授法】です。
平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題6でも関連する問題が訊かれています。

問1
1,アチーブメント・テスト到達度テスト) …一定期間における学習の到達状況を見るためのテスト。
2,ニーズ調査…学習目的の調査。
3,外国語学習適性テスト…外国語の学習に対する適性を測るテスト。
4,目標言語調査…学習者の関わる場面で、母語話者がどんなニホンゴやストラテジーを用いているかを調べる調査。
よって、正解は1です。


問2 
日本語教育能力検定試験に合格するための用語集134頁が参考になります。
コンプリヘンション(理解力)・アプローチとは、 聴解活動を中心に、言語内容の理解を最重要視する教授法の総称。オーディオリンガル・メソッドでは、話す聞くが同時に行われ、言語処理に過度な負担がかかり、かえって学習が抑制されてしまうので、目標言語で考えることに有効な聴解を学習の基本に置くべきという基本理念。その理念はTPRなどに引き継がれた。 

よって、正解は3です。

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平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題4の問3は【モニターモデルの仮説】です。

問3
ナチュラル・アプローチの理論的背景となった、クラッシェンモニターモデルには五つの仮説があります。
1,習得・学習仮説
クラッシェンは、幼児が母語を習得するときのように自然に学ぶことを「習得(acquisition)」とし、教室で意識的に学ぶ「学習(learning)」と区別しました。
「習得」された知識と「学習された」知識は別々に蓄積され、「学習」された知識は「習得」された知識につながらず、自然なコミュニケーションでは役に立たないとするノン・インターフェイス仮説を唱えました。一方、明示的に学習された知識でも繰り返し使うことで、自動化され、使えるようになる(自動化モデル)とする考えかたをインターフェイス仮説といいます。

2,インプット仮説
学習者に理解可能なインプット(現在のレベルより少し高いレベルのインプット(i+1のインプット)が「習得」には必要とする仮説。「習得」はインプットを理解することによってのみ起こり、話すこと(アウトプット)は必要ないとする。

3,モニター仮説
「学習」で身についた知識は、自然なコミュニケーションでは役に立たず、自分の発話をチェック(モニター)する機能しかないとする仮説。

4,自然習得順序仮説
言語の習得には自然な順序があり、その順序を変えることはできないとする仮説。

5,情意フィルター仮説
どんなに理解可能なインプットがあっても、学習者の動機づけが引く低かったり、強い不安を感じていたり、自信がなかったりすると、情意フィルターが高まり、習得が起こらないとする仮説。

よって、正解は4です。
以上の説明は、日本語教育能力検定試験に合格するための用語集90頁、91頁を参考にしました。

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平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題4の問4は【サイレント・ウェイの背景にある学習観】です。

問4
平成24年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題4の問5でも、選択肢の一つとしてサイレントウェイがひっそりと佇んでいます。なにげに二年連続の出場です。

サイレント・ウェイとは、心理学者ガテーニョが提唱した教授法です。学習は、自らの気づきを通して発見したり想像したりすることによって効果的に行われるという学習観をもっています。教師は補助者となり、ほとんどしゃべりません。カラーチャートロッドと呼ばれる独特の教材で、指示を与え、学習者の気づきアウェアネス)を促します。 
よって、正解は1です。
日本語教育能力検定試験に合格するための用語集130頁が参考になります。 

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平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題5の問5は【学習者に対して行う評価】です。

問5 日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド第3版202頁に【評価の種類】の表があります。
評価には、以下のような種類があります。

○性格で分類
1,選別評価…候補者の選ぶ(入学試験)。
2,測定評価…教育の達成度を見る(中間テスト)。
3,認定評価…言語能力一般を測る(OPI)。

○時期で分類
1,診断的評価(事前的評価)…コース開始前に実施(レベル・チェック、プレースメント・テスト(組分けテスト)。
2,形成的評価…コース途中に実施(クイズ(小テスト)、単元テスト)。
3,統括的評価…コース終了時に実施(期末テスト)。
4,外在的評価…学習機関外で任意の機関(日本語能力試験)。

よって、学習者に対して行う評価のうち、コースの途中段階で行い、その後の指導に役立てることを目的とする評価は、形成的評価なので、1が正解になります。

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平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題5は【学習観、教育観のパラダイム・シフト】です。

問1 
1,平24年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題7の問5にも出てくるモジュール型とは、目的に合わせて組み合わせ可能な構成部分のことです。ここでの意味は、ニーズに合わせてシラバスを組むことでしょうか。それが「クラス内の教師と学習者あるいは学習者間に新しい関係」を生んでいるとはいえないでしょう。

4,日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド第3版162頁の表のように、 学習の主体が教師から学習者に移り、教師の立場は教育者からチームの一員になりました。知識伝達型から活動参加型への移行という「学習観、教育観のパラダイム・シフト」が起こったからです。
よって、正解は4です。


問2
お互いを学習の人的リソース学習に利用する資源)とするのは、学習者同士がお互いに支援する形で学び合う手法といえます。
よって、正解は4です。


問3 
日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド第3版163頁によれば、
ピア・ラーニング(協働学習)とは、少人数のグループで学習者が互いに協力しながら(インターアクションしながら)学ぶ学習。自律性を高める効果がある。
よって、正解は4です。


問4
日本語教育能力検定試験に合格するための用語集138頁が参考になります。
1,学習者オートノミーとは、学習者自らが学習計画を立て、教材や学習環境を選び、学び、評価できる能力のこと。
2,学習者エンパワーメントとは、学習者に知識だけでなく社会を変えようという意欲をもたせること。「共生」「対話」を重視し、銀行型教育から問題提起型教育への移行を説いたパウロ・フレイレの『被抑圧者の教育学』が有名。『増補版 日本語教育能力検定試験 合格するための問題集』237頁には、『エンパワーメントは、自分の内なる力や可能性を全面的に発揮できるような環境や人間関係を構築していくこと』とあります。
3,セルフ・アクセスとは、学習者自身が、学習に必要なリソース(教材)にアクセスすること。近年、学習オートノミーの育成を目指した学習環境として、セルフ・アクセス・センターが増えている。
4,グループ・ダイナミクスとは、集団における様々な力学・行動原理。


問5 「学習者が自ら学びを構築していくこと」を成功させるための学習ストラテジーとして不適当なものを問題です。
2,自分の信念(ビリーフ)は間違っているかもしれませんので、他人の意見に影響されず貫くのは、失敗するおそれがあります。
よって、2が正解です。

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