日本語教育能力検定試験問題の解説

日本語教師になるには過去問です。大学で日本語教育課程を専攻していない人が日本語教師になるには①日本語教師養成講座420時間コース受講か②日本語教育能力検定試験合格です。独学でも日本語教育能力検定試験に合格できます。日本語教育能力検定試験では似た問題が繰り返し出題されるので日本語教師になるには過去問に慣れることが大事です。本ブログではH23以降の日本語教育能力検定試験を分かりやすく解説しました

カテゴリ:平成27年度日本語教育能力検定試験問題の解説 > 試験Ⅰ

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平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題5は【教材】です。
平成25年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題5は【教材の作成とリソースへのセルフ・アクセス】
平成26年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題5は【教材、シラバス】でした。
近年の問題5は毎年教材関係ですので、要チェック分野です。

問1
4,よく言われるように、インターネットには情報が氾濫していますので、その中から適切なものを選択するスキルが必要になります。
よって、4が正解です。


問2
九十年代にギャルの間で流行した「チョベリバ」を今は全く聞かないように、語彙は時間の影響を受けやすいです。流行り廃りがあります。
よって、正解は3です。


問3 初級クラスでは主教材として構造シラバスに基づく教科書が使用されることが多いが、その利点を選べ、という問題です。
構造シラバスは、文法や文型、語彙・表現など言語の構造に着目して集めたシラバスです。そのため、学習すべき文法項目や文パターンなどが明確に把握できます。
よって、正解は2です。
なお、構造シラバスについてはの問1で、クラス決めのための自己評価シートに関する出題がされています。


問4
レアリア実物)に日本の素材を使用する必要はありませんので、正解は1です。


問5
著作権法では、一定の例外的な場合に、著作者の許諾を得ずに著作物を利用することを認めています。試験問題も例外の一つです。

著作権法第36条1項本文 
公表された著作物については、入学試験その他人の学識技能に関する試験又は検定の目的上必要と認められる限度において、当該試験又は検定の問題として複製し、又は公衆送信(放送又は有線放送を除き、自動公衆送信の場合にあっては送信可能化を含む。次項において同じ。)を行うことができる。

よって、正解は4です。

一般社団法人日本著作権教育研究会のウェブサイトに詳しい説明があります。
また、文化庁のウェブサイトに著作物が自由に使える場合の一覧があります。

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平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題6は【教育活動の組織・運営】です。

問1
言語教育のコースを始める前の準備作業については、平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題4問1で訊かれていますので、そちらもご確認ください。

目標言語調査では、学習者が実生活で遭遇する可能性のある場面で、母語話者がどんな日本語やストラテジーを使用しているかを調べます。
よって、正解は1です。
なお、コーパスとは、実際に使われた言語を体系的に集め、研究用の情報を付け加えたものです。


問2 コース内でコースの改善のために利用するテストを選ぶ問題です。
関連する問題として、平成23年日本語教育能力検定試験Ⅰの問題4問5では、「コースの途中段階で行い、その後の指導に役立てることを目的とする学習者に対して行う評価は何か」を訊かれています。
1,プレースメント・テスト組分けテスト)とは、入学時に行われるレベル判定試験で、クラス決めに使われます。
2,クローズ・テストとは、穴埋め問題のことです。
3,到達度テストアチーブメント・テスト)とは、一定期間における学習の到達状況を見るためのテストです。よって、正解は3です。
4,言語学習適性テストとは、言語学習に対する適性を測るためのテストです。
他にも、
プロフィシエンシー・テスト熟達度テスト)…認定基準に照らしてどのレベルかを測るためのテスト(例として、日本語能力試験、留学試験、プレースメントテスト)、などがあります。

以上の説明は、日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド203頁『テストの種類』を参考にしました。




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平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題6は【教育活動の組織・運営】です。

問3 シラバスデザインに関する記述を選ぶ問題です。
コースで何を教えるかシラバス教授項目)といい、その選定シラバス・デザインといいます。教授項目を実際に授業で扱う順に並べた場合をコース・シラバスといいます。
よって、正解は2です。
なお、ニーズ分析ニーズ調査)とは、学習目的(どんな日本語を必要としているか)を調べることです。


問4 PLAN・Do・See(計画・実行・評価)のうち、See(評価)に当てはまる行動を選ぶ問題です。
PLAN・Do・See(計画・実行・評価)のうちSeeに当てはまる行動を選ぶ問題です。PLAN・Do・See(計画・実行・評価)のうち、See(評価)に当てはまる行動を選ぶ問題です。1,授業中に学習者の誤用を訂正してフィードバックするのは、Do(実行)ではないでしょうか。
2,教師同士で授業を参加し合い、学習者の反応などについて意見交換するのは、See(評価)です。
3,目標に基づいて教案を作成し、予想される学習者の誤用を書いておくのはPLAN(計画)です。
4,学習者のニーズに合わせて、提示する例文を用意するのはPLAN(計画)です。
よって、正解は2です。


問5 教室談話における教師の発話の特徴を選ぶ問題です。
教室談話とは、授業における話し言葉を用いたやりとりのことです。
なお、「IRF/IRE型」と呼ばれる教室談話の典型的な例を選ぶ問題がの問3に出されています。

1,相手の発話が誤答であることを示す際は、上昇イントネーションが用いられます。

2,あからじめ回答がわかっている質問を提示質問(ディスプレイ・クエスチョン)、あらかじめ回答がわかっていない質問を指示質問(レファレンシャル・クエスチョン)といいます。提示質問より指示質問が多くなるとは限りません。
なお、「ペア・ワークやグループ・ワーク」における談話は、教師と学習者の教室談話に比べて、提示質問が多くなる傾向にあります(の問4)。

3,「IRF/IRE型」は、I(Initiation)教師による発話の開始、R(Response)学習者の応答、F(Feedback)/E(Evaluation)教師のフィードバック(評価)という連鎖です。学習者の働きかけではなく、教師の働きかけで始まります。

4,自分が学校に通っていたときのことを思い出します。教師は、談話の秩序を明確にするため、「はい」「じゃあ」などの発話が多かったです。

よって、正解は4です。

 

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平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題7は【ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)とJF日本語教育スタンダード】です。

にも出題されています。


問1
ヨーロッパ言語共通参照枠CEFR)の背景にある理念は、複言語・複文化主義です。
よって、正解は4です。 
なお、多言語・多文化主義複言語・複文化主義の違いは、で出題されています。


問2
JF日本語教育スタンダード」では、言語によるコミュニケーションを「言語能力」と「言語活動」の関係から捉えています。
よって、正解は3です。


問3
「JF日本語教育スタンダード」では、ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)と同じように、「熟達した言語使用者」「自立した言語使用者」 「基礎段階の言語使用者」の段階に分けられ、それぞれが二つのレベルに分かれています。
なお、 「JF日本語教育スタンダード」が提示する熟達度のレベルについては、でも出題されています。


問4
CEFR Can-do一覧 レベルごとによると、
(No. レベル 言語活動 カテゴリー) 
1は、活動Can-doです。
2は、テクストCan-doです(379 A2 要約したり書き写したりする)。
3は、能力Can-doです(467 A2 言語構造的能力 使用語彙領域)。
4は、方略Can-doです(338 B1受容 意図を推測する)。
よって、正解は1です。


問5
1,ポートフォリオを活用すると、過程を重視した評価をすることができます。
2,ポートフォリオを活用すると、学習者の自律的な学びを促すことができます。
3,ポートフォリオを活用すると、学習者の学びの過程に関する詳しい情報を得ることができます。
4,ポートフォリオを活用すると、学習者の学びを継続的に支援することができます。
よって、正解は1です。 

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平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題8は【異文化理解】です。

問1
情報は、カテゴリー化(分類)して整理されます。
よって、正解は4です。


問2 
ステレオタイプとは、特定の社会集団カテゴリーに対する知識や信念。
1,Xさんのいつもの行動から、Xさんの今日の行動を推測しているので、特定の社会集団やカテゴリーとは関係ありません。
よって、1が正解です。


問3
3,欧米人にとって東アジア人の顔はみな似て見えるように、内集団に対してよりも、外集団へのほうが、成員同士を均質的に捉えやすいです。
よって、正解は3です。


問4
1,外集団に対する偏見や差別は、肯定的な自己評価を確立したいという動機によって生じると言われています。
よって、正解は1です。 


問5
1,コンフリクト・マネジメントとは、意見や利害の対立を組織の活性化や成長の機会ととらえ積極的に受け入れて問題解決を図ろうという考え方。
2,オピニオン・ギャップとは、意見・主張のへだたり。
3,クリティカル・シンキング批判的思考)とは、 考えるための技術。
4,カルチャー・アシミレーターとは、 異文化トレーニングの一つで、異文化の人間の行動パターンを学ぶもの。異文化摩擦のエピソードに対する複数の解釈を通じて、多様なものの見方への気づきを促す活動。『アルク 増補版 日本語教育能力検定試験 合格するための問題集』238頁によると、「カルチャーアシミレーター(異文化同化訓練法)とは、文化の違いが原因で起こった危機事例(クリティカルインシデント)を4肢選択問題形式で紹介し、解説を通じて問題の解釈や解決方法などについて考えを深める異文化受容訓練法のこと」
よって、正解は4です。 

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