日本語教育能力検定試験問題の解説

日本語教師になるには過去問です。大学で日本語教育課程を専攻していない人が日本語教師になるには①日本語教師養成講座420時間コース受講か②日本語教育能力検定試験合格です。独学でも日本語教育能力検定試験に合格できます。日本語教育能力検定試験では似た問題が繰り返し出題されるので日本語教師になるには過去問に慣れることが大事です。本ブログではH23以降の日本語教育能力検定試験を分かりやすく解説しました

カテゴリ: 平成27年度日本語教育能力検定試験問題の解説

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平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題9は【第二言語習得と情報処理】です。

では【第二言語習得と記憶能力】が問われています。 



問1
1,心理学用語集サイコタムによると、
アイコニック・メモリー(視覚情報の感覚記憶)の持続時間は約1秒以内。
エコイック・メモリー(聴覚情報の感覚記憶)の持続時間は約5秒。

2,パーティー会場など多くの人が話している場所でも会話できる(カクテルパーティー効果)ように、他の言語情報が一緒に聞こえる状態でも、聞きたい人の話が理解困難にはなりません。選択的注意が働くからです。

3,私の経験では、リスト順に単語を覚えると、最初の語は中間部の語よりも記憶に保持されやすいです。

4,視覚提示の場合、十分な時間が与えられれば語より絵のほうが記憶されやすいそうです(絵と語の再認記憶における発達的研究参照)。

よって、正解は4です。


問2 バンパタンが主張する第二言語の学習者のインプットの処理の仕方の傾向に関する記述として適当なものを選ぶ問題です。
3,例えば英語について考えてみると、機能語より内容語を優先的に処理しています(フォニックス教授の英語発音教室参照)。
よって、正解は3です。


問3
2,集中的に繰り返すよりも、時間を置いて練習したほうが記憶されやすいのではないでしょうか。
よって、正解は2です。


問4
1,複数の課題を同時に行うと、ワーキングメモリの処理効率が低下します。
よって、正解は1です。


問5
外国語副作用とは、熟達していない外国語で話しているときに思考力が落ちることです。
よって、正解は3です。 

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平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題10は【第二言語発達】です。

問1 
処理可能性理論(Processability Theory) では、語、句、文と言語単位の小さなものから順に自動化処理が発達するとしています。
よって、正解は4です。


問2
言語適性には、「音声認識力」「言語分析力」「記憶力」という三つの側面があります。
2,言葉の使用例から規則性を抽出する能力は、言語分析力です。
よって、正解は2です。 


問3 ビリーフに関する記述として不適当なものを選ぶ問題です。
1,好きなことと得意なことは異なる場合があるように、ビリーフ(信条)に沿った方法で学んだからといって、効率よく学べるとは限りません。なお、学習者のビリーフ(信条)によって学習効果に差は出ます。
よって、正解は1です。
なお、平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅰ 問題5の選択肢2がとても似ていますので比較してみると面白いです。予備校の解答速報では、本問の答えは、1か4で割れたらしいですが、平成23年度では選択肢2が不適当である(と公式が発表している)ことを知っていれば、本問でも選択肢1が不適当だと自信を持っていえたのではないでしょうか。やはり過去問は大事ですね。


問4
適正処遇交互作用とは、学習者の適性と処遇(教師の指導法)が互いに影響を与え、学習効果に差が出ることです。
よって、正解は3です。


問5
学習ストラテジーで出題されています。
補償ストラテジーとは、言語知識の不足を補うためのストラテジーです。
1,目標言語を話すために友達を作るのは、社会的ストラテジーです。
2,知らない語の意味を文脈から推測するのは、補償ストラテジーです。
3,音楽を使ってリラックスするのは、情意ストラテジーです。
4,目標言語を母語と対照して分析するのは、認知ストラテジーです。
よって、正解は2です。


 

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平成27年度日本語能力検定試験Ⅰの問題11は【敬語】です。

問1
敬語については、平成26年度 日本語教育能力検定試験Ⅲの問題14でも問われていますので、そちらも要チェックです。

聞き手に対する敬意を表す対者敬語は、謙譲語Ⅱ丁重語)と丁寧語です。
1,「差し上げる」は動作の受け手を高める素材敬語(謙譲語Ⅰ)です。
2,「存じ上げる」は素材敬語(謙譲語Ⅰ)です。なお、「存じる」は対者敬語(謙譲語Ⅱ)になります。
3,「伺う」は素材敬語(謙譲語Ⅰ)です。
4,「申す」は聞き手に対する敬意と表す対者敬語(謙譲語Ⅱ)です。
よって、正解は4です。


問2
かつては上下関係が重視されていましたが、現代ではウチ・ソトを重視して敬語が運用されています(相対敬語)。
よって、正解は3です。 


問3
4,参るは、謙譲Ⅱです。
よって、正解は4です。


問4
1,「いらっしゃる」は尊敬語です。
2,「お(ご)〜する」 は謙譲語Ⅰです。
3,「お(ご)〜になる」は尊敬語です。
4,「お(ご)〜になる」は尊敬語です。
よって、正解は2です。


問5
美化語とは、自分の品位を保つために用いるもので、相手の存在を必要としません。
1、相手に敬意を払っているわけではないので、美化語です。
よって、正解は1です。

 

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平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題12は【複数言語の使用と少数派言語社会】

問1
1,ダイバージェンスとは、アコモデーション理論(相手によって話し方を調整する)の一つで、相手の話し方から自分の話し方を離していくことです。
例…関西人が上京後も関西弁を強調して話す。
逆に、相手の話し方に近づけることは、コンバージェンスといいます。
例…オジサンがギャルと話すときに受け入れられようと若者言葉を使う。

2,ダイグロシアとは、ある社会において二つの言語が異なる目的で使い分けられている状態のこと。
3,マルチリンガリズムとは、多言語を使用すること。
4,バイカルチャリズムとは、二つの文化の共存。
よって、正解は3です。


問2
公用語が一つなのは、フランスです。
よって、正解は4です。 


問3
1,コンプレックスとは、複合的な心理作用による様々な状態を指す言葉。感情複合。
2,プレステージとは、地位や品質が高いことを示す言葉。
3,スティグマとは、個人に非常に不名誉な屈辱を引き起こすもの。アメリカの社会学者ゴフマンが用いた(スーパー大辞林3.0)。
4,タブーとは、ふれたり口にだしたりしてはならないとされているもの。禁忌。
よって、正解は3です。


問4
再び言語が活力を取り戻し、話者数が増加することを言語復活といいます。
よって、正解は2です。


問5
アイヌ語は、明治政府の同化政策によって使用が制限され母語話者数が著しく減少しましたが、1997年にアイヌ文化振興法が成立し、アイヌ語やアイヌ文化の普及活動が行われています。
よって、正解は4です。
 

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平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題13は【コミュニケーションにける非言語・パラ言語の役割】です。
平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題12でも【非言語コミュニケーション】が問われています。

問1 
姿勢は、非言語情報に含まれます。
よって、正解は1です。


問2
ノンバーバル・コミュニケーション (非言語コミュニケーション)には、
1,身体動作
2,会話相手との距離の取り方(近接空間
3,声の出し方、その質、間の取り方(パラ言語
があります。
時間が来たことを知らせるためにせき払いをするのは、声の出し方によって情報を伝達しようとしているのでパラ言語情報を含むノンバーバル・コミュニケーションといえます。
よって、正解は3です。


問3
1,具体的な大きさをジェスチャーで表しています。
2,具体的な髪型をジェスチャーで表しています。
3,具体的な量をジェスチャーで表しています。
4,両手首を交差するジェスチャーは「ダメ」を具体的に表しているわけではありません。あくまで日本では両手首を交差するジェスチャーが「ダメ」を意味しているにすぎません。
よって、正解は4です。


問4
文化を越えて機能するのは、人差し指を自分の唇の前に立てるジェスチャーです。
よって、正解は2です。


問5
フィラーとは、「あのー」「えーと」「うーん」など、会話の切り出しや合間に使われる言いよどみのことです。
cの「へー」は相槌です。フィラーではありません。
よって、正解は3です。



問3 

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