平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題12は【言葉の言い換え】でした。
平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題12は【コード・スイッチング】です。

問2 外来語「エンスト」と同じ造語法を選ぶ問題。「エンスト」は英語の「engine stall」を省略したもの。二つの単語の頭をつなげています。
1,リストラは、英語の「restructuring」の略。
2,ロケバスは、野外撮影のためのバス。英語で「location bus」とは言わないみたいなので和製英語でしょうか。
3,パトカーは、英語の「patrol car」の略ですが、「カー」は省略されていません。
4,デジカメは、英語の「digital camera」の略。二つの単語の頭をつなげています。 

よって、4が正解です。


問3「会話的・コードスイッチング」に関する問題です。 
コード・スイッチングの3つの種類については、研究社 日本語教育事典の124Lに詳しい説明がありますので、以下、引用します。

状況的コード・スイッチング(situational code-switching)
状況や場面の変化に応じたコード・スイッチング。日本在住の外国につながる子どもが、学校では日本語を、家庭では母語を用いる、といった場合など。切り替えの理由には、社会でのルール化、相手の言語能力に合わせる必要性、などがある。

隠喩的コード・スイッチング(metaphorical code-switching)
話題に応じて、親密さや共通の価値観などの心理的意味を隠喩的に伝えるコード・スイッチング。実際のことばで表現される内容以上の情報やニュアンスが付与される。例えば、アメリカ駐在の日本人家族の子供同士が親に内緒の話題を話す際に英語の若者言葉に切り替えると、兄弟間の親密度を高めると同時に親を疎外する機能も果たす。また、複数の言語共同体(speech community)に所属しているという自分たちの複合的なアイデンティティ(identity)を象徴し、連帯感(solidarity)を強める機能を果たす場合、象徴的(emblematic)コード・スイッチングとも呼ばれる。

会話的コード・スイッチング(conversational code-switching)
会話の流れを維持しながら行われるコード・スイッチング。会話のストラテジーの1つとして、新しい話題の導入、引用、対比、内容の繰り返しや明確化、などの機能を果たす。
研究社 日本語教育事典
 

よって、正解は3です。


問4「隠喩的コード・スイッチング」の例
上記、研究社 日本語教育事典の説明と同じなので、2が正解です。


問5 教師が日本語と媒介語を切り替えて、コード・スイッチングを行う場合
1,例文提示の前の文法説明で媒介語に切り替えるのは、演繹的な文法指導の場合だと思います。
目標言語で例文を多く与え、そのから共通のルールを導き出すのが、帰納的な文法指導ではないでしょうか。

よって、正解は1です。

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