記述問題第3条【反対意見の根拠に配慮する】再現答案とその解説1の続きです)

自分の意見は日本のやり方(日本ではそんなふうには言わない)ですから、
反対意見とは学生の国のやり方(学生の国ではそんなふうに言う)になります。

反対意見に配慮した再現答案は以下のとおりです。

「もっとも、ささやかなものですがと言いなさい等と強制するわけではない。ホストマザーに言われてびっくりしているということは学生の国では異なった考え方をするのであろう。」

「言われてびっくりしました」という問題文の言葉を解釈(記述問題第4条)して「学生の国では異なった考え方をするのだろう」という反対意見を示しました。
その反対意見に配慮しているのが、
「ささやかなものですがと言いなさい等と強制するわけではない。」
という部分です。

じゃあ、具体的にどうするんですか?

記述問題第5条【抽象論・一般論に加え、具体論・個別論も書く】の登場です。

以下、再現答案を最後まで書きます。

「その点に配慮するため、まず私は、学生の国のやり方について聞いてみたい。日本のマナーと学生の国のマナーの違いについて、マナーの元となった価値観について、学生と話し合ってみたい。そのほうが一方的なアドバイスよりも、学生にとって受け入れやすいはずだ。私も異文化を学ぶことで教師として成長できる。」

学生の意見にも耳を傾ける心の広い人間であることをアピールするとともに、
常に学ぶことを忘れない意識の高い教師であることも採点者にアピールしています。

※上記再現答案は、直前期に書いた平成27年度の記述式問題【ディベート】の影響が現れていますね。

前回の再現答案とつなげた全文は以下のとおりです。


 贈り物をするときは物を褒めないほうが良いというアドバイスを私はする。日本で暮らしやすくするためだ。ホストファミリーのお母さんも同じ理由で、学生に忠告したと推測する。謙遜を良しとする日本において、お土産を渡す際に自ら「高級な物」と主張するのは無礼な表現だからだ。特に、目上の人に対しては使うべきではないので、そうアドバイスする。 
 もっとも、ささやかなものですがと言いなさい等と強制するわけではない。ホストマザーに言われてびっくりしているということは学生の国では異なった考え方をするのであろう。その点に配慮するため、まず私は、学生の国のやり方について聞いてみたい。日本のマナーと学生の国のマナーの違いについて、マナーの元となった価値観について、学生と話し合ってみたい。そのほうが一方的なアドバイスよりも、学生にとって受け入れやすいはずだ。私も異文化を学ぶことで教師として成長できる。

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