日本語教育能力検定試験対策本としてのオススメ度:★★★

追記 2017/1/21
2016年の日本語教育能力検定試験では、下記に記載した異文化を理解するためのシミュレーションゲームが出題されました! 日本語教育能力検定試験Ⅲ問題9問3「異文化シミュレーションゲーム」の名称と組み合わせを選ぶ問題です。私がこの問題で正解にたどり着けたのは参考書『異文化トレーニング』のおかげです! ありがとう異文化トレーニング!
 
異文化トレーニング   

導入部の計算問題で異文化とは何かを手軽に体験できます。それ以外にも魅力的なトレーニングが豊富にあり、楽しく異文化トレーニングできる素晴らしい本です。しかしながら、とても実践的な本ので、試験に直結するか、という観点では評価が下がってしまいます。ボリュームもあるため、時間のあるときに読みたい。 

・螺旋的コミュニケーションと直線的コミュニケーション(84頁)
ジョハリ・ウインドウ(96頁)
アクティブ・リスニングとは、相手の話を十分聞いたあとで、自分が正しく理解したか確かめるため、自分のことばで繰り返し言うこと(115頁)
・非言語コミュニケーション(ノンバーバル・コミュニケーション)の重要性とその種類(125頁)
・日本人の表情は日本人にも理解しにくい(135頁)
ボティーバブル(対人距離)…自分が心地よく感じる相手と距離(138頁)
準言語パラ・ランゲージパラ言語)の詳しい説明(145頁)
D.I.E.法(Description(事実の描写)、Interpretation(解釈)、Evaluation(評価))のトレーニング(249頁)
異文化を理解するためのシミュレーションゲーム(305頁)

シミュレーションゲームの一例↓
バーンガ…数名ずつの小グループに分かれ簡単なトランプゲームを学びトーナメント形式で競う。トーナメント中は言葉禁止なので意思疎通のため非言語コミュニケーションを駆使することになる。
バファバファバファー・バファー)…参加者全員を二つの文化の人間に分け、異文化交流を体験。
エコトノス…3文化の代表者が同じテーブルに着き「意思決定」のための話し合いを行う、という設定。
アルバトロス…架空の国アルバトロスで、性別による待遇の違いを体験することで、性差別に関する先入観や固定観念について考えよう。
 

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