平成23年度は【調音法】
平成24年度は【声帯振動】
平成26年度は【調音点】
平成27年度は【唇の丸め】
以上のように、すでに解いたH23,H24,H26,H27の1問目は全て音声記号で、
他とは異なるものを1〜5の中から一つ選べ、という問題でした。
私は首を傾げました。

なぜなら、音声記号の五肢択一は、上の4テーマで出尽くしたと思ったからです。

子音の分類は、①声帯振動、②調音点、③調音法の3点ですが、
それぞれ、
①声帯振動は、平成24年度に出題、
②調音点は、 平成26年度に出題、
③調音法は、 平成23年度に出題、
となっています。

母音の分類は、④円唇性(えんしんせい)(唇の丸め)、⑤舌の前後位置、⑥舌の高さの3点ですが(『日本語教育能力検定試験に合格するための音声23』124頁によると、母音は子音と違い調音器官による気流の妨げが起こらないので、分類法が変わるようです)、
④唇の丸めは、平成27年度に出題されています。
そして、
⑤舌の前後位置と⑥舌の高さは、日本語のアイウエオだけでは、五肢択一が作れません。

ではいったい平成25年度は何が出たのでしょう?
子音の分類であれば、テーマは同じでも違う問題がいくつも作れますから、
【調音法】【調音点】【声帯振動】のいずれかがまた出たのだろうか?
あるいは、日本語の発音にはない音声記号を加えて、⑤【舌の前後位置】や⑥【舌の高さ】問題だろうか?
とても気になっていたのです。
だから平成25年度試験が届く予定の10月10日体育の日を待ち焦がれに焦がれて、会いたくて会いたくて震えるというのは大げさですが、会ったらどうしよう、すぐに開こうか? いや、一晩寝かせて本試験と同じスケジュールでやろうか、最後なんだし大切にしないとな、永久保証はないけれど、と胸を高鳴らせていたのにAmazonからメールで振られて半べそかいていたところを、さるブログ読者の方に救われました。
平成25年度の1問目を見せていただいたのです。

想定の範囲外でした。

音声記号じゃないのです。
二字熟語の【音読み・訓読み】でした。
(追記:平成25年度が音声記号じゃなかったのは、大問(問題3)で音声記号を扱ったからだと思います。冒頭には出てこないものの、例年(1点)よりも平成25年(5点)は音声記号が重要だったのです)

ということは、平成28年度の1問目も、音声記号以外で「発音・読み」を問われる可能性があります(パターン1)。
(追記:平成25年度は音声記号問題を大問に移していただけでした。平成28年度も音声記号を大問に移すかもしれません。その場合、冒頭は「発音・読み」に限らないでしょう)

例えば、
促音の発音】(条件異音。増補版 日本語教育能力検定試験 合格する問題集244頁参照)
撥音の発音】(条件異音。ヒューマンアカデミー著『日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド第3版』31頁参照)
長音の発音】(増補版 日本語教育能力検定試験 合格する問題集286頁参照)
片仮名語特有の音節】(増補版 日本語教育能力検定試験 合格する問題集257頁参照)
などが考えられます。

音声記号が出るなら、すでに出題されたテーマ(【調音法】【調音点】【声帯振動】)が再び登場すると思いますが(パターン2)、今までとは違う観点から聞かれるかもしれません(パターン3)。
例えば、次のような問題です。

(1)【 】内に示した観点から見て、他と性質の異なるものを、1〜5の中から一つ選べ。

(1)【鼻腔の関与(口蓋帆)
1[b] 2[m] 3[p] 4[ʥ] 5 [ɸ]



※答えは続きをお読みください。








答えです。




(1)【鼻腔の関与(口蓋帆)
1[b] 2[m] 3[p] 4[ʥ] 5 [ɸ]


[m]だけ鼻音なので(鼻腔が関与している(口蓋帆が開いている))、
正解は、2です。

実質的には調音法の違いの問題ですが、その中でも鼻腔の関与(口蓋帆)の観点から聞いているのが、新しいです。同じような問題を日本語教育能力検定試験に合格するための音声23で見ました。

今更ながら、平成22年度以前の問題が気になってきました。どんな1問目だったんでしょう。
しかし、時間が足りない。
悔しいです!

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