平成26年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題9は【第二言語習得】です。

問1
グローバルエラーローカルエラーを見分ける問いは、平成23年度 日本語教育能力検定試験Ⅰの問題7の問4にも出題されていますので、そちらも要チェックです。
グローバルエラーとは、意味が分からなくなるエラー。
ローカルエラーとは、意味は分かるエラー。

1,言いたいことは分かるので、ローカルエラーです。
2,私が友達に教えたのか、私は友達に教えてもらったのか、どちらかわからないので、グローバルエラーです。
3,言いたいことは分かるので、ローカルエラーです。
4,言いたいことは分かるので、ローカルエラーです。
よって、正解は2です。


問2
過剰般化については、平成23年度 日本語教育能力検定試験Ⅰ問題8の問2でも問われていますので、そちらも要チェックです。

過剰般化とは、規則の適用をやりすぎてしまうこと。
よって、正解は4です。


問3
母語の転移とは、母語が学習している言語に及ぼす影響。
正の転移…習得を促進するのに働く。
負の転移…習得を妨げるのに働く。

1,母語の転移は、文法より語彙に起きやすいそうです。
例1…中国語で「病」は「心配事」の意味があるので、中国語母語の学習者が日本語でも「病」を心配事の意味で使ってしまう。
例2…英語で「cool」は人にも温度にも使えるので、英語母語の学習者が日本語の「冷たい」を温度に使ってしまう。今日は冷たい。☓
2,英語母語話者に「冷たいはcoolという意味です」と教えると、転移を助長してしまいますので、教え方も転移に影響します。
3,母語が同じでも、性格や学習スタイルなど人によって転移の起き方は大きく異なると思います。
4,レベルが上がるほど、転移は起きないでしょう。
よって、正解は3です。


問4
語用論的転移については、平成23年度 日本語教育能力検定試験Ⅰ問題8の問3でも問われていますので、そちらも要チェックです。
1,「住んでいました」としなければならないので、テンスに関する誤りです。
2,上記平成23年度の問題と同じですね。文法的には間違っていませんが、英語の表現をそのまま日本語訳したため、おかしくなっています。語用論的転移です。
3,「助けて」ではなく「手伝って」と言うべきなので、語彙的誤りです。
4,「日本語の先生」としなければならないので、格助詞が抜けています。
よって、正解は2です。


問5
生活言語能力BICS Basic Interpersonal Communicative Skills)は、日常生活に必要な言語能力。2年ほどで身につくとされる。
学習言語能力CALP Cognitive/Academic Language Proficiency)は、教科学習に必要な能力。5年以上かかるとされる。

1,CALPは年齢が低すぎると理解できません。母語でも幼児に学習言語は教えていないです。
2,CALPは5年以上かかります。
3,CALPは母語で発達していると、第二言語でも理解が促進されるので発達しやすいです。
この選択肢は、平成24年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題8の問5の選択肢4と同じことを言っているので、そちらも要チェックです。日本語教育能力検定試験では同じような選択肢にしばし再会します。
4,CALPのほうが負荷が大きいです。
よって、正解は3です。


 

スポンサードリンク