平成26年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題3のCは【文章のまとまり】です。

(11)
「とても軽くて、よく飛んだ」と言われたら、「何が?」となります。つまり、動作の主体、主語が省略されています。
よって、正解は3です。


(12) 
文と文を関連づける仕組みを結束性といいます。
よって、正解は1です。


(13)
1,一文目は「彼女」のことを述べていないので、文が繋がっていません。
2,一文目は「彼女」のことを述べていないので、文が繋がっていません。
3,一文目は「彼」のことを述べている(友達)ので、文が繋がっており、代名詞「彼」が文と文の関係を表すのに使われています。
4, 一文目は「彼」のことを述べていないので、文が繋がっていません。
よって、正解は3です。


(14)
内の関係と外の関係については、平成27年度 日本語教育能力検定試験Ⅲの解説 問題3を参照。
現場指示と文脈指示については、平成23年度 日本語教育能力検定試験Ⅰの解説 問題1の(8)を参照。

前方照応は、前を照らします。
例…僕は猫を買っている。彼女はササミが大好物だ(「彼女」が前方の「猫」を照らしている)。
後方照応は、後ろを照らします。
例…僕が新しく買ったスマホはこれ。iPhone7です(「これ」が後方の「iPhone7」を照らしている)。
(平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題1(8)【指示詞の現場指示・文脈指示用法】の2も後方照応の具体例になります。)

以上より、正解は1です。


(15) 発話内の言語的要素ではなく、推論が談話のまとまりをもたらすものを選ぶ問題です。

1,Xの「熱」を、Yの「それ」が受けているので、言語的要素が談話にまとまりをもたらしています。

2,X「おなかすいた」
  Y「台所にカレーがあるよ」
という2つの文には言語的要素では、談話にまとまりをもたらしていません。
まとまりがある、と思う人は、すでに推論しています。
例えば、
X「おなかすいた」Y「晩御飯食べてないの?」であるとか、
X「食べ物何かある?」Y「台所にカレーがあるよ」であれば、言語的要素が談話にまとまりをもたらしています。
一方、
「おなかがすいた」と「台所にカレーがある」は言語的要素だけを見ればまとまりがないです。
しかし、普通の人は、「おなかすいた」と家の人が言えば、「何か食べ物ある?」という意味だと、「推論」します。だから、選択肢2の談話も違和感がないのです。
よって、選択肢2は、推論が談話にまとまりをもたらしているといえます。

3,Yの発話は、主語が抜けています(「(渋谷は)混んでるよ」)が、それは、その前の文を構成する要素に依存して解釈されるからです。問題文の初めの具体例(「とても軽くて、よく飛んだ」)と同じです。よって、言語的要素が談話のまとまりをもたらしているといえます。

4,Yの発話も主語が抜けています「(クマのぬいぐるみは)お子さんへのプレゼントですね」ですが、3と同じ理由です。言語的要素が談話のまとまりをもたらしているといえます。

よって、正解は2です。

 

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