平成26年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題1は、【他と性質の異なるものの五肢択一】です。

(1) 【調音点】
1, [ç]無声硬口蓋摩擦音
2, [t]無声歯茎破裂音
3, [dz]有声歯茎破擦音
4, [ɾ]有声歯茎叩き音
5, [n]有声歯茎鼻音
よって、正解は1です。


(2)【漢字の読み方】
1,手袋(訓訓)
2,献立(音訓)
3,縁組(音訓)
4,菜箸(音訓)
5,茶柱(音訓)
よって、正解は1です。
なお、音訓の読み方を重箱読み、訓音の読み方を湯桶読み(ゆとうよみ)といいます。


(3)【並列表現における品詞】
これは難しい問題だと思います。
【並列表現における品詞】という意味が私にはよくわかりませんでした。

まず、各選択肢の「並列表現品詞」を見てみます。
1,であれ→助動詞「だ」+助動詞「ある」?
2,なり→副助詞
3,にしろ→副助詞?
4,やら→副助詞
5,とか→副助詞
ウェブサイト「国語の文法」によると、2,4,5は副助詞のようですが、1と3の品詞がわかりません。
そこで調べていくと、Yahoo!知恵袋で同じ質問の回答を発見しました。この回答者は、「並列表現の前の品詞」を見ています。
1,歌 踊り
2,検査 尋問
3,観光 買い物
4,驚き 喜び
5,面談 会議
全部、名詞です。
ですが、よくよく見てみると、選択肢4の名詞は元が動詞であることに気づきます(驚く、喜ぶ。このように別の品詞から名詞に転じたものを転成名詞といいます)。
では、選択肢4が正解なのかというと、選択肢1にも、一つだけ転成名詞が紛れ込んでいる(踊り←踊る)ことに気づきます。であれば、選択肢1も選択肢4も、他の選択肢と【並列表現における品詞】が異なるので、いずれが正解か分からない、という袋小路に迷い込みます。そもそも転成名詞も元からの名詞も品詞は同じ名詞なのではないか、という疑問も生じます。

そこでさらに、調べていくと、アークアカデミーの解説を発見しました。
そこには以下の記載がありました。
「1「であれ」の前に置けるのは名詞と形容動詞のみ。他は、形容詞、動詞も可」
なるほど、と思いました。
しかし問題文には【並列表現における品詞】として選択肢が示されています。
アークアカデミーの解説から質問を逆算するならば、【選択肢で用いられている並列表現がとることのできる品詞】としなければならないのではないでしょうか。どうなのでしょうか。
結局、もやもやが残っています。
このように日本語教育能力検定試験には答えるのが難しい問題が時々見受けられます。それらの問題はすぐに諦めないと時間が足りません。
スルースキルの問われる試験です。

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