平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題1は【他と性質の異なるものの五肢択一】です。

⒂【使役表現の用法】
日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド第3版96頁によると、使役表現には、使役(働きかけ)の意味と、使役以外の意味があります。
○使役以外の意味
・容認「黙って(朝からパチンコに行く夫を)行かせた」
・許可「iPhone7を使わせてください」
・誘発「大きすぎる期待に応えられず、みんなをがっかりさせたiPhone7」
・責任(原因)「戦争で子どもを死なせた」

1,2,3,4は使役(働きかけ)の意味ですが、5は原因です。
よって、5が正解です。
なお、平成24年度日本語教育能力検定試験Ⅲ 問題1の問1選択肢4でも「子どもを戦争で死なせ」ており、二年連続の悲劇になります。


⒃【動詞の性質によるタの解釈】 
動詞の分類にはいくつかあります(日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド第3版75頁)が、ここでは、動態動詞と状態動詞に分けてみます。
動態動詞は、動作、変化、出来事を表す。
例…曲がる、折れる、なる、解ける。
状態動詞は、状態を表す。
例…ある。

選択肢2,3,4,5の「タ」は、過去に出来事があったことを表しています。(その後何もなければ)その結果は現在も継続しています。
2,ノートは曲がっている。
3,木は折れている。
4,運動回は中止になっている。
5,雪は解けている。
一方で、選択肢1の「タ」は、過去の状態が現在とは違うことを表しています。
1,ここにお店があった。(今はない)
よって、正解は1です。

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