平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅱの問題3は【単音に関する学習者の発音上の問題点】です。
日本語教育能力検定試験に出てくる口腔断面図は、以下のように見分けることができます。

調音点
歯茎尖った舌先歯に近いところ。
歯茎硬口蓋盛り上がった舌が斜め前に向かっています。
硬口蓋盛り上がった舌が真上に向かっています。
軟口蓋盛り上がった舌が斜め後ろに向かっています。

調音法
鼻音のどの奥の上の部位(口蓋帆)が開いており鼻腔へ空気が通るようになっています。
摩擦音・半母音舌と口蓋に隙間があります(半母音の方が隙間が広い)。のどの奥の上の壁(口蓋帆)は閉じています。
破裂音・破擦音・弾き音舌と口蓋がくっついています(弾き音は弾くために舌が反り返っています)。のどの奥の上の壁(口蓋帆)は閉じています。


図がないと分かりづらいという方は、日本語教育能力検定試験に合格するための音声23のp.210-211に、口腔断面図付き国際音声記号表があります。


1番 平成24年度日本語教育能力検定試験Ⅱの問題3の問3と同じ誤りです。
「すごい」を「しゅごい」と発音しています。
[s]無声歯茎摩擦音が、
[ ɕ / ʃ ] 無声歯茎硬口蓋摩擦音になっています。
[ ɕ / ʃ ] 無声歯茎硬口蓋摩擦音の口腔断面図は、歯茎硬口蓋に舌が近づいているが狭い隙間があるd。
よって、dが正解です。


2番
「しんよう」を「しんにょう」と発音しています。
[ j ]有声硬口蓋半母音が、
[ ɲ]有声(歯茎)硬口蓋鼻音になっています。
[ ɲ]有声(歯茎)硬口蓋鼻音の口腔断面図は、舌が歯茎硬口蓋にくっついて息が鼻に流れているa。
よって、aが正解です。


3番
「きょうかしょ」を「ちょうかしょ」と発音しています。
[k]無声軟口蓋破裂音が、
[ ʨ / ʧ ] 無声歯茎硬口蓋破擦音になっています。
[ ʨ / ʧ ] 無声歯茎硬口蓋破擦音の口腔断面図は、舌が歯茎硬口蓋にくっついているb。
よって、正解はbです。


4番
「さんねんめ」を「さんにぇんめ」と発音しています。
[n]有声歯茎鼻音が、
[ ɲ]有声(歯茎)硬口蓋鼻音になっていますので、調音点の誤りです。
よって、正解はaです。


5番
「やくそく」を「ざくそく」と発音しています。
[ j ]有声硬口蓋半母音が、
[z]有声歯茎摩擦音になっていますので、調音点と調音法の誤りです。
よって、正解はcです。


6番  平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅱの問題3の4番と同じ誤りです。
「つづき」を「 つづぎ」と発音しています。
[k]無声軟口蓋破裂音が、 
[g]有声軟口蓋破裂音になっていますので、 声帯振動の誤りです。 

よって、正解はcです。


7番
「じゅぎょう」を「じぎょう」と発音しています。
[ɯ/u](非)円唇後舌高母音が、
[ i ]非円唇前舌高母音になっていますので、舌の前後位置が誤っています。
よって、正解はbです。


8番
「みていたから」を「みて○たから」と発音していますので、母音が脱落しています。
よって、正解はaです。

 

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