平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅱの問題3は【単音に関する学習者の発音上の問題点】です。
日本語教育能力検定試験に出てくる口腔断面図は、の見分け方については、平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅱ 問題3の解説をご参照ください。

1番 
「やちん」を「やきん」と発音しています。
ち[ ʨ / ʧ ] 無声歯茎硬口蓋破擦音が、
き[k]無声軟口蓋破裂音になっています。
になっています。 
[k]無声軟口蓋破裂音の口腔断面図は、奥ほうで舌が接触しているb
よって、答えはbです。


2番
「じょうず」を「じょうじゅ」と発音しています。
「ず」が「じゅ」になっています。
各選択肢の口腔断面図を見ていると、

口腔断面図aは、歯茎に舌がついており、のどの奥が閉じているので、歯茎破裂音(タテト・ダデド)あるいは歯茎破擦音(ザズゼゾ・ツ)

口腔断面図bは、歯茎と舌の間に隙間があり、のどの奥が閉じているので、歯茎摩擦音(サスセソ・ザズゼゾ)

口腔断面図cは、歯茎硬口蓋に舌がついており、のどの奥が閉じているので、歯茎硬口蓋破擦音(チ・ジ)

口腔断面図dは、歯茎硬口蓋と舌の間に隙間があり、のどの奥が閉じているので、歯茎硬口蓋摩擦音(シ・ジ)

完全攻略ガイド第3版429頁によると、
語頭と「ン、ッ」の直後以外のジは、歯茎硬口蓋摩擦音とありますので、答えはd
と思ったのですか、公式回答はcです。
それでもう一度、聞きなおしてみたのですが、
確かに、摩擦音ではなく破擦音に聞こえる気もします。
あるいは「ち」に聞こえるような気も…。
どうなんでしょうか。この問題はよくわかりません。


3番
「いみ」を「いび」と発音しています。
み 有声両唇鼻音が
び 有声両唇破裂音になっています。
有声両唇破裂音の口腔断面図は、唇が閉じていて、のどの奥が締まっているC
よって、答えはCです。


4番
「はちがつ」を「はつがつ」と発音しています。
ち 無声歯茎硬口蓋破擦音が
つ 無声歯茎破擦音になっています。
調音点と舌の前後位置が違いますので、答えはdです。


5番
「しんぱい」を「ちんぱい」と発音しています。
し 無声歯茎硬口蓋摩擦音
ち 無声歯茎硬口蓋破擦音になっています。
調音法が違いますので、答えはbです。


6番
「きらい」の「ら」が、フラスン語のrのように聞こえます。
私は音の聞き分けが得意ではないのでよくわからないのですが、
ʁ   有声口蓋垂摩擦音あるいは
ʀ   有声口蓋垂震え音だと思います。

日本語の「ら」は、 有声歯茎弾き音なので、調音点と調音法が違います。
よって、答えはcです。


7番
「じゅうきゅうかい」を「ちゅうきゅうかい」と発音しています。
有声歯茎硬口蓋破擦音が
無声歯茎硬口蓋破擦音になっています。
声帯振動が違いますので、答えはbです。


8番
「うち」を「うてぃ」と発音しています。
ち  無声歯茎硬口蓋破擦音
てぃ 無声歯茎破裂音になっています。
調音点と調音法が違いますので、答えはdです。


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