日本語教育能力検定試験問題の解説

日本語教師になるには過去問です。大学で日本語教育課程を専攻していない人が日本語教師になるには①日本語教師養成講座420時間コース受講か②日本語教育能力検定試験合格です。独学でも日本語教育能力検定試験に合格できます。日本語教育能力検定試験では似た問題が繰り返し出題されるので日本語教師になるには過去問に慣れることが大事です。本ブログではH23以降の日本語教育能力検定試験を分かりやすく解説しました

2016年09月

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平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題12は【非言語コミュニケーション】です。

問1
1,シンプトムは、徴候
2,サインランゲージは、手話など音声の代わりに指・腕・身振りを用いること。
3,シンボルは、象徴、記号
4,ソシュールは、人間の知覚できる表象をシニフィアン(能記)と呼び、それの持つ意味を、シニフィエ(所記)と呼びました。 例えば、言語記号のうち、音声はシニフィアン、意味はシニフィエとなります。
言語は記号なので、正解は3です。 


問2
1,パラ言語とは、声の質、話し方、フィラーなど言語の周辺部分のこと。
平成24年度日本語教育能力検定試験Ⅲの解説 問題2の問1もご参照ください。
2,言語コードについては、wikipedia参照
3,フィラーとは、言いよどみ。
4,談話標識とは、会話をスムーズにするために発するフレーズ。
よって、正解は1です。


問3
両手を左右に広げることによって、メッセージの内容を補足し、強調しているので、正解は2です。


問4
親指と人差し指の先を合わせて円を作り、手の平を上にするジェスチャー(エンブレム)は、「お金」を意味しているのだと、日本では言葉なしで分かります。
よって、正解は4です。


問5
高コンテクストと低コンテクストについては、
平成27年度 日本語教育能力検定試験Ⅲの解説 問題4の問5をご確認ください。
低コンテクスト文化では、考えをはっきりと言葉に出して表現することがよいとされています。
高コンテクスト文化では、口は災いの元とされています。
よって、正解は4です。



 

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平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題11は【日系ブラジル人の定住者】です。

問4
ガードナーランバートは、第二言語学習の動機づけを、統合的動機づけと道具的動機づけに分けました。
統合的動機づけ…目標言語の社会や文化に溶け込みたい。
道具的動機づけ…地位・名誉・お金欲しい。

内発的動機づけと外発的動機づけに分ける場合もあります。
内発的動機づけ…学習自体が楽しい。
外発的動機づけ…学習をがんばって褒められたい。お金欲しい。

マルシアさんは、「日本人のようになりたくない」と言っているので、統合的動機づけはありません。
よって、正解は4です。


問5
言語適性…外国語を学ぶために必要な能力。 音を認識する能力、語や文の構成を認識する能力、音・語・文を機能的に分析する能力、それらを記憶する能力、など認知的要因にかかわります。
よって、正解は1です。

 

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平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題11は【日系ブラジル人の定住者】です。

問1
1990年の出入国管理および難民認定法の改正により「定住者」の在留資格が創設され、日系三世まで就労可能になったことで、日系人の来日が増えました。バブルでした。
よって、正解は4です。


問2 学習ストラテジーのうち、間接ストラテジーに含まれるものを選ぶ問題です。
言語学習ストラテジー
○直接ストラテジー
・記憶ストラテジー
・認知ストラテジー
・補償ストラテジー
○間接ストラテジー
・メタ認知ストラテジー
・情意ストラテジー
・社会的ストラテジー
よって、正解は2の情意ストラテジーです。


問3
ロングさんは、話者同士の意味交渉によるインターアクション(やりとり)が重要というインターアクション仮説を唱えました。
意味交渉は、コミュニケーションが滞ったときに、工夫する対話のこと。相手の不明確で理解できない発言を明確にするよう要求(明確化要求)。相手の発言を自分が正しく理解したか確認(確認チェック)。自分の発言を相手が正しく理解したか確認(理解チェック)。などがあります。

シューマンさんは、学習者が目標言語集団に溶け込みたいという意識が強いほど、言語習得が促進されるといいました。これを文化変容モデル(アカルチュレーション・モデル)といいます。

以上より、正解は4です。
 

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平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題10は【中国語が母語の学習者と日本語教師の会話】です。

問1
赤い服を着た結果が継続していることを表さなければならないので、アスペクトの問題になります。
「〜ている」とくれば、「アスペクト」 です。
よって、正解は4です。


問2
リキャスト(言い換え)…誤りであることを指摘せず、正しい形で繰り返す。
フォーカス・オン・フォームフォーカス・オン・フォームズフォーカス・オン・ミーニングの中間。コミュニケーション重視で文法も教える(意味中心で形式にも焦点)。知識としての文法ではなく使うための文法。タスク中心の教授法(TBLT Task Based Language Teaching)。
フォーカス・オン・フォームズ…意味より形式を重視。オーディオリンガル・メソッド
フォーカス・オン・ミーニング…形式より意味を重視。コミュニカティブ・アプローチ

以上より、正解は4です。


問3
リキャスト(言い換え)は、誤りを正して言うだけで、明示的指摘はしないので、学習者がフィードバックを受けていることに気づきにくいです。
よって、正解は2です。


問4
「例外を認めない表現の選択肢は誤りである可能性が高い」ストラテジーを使います。
1,「のみ」例外を認めず。
2,「特有」例外を認めず。
3,「の可能性もある」
4,「特有」例外を認めず。
よって、3が正解です。


問5
明示的フィードバックは、誤りを明示します。
詳しくは、平成24年度日本語教育能力検定試験Ⅲの解説 問題9の問2をご確認ください。

選択肢3は誤りを明示していません。暗示的フィードバック(リキャスト)です。
よって、正解は3です。 

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日本語教育能力検定試験対策について書いてある個人のブログや資格学校のウェブサイトを見ていると、
「過去問は直近3年分解きましょう」という台詞が、談合したんじゃないかしらと疑いたくなるくらい出てきます。 
なぜ?
2年でも4年でもなくて、3年なのか。
私はアベノミクスと同じ理由なのではないかと思っています。
インパクトがあるから。
それだけ。
2だと頼りないし、4だとちょっと多い。
3つの組合せって、頭に入って来やすいんですよね。
つまり、分かりやすいように、読んでいる人(受験者)に迎合しているだけで、
何の根拠もないのでは? と私は思っています。
3年より昔の問題は今年の試験には出ない。
3年前に試験問題の傾向が変わったからそれ以前はやってもあまり意味がない。
などの根拠が提示されていれば納得できるのですが。
過去問3年分と言っている人たちのなかで、その根拠を示している人の存在を、私は寡聞にして知りません。
過去3年分から除外されたかわいそうな、平成23年度、平成24年度の試験問題。
解いてみましたが、ほとんど平成27年度と同じでした。
試験Ⅱの問題2が「日本人と学習者」→「教師と学習者」に変更(問題のある箇所は言い直すようになった一方で、誤りが一つとは限らなくなった)
これくらいしか、私は違いに気づけませんでした。
問題の出し方も、答えの傾向も、平成27年度と変わりません。
なのにどうして。
彼らを省くのか。かわいそうではないか。
彼らの復権のため、ここに主張したい。
過去問は平成23年度と平成24年度も解くべきであると(平成22年度以前は今の試験とは傾向が異なるらしいですし表紙がお洒落じゃないのでいらない)。
少しでも多くの過去問を解くことによって、試験の癖(頻出分野、出題方法、誤った選択肢の言い回しの傾向、正しい選択肢の言い回しの傾向など)が次第に分かってきます。
特に、日本語教育能力検定試験は資格学校が出す解答速報でも答えがわれることが多いので、試験の癖を身につけることはとても大事です。

私は様々な問題集、参考書を買ったり借りたりしましたが、
過去問と同じくらい役立つと思ったのは、一冊だけでした。
日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド第3版です。

1,攻略ガイドをざっと読む。
2,平成23年度から過去問を解く。分からないところは攻略ガイドで調べる(載っていないことはインターネットで調べるか参考書を図書館で借りる)。その際、関連するページも読み込む。
3,平成27年度まで解き終わったら、平成23年度、2週目に入る。以下、ループ。

知識ゼロからの独学の場合、このシンプルなやり方が、一番だと思っています。
特に試験Ⅱなんて、毎年同じタイプの問題なのだから過去問を多く解いた人はそれだけ有利になれます。
まだ本試験を受けたこともない一受験生が生意気言って本当に申し訳ございませんでした。

 

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