日本語教育能力検定試験問題の解説

日本語教師になるには過去問です。大学で日本語教育課程を専攻していない人が日本語教師になるには①日本語教師養成講座420時間コース受講か②日本語教育能力検定試験合格です。独学でも日本語教育能力検定試験に合格できます。日本語教育能力検定試験では似た問題が繰り返し出題されるので日本語教師になるには過去問に慣れることが大事です。本ブログではH23以降の日本語教育能力検定試験を分かりやすく解説しました

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試験Ⅰ問題1 他と性質の異なるもの(五肢択一)の続きです。

⑾は【数量詞+「は」の意味解釈】です。
選択肢2,3,4,5の「は」は、数量詞が実際より控えめであることを意味しています。
2…(少なくとも)30歳は越えている。
3…(少なくとも)五つは食べられる。
4…(少なくとも)50人は入れるだろう。
5…(遅くとも)3時間は切るだろう。
選択肢1の「は」は、数量詞が実際より大げさであることを意味しています。
1…腹筋100回は(多すぎて)無理だ。
よって、正解は1です。


⑿は【「もう」の用法】です。
選択肢1,2,3,5の「もう」は『完了(すでに)』の意味です。
選択肢4の「もう」は『近い未来(まもなく)』の意味です。
よって、正解は4です。


⒀は【「よく」の用法】です。
選択肢1,2,3,4,の「よく」は『程度(ちゃんと)』を表しています。
選択肢5の「よく」は『頻度(頻繁に)』を表しています。
よって、正解は5です。


⒁は【「た」の用法】です。
選択肢1,2,3,4,の「た」は『発見』です。
選択肢5の「た」は『過去』です。 
よって、正解は5です。


⒂【「ずに」の用法】です。
選択肢1,2,4,5の「ずに」は『ないで』と言い換えることができます。
選択肢3の「ずに」は『なくて』と言い換えることができます。
「ずに」の前の文が、後ろの文の原因を表しています。
よって、正解は3です。 

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試験Ⅰ問題1 他と性質の異なるもの(五肢択一)の続きです。

⑹は【擬音語・擬態語】です。
選択肢1,2,3,5は、実際に鳴っている音を表現しているので、擬音語です。
選択肢4は、実際に音は(あまり)鳴っておらず、その様子を表現しているので、擬態語です。 
よって、正解は4になります。


⑺は【語義の変化】です。
選択肢1,2,3,5は本来の語義からプラスの意味に変化しています。
1…『健康』は良いも悪いもあるが、「とても健康だ」は『健康が良い』という意味。
2…『お天気』は良いも悪いもあるが、「明日、お天気だったら」 は『お天気が良い』という意味。
3…『ご機嫌』は 良いも悪いもあるが、「いつもよりご機嫌」は『ご機嫌が良い』という意味。
5…『評価』は良いも悪いもあるが、「海外で評価されている」は『評価が良い』という意味。
一方で、選択肢4は、本来の語義のままで、プラスの意味はありません。
よって、正解は4なります。


⑻は【動詞の自他】です。
選択肢1,3,4,5は、自動詞と他動詞の組合せになっています。
1…他・自
3…自・他
4…自・他
5…自・他
一方で、選択肢2はいずれも他動詞です。
『つなぐ』の自動詞は、『つながる』です。
よって、 正解は2になります。


⑼は【受身形】です。
選択肢2,3,4,5は受身形です。
2…いやされる→いやす
3…まかれる→まく
4…ひかれる→ひく
5…つられる→つる
選択肢1は受身形ではありません。
1…まぎれる→まぎるとは言わない。
よって、正解は1です。


⑽は【形容詞構文と格表示】です。
形容詞を述語にする場合、
1…に積極的だ。
2…と親密だ。
3…に申し訳ない。
4…に厳しい。
5…に詳しい。
となります。
選択肢1,3,4,5はニ格ですが、選択肢2はト格です。
よって、正解は2です。 

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試験Ⅰの問題1は例年どおり、他と性質と異なるものの五肢択一です。

⑴ は【声帯振動】です。
1,[ɸ]無声両唇摩擦音
2,[ ɲ]有声硬口蓋鼻音
3,[ts]無声歯茎破擦音
4,[ɕ]無声歯茎硬口蓋摩擦音
5,[k]無声軟口蓋破裂音
選択肢のうち、2だけが有声音なので、正解は2になります。


⑵は【二つの子音の調音法】です。
選択肢のうち、 1は破擦音と破裂音、2は破裂音(鼻音)と破裂音、3は破裂音と破裂音、4は破裂音と破裂音、5は破裂音と破裂音なので、正解は1になります。


⑶は【母音の無声化】です。
各選択肢を実際に発音してみると、選択肢5の最後、「しき」を発音するときに、声帯が震えていないことに気づきます。母音の無声化です。よって、正解は5となります。
母音の無声化のルールは複雑らしく、参考書を読んでも難しくて頭に入りません。そこで私は実際に発音して答えを出しています。でもよく考えたら、静かであろう本試験で選択肢を発音することなんてできるのであろうか。
致し方ないので基本ルールだけ、以下に書きます。

・母音が無声化する条件
1,[ i ][ɯ]が無声子音に挟まれている。
例:しき
2,[ i ][ɯ]が無声子音の後で、語句の終わり。
例:です。

他にも色々例外ルールがあるようですが、ややこしいので、私は上の二つのルールだけ覚えることにします。
今回の問題は1のルールによって解けます。


⑷は【漢語の構造】です。
選択肢はいずれも、前の語が後ろの語を修飾する関係になっています。
1…進む→路
2…予め→知る
3…晴れた→天
4…産まれた→地
5…造られた→花
このうち、選択肢1,3、4、5は修飾語(前の語)が動詞、被修飾語(後の語)が名詞になっています。
一方で、選択肢2は修飾語(前の語)が副詞、被修飾語(後の語)が動詞になっています。
よって、正解は2になります。

wikipediaの熟語(漢字)の熟語の構造と分類が参考になります。


⑸は【接頭辞と品詞の変化】です。
『はじめて学ぶ言語学』(下記参照)49頁によると、
否定を表す接頭辞は、名詞について『ナ形容詞』を作ることが多いそうです。
本問を見てみると、
選択肢1,2,3,4,は、接頭辞『不』を除くと名詞になります。
1…利益(『利益な』とは言わない)
2…注意(『注意な』とは言わない)
3…都合(『都合な』とは言わない)
4…規則(『規則な』とは言わない)
一方、選択肢5は、接頭辞『不』を除いてもナ形容詞になります。
5…満足な
よって、正解は5になります。

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日本語教師になりたくて、日本語教育能力検定試験を受験することにしました。
受験勉強といえば過去問を解くことが、なにより重要です。
日本語教育能力検定試験の試験問題は市販されています。

ところが、です。
この本は問題と解答だけで、解説がないのです。
正解の理由が分からないと勉強にならないというのに。
そこで私は考えました。
どうして日本国際教育支援協会は解説を出さないのか。
「教育」を「支援」するはずの「協会」なのだから、解説を出さないことにも、教育を支援する意味があるはず。
解説がないということは自分で正解の理由を探さなければならない。
そういうことだったのです。
安易に解説を見ずに、自分で正解の理由を考えなさい。
そうすれば、本物の知識が身につくでしょう。
日本国際教育支援協会はそう言っているに違いないのです。
だから私はこのブログを始めました。
解説を自分で作ることは、最強の勉強に違いないのです。


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